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#49.妹の賢い生き方 ※加筆


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@朝のリビング

私「おはよー!」

妹「あ、お姉ちゃん、おはよ」

私「朝早いわねーあんた」

妹「お姉ちゃんが遅いのよ」

私「ま、家を出るのは私の方が早いけど!」

妹「朝ごはん食べないからでしょ」

私「朝練あるからね!」

妹「朝練がある日こそちゃんと朝ごはん食べなきゃ」

私「そっか、じゃあパンだけでもかじってくかな」

妹「そ」

私「じゃ、私、干してある朝練用の水泳水着、持ってくるから、私の分のパンも焼いといてー」

妹「えー?人使い荒いなー、もー 」

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@庭の物干し竿

私「よし!ちゃんと乾いてんなー?ふーんふーん♪」

ガラガラッ

私「!?」

母「あら、今日も朝練?」

私「あ、お母さん!そだよー!」

母「今日はいい天気だから水着もよく乾くでしょー?」

私「お母さん!そんなに大きい声出さなくても聞こえるよ?2階の窓からそんなに顔出して落っこちたりしないでよー!」

母「大丈夫よー」

私「ってか、お母さんが居るとこ、私の部屋じゃない?」

母「そうよ?朝起きたら自分の部屋のカーテンと窓くらい開けなさい?」

私「はーい!」

母「よし」

私「ん?…えっ!?私の部屋!?!?」

母「え?えぇ、そうだけど?」

私「あっ(やっばい!昨日返されたテスト思いっきり机の上に置いてあるっ!!!見られたらまずーーーい!!!)」

母「なに焦ってるの?なんか変なものでも隠してるの?」

私「えっ!(いや、直感当たりすぎかよお母さん、、、バレる前に家出よ、、もう、、今すぐ、、家出て朝練いこ、、、)」

母「んんん?」

私「(やっばい!お母さんがキョロキョロしてる、、、早く逃げなきゃ!!)お母さん、もう私、行くね!!家戻る!!」

ダダダダダダダッ

ガチャッ

バタンッ

ダダダダダダダッ

妹「あ、お姉ちゃんおかえり、お姉ちゃんの分のパン焼けたよ」

私「あーーーそれもう要らない!いってきまーーす!!」

妹「えぇ??なによそれー、もー!!」

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@玄関

私「ぅぅぅう、なんでこんな時に限って靴うまく履けないのよー!!早くしないとお母さん降りてきちゃう、、、もぅ!!!」

妹「(ん?お姉ちゃんなに玄関でぶつぶつ言ってんだろ、、、私もそろそろ学校行こかな)」

私「よし、履けた!!(早く逃げなきゃ!!)いってきまーー、、、、」

母「待ちなさいっ!!」

ダンッ

ダンッ

ダンッ

ダンッ

ダンッ

妹「(あ、お母さん2階から降りて来た)」

私「なっ、なっ、何?わたし今急いでる」

母「あなたの机の上にこんな紙が置いてあったわよ?」

私「(あぁぁぁ!!バレたーーー!!)」

母「これ、どういうことか説明してくれる?」

私「あっ、いや、、、これは、、、テスト、、、だけど?」

母「そんなの分かってるわ?」

私「、、、うっ!」

母「ほとんど空欄じゃない!少しも分かんなかったの?」

私「いやーーー、今回のテスト、、、かなり難しくてねーーー?あははー?」

母「ふぅ、5分か」

私「えっ、、、えっ?」

母「あなたが通常、いつも朝練に行く時間まで、まだ5分あるわね?」

私「あー、えーーっと、、、今日は、、、早く、、、行かなきゃ、、、行けなくてー?、、、」

母「そんなことは3年間1度もなかったわよ?」

私「あーーー、、、っえーーー、、、、」

母「まぁいいわ?この期に及んで何を隠してるのか知らないけど、ほんとのことを話してもらいましょうか?」

グイッ

私「きゃっ!!!」

ドサッ

私「えっ!まっ!待ってよお母さんっ!!!」

ピシッ!!

私「、、、ぁ!!」

母「待ちません、何を隠してるの!」

ピシッ!

ピシッ!!

私「、、、、ぁん!!、、、うっ!!」

妹「よし、学校行く準備できた、っと!(ん?なんか玄関騒がしくない?)」

私「、、、んんっ!!、、お母さんやぁだ!!、、、ここ玄関!!、、、こんなとこでやめてよ!!!」

母「こらっ!大人しくなさい!!」

ピシッピシッ!!

ピシンッ!!!

私「、、、あぁう!!、、、はぁん!!」

母「5分しかないなら初めからこんなの要らないわね?」

ヒラッ!

