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『言語と文化を超えたチームビルディング』体験ワークショップを行いました!

こんにちは、株式会社フィアレス インターンの相良香穂です。

8月28日(土)10:00-12:00に組織をより良くしたい人のためのインプロ体験ワークショップを行い、12名の方にご参加いただきました。

今回のテーマは『言語と文化を超えたチームビルディング』です。

グローバル化が進む中で、多国籍なチームを組む機会が多くなっているのではないでしょうか。
しかし言語や文化の違いから、なかなか良いチームを作れない、ということも多いかと思います。

今回は、エリン・メイヤー著『異文化理解力』で紹介されている「カルチャーマップ」という考え方に触れながら、異なる文化的背景を持つ人とチームビルディングを行う際のポイントについて日英両方の言語を使いながらご紹介しました。

【体験WS5】言語を超えたチームビルディング

特に「コミュニケーション」「評価」の領域に注目し、この2点における異文化交流のポイントを体験できるワークを行いました。

実施内容
ワーク1:プレゼントゲーム

【ルール】
今回は3人組になって行いました。
誰かがメンバーの一人にプレゼントを渡します。
例)映画のチケットどうぞ!
もらった人は、嬉しかったら「ありがとう」、そんなに嬉しくなかったら"Non!"と言って後ろに投げます。
次に、今もらった人が誰かにプレゼントをして、フィードバックをもらいます。
これを繰り返します。

プレゼントゲームのふりかえり(🔵参加者 ⭐スタッフ)

🔵相手のことを深く知ることができたのが嬉しかった。
🔵相手の”Non”を肯定的に受け取ることができ、自分も言い方によって抵抗なく言うことができたのが良かった。
🔵純粋に楽しかった。短い時間の中で、初めて会った人と協働関係を築くことができた。
🔵相手が自分ことを考えてくれた物だと考えると、”Non”ということにためらいがあった。
⭐特に日本だと、相手にネガティブな意見を言うことに対して躊躇してしまうことが多い。

ここで、「評価」(特にネガティブな評価)の伝え方の文化的な違い(直接的/間接的)を元に、フィードバックをする際のポイントと、HappyにNonを言うコツを紹介しました。

【体験WS5】言語を超えたチームビルディング (1)

【体験WS5】言語を超えたチームビルディング (2)

そして同じワークをもう一度行い、振り返りをしました。

プレゼントゲームのふりかえり 2回目(🔵参加者 ⭐スタッフ)

🔵It was really fun to come up with bad gifts.
(相手が欲しくなさそうなプレゼントを考えるのがとても楽しかった。)
⭐そういうところにトライすると、”Non”と言われるのを楽しむことができる。
🔵身体から入ることで、抵抗なく”Non”と言うことができた。お互いに笑顔でコミュニケーションすることができた。
⭐身体を変化させることは自分にも相手にも影響する。相手に安心してもらうことができる。
🔵”No”と言われると否定されたような気持ちになりがちだが、明るく言われると、自分自身に対してネガティブなことを思われているわけではないと感じ、ポジティブに聞くことができた。
🔵後ろに投げるジェスチャーが否定的ではなく、一度仕分けをしているように感じ、その人にとって必要か必要じゃないかを知ることができた、という気持ちになれたのが面白かった。
⭐身体が出す情報が大きな影響を与える!

ワーク2:プレゼントゲーム(Guess version)

【ルール】
基本のルールはワーク1のプレゼントゲームと同じですが、このワークでは、プレゼントをもらう人は毎回「ありがとう」と言ってプレゼントを受け取ります。
残りの2人は、受け取った人がどれだけ嬉しかったのかを予測して、指で1~10で表します。
そしてもらった人は、答えを指で表します。
これを繰り返します。

このワークのポイントは、「ハイコンテクスト」な会話(含みがあり、行間を読み取る必要がある)の中で、相手の気持ちを汲み取ることでした。

プレゼントゲーム(Guess version)のふりかえり(🔵参加者 ⭐スタッフ)

🔵目(顔の筋肉)が動くと、相手により伝わりやすくなると思った。
⭐ショーン・キンリーは「パートナーの目が輝いているかどうかを見ろ」と言っている。

⭐その人ならではの喜び方を知っていくことでよりお互いのことを知ることができる。
🔵初対面でも、「これくらいの喜びかな?」というのがなんとなく伝わってくるのが面白かった。
🔵今回は全て受け取らなければいけなかったので、受け取る理由を考えていた。それによって点数が少し高めになっても、「要らない」という表情だったので、相手には低めの点数をつけられた。
⭐日常の中でも、自分で納得させるために理由付けをすることがある。重要なのは、自分が最初の段階でインスパイアされたのかどうかを知ること。その上で判断をすることが大事。
日本人が英語を喋る際、分からないのに、分かったように対応してしまうことが多い。自分が感じた「分からない」や”No”をオープンにし、また相手に「本当に?」”Really?”と確認して、お互いが歩み寄ることが大事。

ワーク3:Yes Let's!

