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⚡️アリスメ式Future House / Future Bounceのドロップの作り方 その2 スタブとコードとリード編 #FEAT_TUNE

FEAT事業部部長、作曲家、DJのAlicemetix(アリスメ)です。
今回はFuture Bounce / Future Houseのドロップの作り方の話。
最近作った"Flip Flap Festival! (Alicemetix Remix)"のドロップをざっくり解説パート2です。

前回はこちら↓



"Flip Flap Festival! (Alicemetix Remix)"とは

ブルーアーカイブのBGM「Flip Flap Festival!」の私のファンメイドリミックスです。


スタブ -Stab-

スタブというのはドロップの初めとかに「ベーン」って鳴るブラスとかのことです。

シンセ部分
バス部分

※前回と違って説明が画像の下にあります

ReaControlMIDI:MIDI入力を2オクターブ(24半音)上げている。
Brass One Shot C (ReaSmplOmatic5000) : サンプラーでブラスを鳴らしている。
kHs Gain : 音量調整。
Biggifier : DriveさせたものをMIX40%ぐらいで混ぜる。
Kirchhoff-EQ : ローカット。
Faturator : サチュレーション。
Sausage Fattener : 音を太く。
Kirchhoff-EQ(2個目) : サチュレーションで増えたサイドのローを更にカット。
Duck : サイドチェイン。
Duck (1/8 Trancing) : 1/8で刻みたい時にオンにしている。
Duckをオンオフするかどうかのオートメーション。
(オンオフ時のノイズが鳴ったりすると嫌なので自分はWet率にオートメーションをかけています)
RMSC : Ring Mod Sidechian、前記事参照。

コード -Chord-

バス
オートメーション
kHs Frequency Shifter : アタックの瞬間に200Hzぐらい下げることでしゃくりみたいな感じに。
kHs Tape Stop : リリースでデュウンって感じで音を下げて情報量が増加。
Little MicroShift : ちょっと音をワイドに広げたくて挿したのでしょう。
Kirchhoff EQ : ローカットとリードと被っている2kHzとかを抑えめに。
Saturn2 : 挿すとサチュレーションでハイが出たりしてきらびやかに。
OTT : StonebankのSylenth1 2020プリセットを買うと付いてくるOTTの設定画像に似せて設定したものを付けてパキパキに。
Endless Smile : アウトロに向けてハイパスやリバーブをかけるために挿してオートメーションをかける。

Duck : サイドチェイン。
FIlter: ローパス。
Kirchhoff EQ : ローカット。

Sausage Fattener : 10%程度サチュレーション。

Duck(1/8 Trancing) : 1/8で刻みたいタイミングでオンにします。


リード -Lead-

重ねている音は動画でご確認を。

バス

他と同じところは省略します。

Decapitator : サチュレーション。
下左から2番目のEはハイに倍音がついてちょっときらびやかになります。
Biggifier : ドライブさせたやつをWet70%ぐらいで。
Kirchhoff EQ : ローカット。
ValhallaVintageVerb : 設定は画像の通り。プラグイン内のMixは常に39.4%になっている。
プラグイン内のMix率とは別のプラグイン自体のWet率がREAPERには存在するのでオートメーションで設定(0~100%)。


kHs Filter : ローパス。
RC-20 Retro Color : Wobbleを低速でかけてほんの少しゆらぎを加えてアナログっぽさを付与。下のEQの部分もかかっている。

以上のようなリードに加えて、ハモリリードを音量を抑えてちょっと入れています(下ハモリでコード内の音を使っていくみたいなノリでハモっています)。


まとめ

以上のような感じです。前回よりサッパリした説明でしたね。

今回解説している曲はBandcampでの配信もあるようなので良かったらどうぞ。


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筆者

Alicemetix

アリスメティックス、2016年より活動開始。
キャッチーで泣いちゃうような楽曲と破壊的なサウンドが特徴。Kijibatoと共に「Stardrop Records」を運営し、「GenerationZ」のメンバーや「暴力的にカワイイ」出演など、DJ活動で多方面に活躍。
2022年には新しいハウスコンピレーション「House*Catch On」を企画・制作。2023年から半年ペースでEPを発表している。

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