私「、、、えぇぇ!?」

ピシッ!!

私「、、、、きゃん!!!!」

母「ほら!スカート戻そうとしないの!!手は床に置いておきなさい!!」

母「ねーぇ!!おかぁさん!!やだってばーぁ!!!、、、誰か来たらどうすんのよぉ!!!、、、もーーー!!!」

妹「(なになに?朝から何やってんの?お母さんとお姉ちゃんは)」

チラッ

母「、、、あぁん!!お母さん!!いたい!!いたいよー!!!!」

妹「(はぁぁー?お姉ちゃんまーたお母さんにお尻叩かれてんのー?この前叩かれたばっかじゃーん、、、しかも玄関で?、、私、学校行きたいのにー、、、学校行くのにお尻ペンペンの前通ってくの???嘘でしょ?)」

ピシッ!ピシッ!!

私「、、ひゃん!!!、、、あぁん!!!」

妹「(お母さんもお母さんよ!片膝立ちでお尻ペンペンなんて、、、あんな体勢でお姉ちゃん膝に乗っけてよくやるわぁー、、お姉ちゃん靴履いたまんま玄関の段差でジタバタしてるし、、、あーも泣かれると通りづらさ半端ないわーー、まったくもおー、、、)」

母「こらっ!お尻逃げてるわよ!ちゃんと自分の足で踏ん張りなさい!」

ピシッ!ピシッ!!!

私「、、、ぁん!!!、、、やぁん!!!、、そんなこと言われたってーーー!、、ぁぐ!、、痛いんだもーーーん!!!」

妹「(はぁ、、、呆れた、、、自分の姉が制服着たまんま玄関で親にお尻叩かれてるなんて思いたくもないわよ、、、ふつーお尻ペンペン程度であんなに脚バタバタさせるかなー、、お姉ちゃん中3だよねー??、、、靴飛んじゃいそうじゃない、、、)」

ピシィ!!ピシィイ!!!

私「、、、ひゃあん!!、、、もーやめてーー!!!やぁぁだっ!!!」

妹「(…はぁ、もう時間ないし、泣いてる姉を見てるのも疲れるし、、、仕方ない、助け舟出してやるか、、、ま、、ふつーに私も学校行かなきゃだし、、、)」

ピシッ!!ピシンッ!!

ピシッピシッピシッ!!!