【ルール】
誰かが提案をして、全員がワクワクしたら皆でその提案を演じます。
誰か一人でも”Non”だったら誰かが別の案を出します。
例)A: 海に行こう! 
  B: Yes! C: Yes!
               →一緒に海に行く
  B: アイスを食べよう!
  A: Yes! C: Non!
         →誰かが別の案を出す
もし全員が”Yes”でも、「本当に皆”Yes”かな?」と思ったら、”Really?”と聞きます。

ポイントは、
①自分の気持ちに正直になること
(「ローコンテクスト」な会話(明確に言葉で伝える)を心がけること)
②少しでも「この人は本当に”Yes”かな」と思ったら、”Really?”と聞くこと(「ハイコンテクスト」な会話の中で、相手の気持ちを読み取ること)
でした。

Yes Let's!のふりかえり(🔵参加者 ⭐スタッフ)

🔵”Non”や”Really?”を言うことで、相手への疑いがなくなる。
⭐ちゃんとこの人は正直にフィードバックしてくれると思うことで、相手への信頼が増す。
🔵ノリで”Yes”と言っても、誰かが”Really?”と聞いてくれて、自分で「そうでもなかったかも」と気づけるところが楽しかった。
🔵It feels good to have someone who asks you "Really?" when you don't seem excited because you feel like they care about you.
(自分がワクワクしていないように見える時、”Really?”聞いてくれる人がいると、気にかけてもらえていると感じることができるので良かった。)
🔵"No"という意思表示をしてもらうことで相手のことを知ることができ、より相手のことを考えて次の提案をできるようになった。

本日の満足度と理由

4: 前回学んだハッピーノンを使って相手の気持ちを学べました。もう少しワークショップの数をこなせたらより嬉しかったです。異文化理解力などの本も読んでみようかと思いました。
3: インプロの経験が少ない人向けの物なので仕方ないが、個人的にはもう少しストレスが欲しかった
5 :Great facilitation, friendly team/ instructors, Well-designed activities, Clear explanations and demonstration, Perfect duration. I also really like how you applied the content about the organization culture to Improv games, and make it very tangible and easy to understand. Most importantly, it was super fun!
(ファシリテーションは素晴らしく、チームや講師陣もフレンドリーで、アクティビティ良く作られ、説明やデモンストレーションも分かりやすく、時間配分も完璧でした。また、組織文化をインプロのゲームに応用して、具体的且つ分かりやすくしている点もとても良かったです。何より、とても楽しかったです!)
5 :really? と返すこととその後の雰囲気作りで、Noと言いやすいなと思いました。
5 :初対面の方ばかりでしたが、安心して楽しめる場でありました!私は教師をしていますが、教職員同士はもちろんのこと、子どもたちとも楽しめる内容ではないかと実感しました。
5 :体験した前後に、学術的な説明があり、自分の中で何が起こっているのか、なぜ起こるのかなどを考えることができた。
4 :海外で生活をする中で、異文化間のチームビルディングは難しいなと思っていました。特に自分を含め、アジア系の参加者に比べてlow-contextな文化を帯びた人たちがリードしたままプロジェクトが進んでしまうことも多く、正直不安な思いをすることも多くありました。
多文化組織だと最大公約数的に、low-context側に合わせるのは大事、というのは理解しつつ、どうしてhigh-context側が「合わせなきゃ」となりがちなのかについて、やや疑問?不満を思っていました。
今回、特に後半で、長期的なチームビルディングであれば「low/high-contextどちらも歩み寄る」ことが大事というファシリテーターの姿勢がわかり、少しその疑問が晴れた気がします。多分、双方の歩み寄りがが本当の意味での「安心」な場を作るということなのだろうなと改めて思いました。自分自身の体験を振り返り、今後につなげる良い機会になりました。

基本的には大変満足していますが、もし「英語話者」としてこのワークショップを受けることを考えた場合、進行だけでも(事前にある程度決まっているところ)もう少し英語での説明がしっかりしていると、それこそ安心して受けられるかな、と思います。ファシリテーターの方がネイティブではないのも重々承知していますし、何より皆さんの温かい、それこそ「即興的な」あり方も大好きで、魅力ではあるのですが、改善なされたらよりよいワークショップになるかと思います。

今回のワークショップを体験する前と後でインプロに対する印象はどのように変わりましたか。

楽しむ気持ち、失敗を恐れないことが一番大事ですね。
・実際に日本の企業でも研修を行われていると聞いて、よりメジャーなものに感じた
・I think improv can be a very powerful tool to drive organizational and societal change. I wish more people would do improv
(インプロは組織的、社会的な変化をもたらす強力な手段だと思う。より多くの人にインプロをやって欲しい。)
・以前参加したのはワークショップは体を使ったのですが、今回はオンラインで動きがなかったのですが、楽しかったです。こちらもみんなでゲームとしてやりやすいなと思いました。
・インプロのことをもっと勉強したいと思いました。
・インプロが難しいなと思うときは、「こうなければ」「このほうがいいだろう」「受け入れてもらえるだろうか」としばられて自分に素直になれていないときだと発見しました。
・もともとインプロについては多少知っていたので、印象が大きく変わる、ということはなかったです。(決して悪い意味ではありません)

みなさんありがとうございました!

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(訳は全て筆者が行いました)

次回の体験ワークショップ

次回は9月9日(土)10:00-12:00です。
テーマ:「社員が萎縮して動けないを解消するヒント|心理的安全性を社内に根付かせる体験型研修」
お申込みはこちらです。みなさんのご参加お待ちしています!

フィアレス インターン
相良 香穂

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