私「、、、いぃたっ!!、、、いったいぃ!!、、、許して!、、あぁん!!、、、」

妹「お母さん、私、学校行くから、お姉ちゃんのお尻1回やめてくれる?靴履きたい」

私「!!」

母「あぁ、ごめんね?はい」

妹「ありがと、、、よいっしょ、、っと」

母「あら。もうそんな時間?」

妹「もうそんな時間だよ」

母「ほんとね…」

妹「お姉ちゃんお尻赤い」

私「、、、ぅぅ、、、」

妹「パンティと一緒の色じゃんか」

私「うっ、、みないでよ…」

妹「お姉ちゃんも早く朝練行きなよ、水泳部の先生、怖いって有名じゃん?遅刻したらまたお尻やられるよ、じゃー、いってきます」

ガチャッ

母「ほら、とりあえず今はおしまい、おりて、あなたも早く学校いきなさい?」

私「えっ?今は、、、って?、、、」

母「はぁー脚疲れた、片膝でお仕置きはあんまり長い時間できないわね、、、はい、これ、あなたのバッグ」

コトンッ

私「えっ!、、、ねぇお母さん!!、、今はってどうゆうこと!!もう終わりだよね!?お尻」

母「何言ってるの、帰ったらもう1回お母さんの膝よ?早く朝練いきなさい?」

私「、、、、えーーー!?!?!?」

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@昼休みの教室

友達「あんた今日ギリギリだったわねー朝練、寝坊かなんか?」

私「はぁーーー、、、もう今日1日疲れたーーーー!!」

友達「ん?どーしちゃったのよー、あんたにしちゃあ元気ないじゃーん」

私「もーお母さんきらーい」

友達「おーおー、どしたどしたー」

私「言いたくない」

友達「そーかそーかー、なら無理に聞かんが」

私「はーぁー」

友達「そーいやーさ、あんたってもしかして、未だに親からお尻叩きとか、されてないよね?」

私「…え゛」

友達「いやさ、朝練中、男どもが騒いでたからさ?」

私「、、な゛、、、なにを、、、」

友達「何って。飛び込みするときってさー?お尻突き出すじゃーん。あんたが飛び込みの体勢してたとき、あんたのケツがピンクだの赤いだの騒いでたからねー」

私「…ぐぇ゛!??」

友達「まー、ウソかホントかはどっちでもいいけど、女子部員のお尻を性的な目で見るなーって感じよねー?水泳部あるあるなのかな!はははっ!」

私「、、、、、」

友達「、、、、え、、、」

私「、、、、、」

友達「、、、うそ、、、あんた、、、」

私「、、、、、」

友達「、、、、マジ?」

私「もぉぉおーーーやぁだーーーーー」

友達「まさかのマジだったかーーー」

私「帰っだらまたおじり叩かれるーーー帰りたぐなーーーーいーーーー」

友達「あーね。そゆこと、なるほどねーぇ」

私「男子にバレたの死にてーよぉ、もーーー」

友達「はは、ま、あたしら、あと数ヶ月で卒業じゃん?卒業したら会わなくなるって」

私「でもやだーーーぁ」

友達「まーなんせよ、帰ったあとのお尻叩きに備えて今お尻やすんどきー?ははは」

私「なんでそんなことゆーのー、いじわるーーーーぅ」

友達「あたし、お尻叩きのツラさ、わかんないもん、へへ」

私「がえりだぐないーーー今日カラオケオール付き合っでーーー!!」

友達「んなことしたらもっとお尻が悲惨になるて。大人しく帰ってママにごめんなちゃいして来な?ひひひ」

私「あんたなんか絶交だー!絶交絶交!ぜっこーーじてやるーーーぅ」

友達「はははははっ」

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@家の前

カーーー

カーーーーー

私「、、、うぅぅ、、、しっかり、、、いつもの時間に帰ってきてしまった、、、こんな、、、はずでは、、、、」

妹「お姉ちゃん、うしろ詰まってる、早く家はいんなよ」

私「ひぇ!!!」

妹「おばけじゃないわよ、私よ、わーたーし!」

私「いいい、いつからそこに居たのよ!」

妹「5分くらい前から」

私「はは、は、早く言ってよ!」

妹「家の前で何をウロウロしてんの?不審者ごっこか何か?」

私「んなわけないでしょ!」

妹「ああー?もしかして、やっぱお母さんに言われた?」

私「ななななっ!、、、なんて!?」

妹「え?学校から帰ったらお尻ペンペンの続きするよ、って」

私「わわっ!!シーーー!!シーーー!!外でお尻ペンペンとか言わないで!!誰が聞いてるか分かんないじゃない!」

妹「まぁ、お姉ちゃんが外にいたいならいればいいんじゃない?私は家入るけど」

私「ふんっ!あんたはいいわよね、お尻叩かれたことなくて!どーせお尻叩かれるツラさなんて分かんないのよ、私の友達みたいに、ふんっ」

妹「私だってあるわよ、お尻叩かれたことくらい」

私「えっ!」

妹「なに」

私「は??」

妹「はい?」

私「いつ!?」

妹「言わない。私はお姉ちゃんと違って脚ジタバタさせてわんわん泣かないし、大人しくごめんなさいして早々に終わらせてもらうから」

私「えっ!い、今も!?」

妹「そりゃ同じ親だからね、お姉ちゃんと一緒。今もお尻叩かれるわ?」

私「し、知らなかった、、、」

妹「毎回お姉ちゃんに見られる前に膝から下ろしてもらってるだけ」

私「私ばっかり見られてズルくない?あんたいつも見てんでしょ?」

妹「見てるよ、お姉ちゃんの大泣きお尻ペンペン」

私「だーかーらっ!お尻ペンペンは外では言わないの!」

妹「自分の声の方が大きいよ、お姉ちゃん」

私「うっ」

妹「ま、自分でスカートとパンツ脱いで、自分からお母さんの膝に乗って、自分から謝ればスグ終わるよ、あんなの」

私「へ、へー、、、」

妹「大人なんてそんなもんよ?自分にとって都合のいい〝フリ〟をしてあげればすぐ満足するもんなのよ、大人って生き物は」

私「あんたヤバぁ、、、」

妹「お姉ちゃんも立ち振る舞い変えれば毎回毎回あんなに泣かなくて済むのに」

私「う、うーむ、、うむむ、、、、」

妹「お尻ペンペンの痛み、分かるから今朝助け舟出して上げたのに」

私「え?今なんか言った?」

妹「別に?なんも?」

私「ちょ、先に家入んないでよ!」

妹「お姉ちゃんと話してると疲れる、さっさと家に入ってお母さんの膝に乗ったら?また泣いておいでよ」

私「、、うっ、、くそぉ、他人事みたいに、、」

妹「ま、頑張れ」

ガチャッ

バタンッ!

私「、、、、、、」

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@その夜

バチーン!バチーン!!バチーン!!!

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