北村薫(1949.12.28-)『中野のお父さん』文藝春秋 2015年9月刊 288ページ
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さん』
装画 益田ミリ
文藝春秋 2015年9月刊 288ページ
2021年11月25日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4163903259
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167911348
「〈本の達人〉が贈る新名探偵シリーズ
体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父が挑むのは、出版界に秘められた《日常の謎》!
□「応募してませんよ、わたしは」
新人賞最終選考に残った候補者からの思いがけない一言は?
(夢の風車)
□「実は、扱いに困っている手紙がありましてね」
ある大物作家に宛てた女性作家の手紙には愛の告白が?
(幻の追伸)
□「わたしは殺人事件の現場に行き合わせることになったわけです」
定期購読者の話を聞いているうちに思いもよらない事態に?
(茶の痕跡)
ほか、大手出版社の文宝出版を舞台に繰り広げられる8つのミステリーの推理の結末やいかに……。
〈円紫さんと私〉〈覆面探偵〉〈ベッキーさん〉シリーズほか、多くのファンを唸らせてきた名手による、新たな名探偵コンビが誕生。」
「新迷探偵コンビ登場!?
文芸編集者の娘と高校国語教師の父が、出版社の「日常の謎」に挑む!
主人公は大手出版社「文宝出版」に勤める田川美希。女性誌から晴れて希望の文芸部門への配属がかなうと、大学時代までバスケットボール部で鍛えたバイタリティを活かし、仕事に燃える毎日だ。
ある日、文宝推理新人賞の最終候補を決める会議で、有力な候補作品「夢の風車」の担当となった美希は、その候補者へお知らせの電話をかけた。が、まさかの返事を聞くことになる。「――応募していませんよ、私は」、と。一昨年までは新人賞へ投稿していた候補者の男性だが、まったく芽が出ずに今回は応募をしていないというのだ。
何とかこの作品を世に送り出したいと願う美希は、さまざまな可能性を探るが、どこからこの原稿が届いたのかまるで見当がつかない。ふと、父親にことの顛末を話してみようと思ったのは、高校教師をしている父は最近、ずいぶんお腹は出てきたものの百科事典タイプの人間で、インターネットで分からなかった疑問を解決してくれたりもする。相談役として誠に便利な存在だからだ。娘の相談にお父さんが導き出した真実とは果たして?
大作家同士の手紙、スケッチを映した写真、落語の解釈、マラソン大会でのハプニングなど、中野の実家に住む父は抜群の知的推理で謎を次々に解き明かす。
「日常の謎」の名手が、自らのフィールドを最大限に楽しみつつ、新たに送り出したユーモアとけれん味たっぷりの名探偵シリーズ。」
『オール讀物』
2013年1月号~2015年5月号
掲載8篇
「夢の風車」『オール讀物』2013年1月号
「幻の追伸」『オール讀物』2013年5月号
「鏡の世界」『オール讀物』2013年8月号
「闇の吉原」『オール讀物』2013年11月号
「冬の走者」『オール讀物』2014年2月号
「謎の献本」『オール讀物』2014年5月号
「茶の痕跡」『オール讀物』2015年2月号
「数の魔術」『オール讀物』2015年5月号
1949年12月28日埼玉県北葛飾郡杉戸町生まれ、
埼玉県立春日部高等学校・早稲田大学第一文学部卒業、
元埼玉県立春日部高等学校国語教員(1980-93)な
北村薫さんの「日常の謎ミステリ」を初めて読みました。
『空飛ぶ馬』東京創元社 1989.3
で覆面作家デビューが話題になった頃から、
お名前は知ってましたけど、
この三十年、手にする機会がなく、昨年、
『波』
2020年4月号・5月号掲載
「はな」と
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/4292432370831369
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/4297537360320870
『雪月花 謎解き私小説』
新潮社 2020.8
がファーストコンタクトでした。
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/4536071999800737
北村薫さんを
福岡市総合図書館を検索すると
254件も表示されます。凄いなぁ。
1955年生れな私は、これから、
あと何冊読めるんだろう?
「落語好きのミステリ作家小池先生
「俺は虹のように追いかけた。
任侠の道も野心も捨て、
このペテン師の女と旅から旅へ、
流行歌のように流れてみたい衝動にかられた」
鈴木清順の名作『関東無宿』の一節だ。
小林旭のモノローグだ。
当たり前でない言葉が妙に似合う。
この役者でないといえない台詞だろうな。
そういうところが、文章とは違う。
大学時代、先輩が、何かというと、口にしていた。
おかげで覚えてしまった。」
p.111「闇の吉原」
ワセダミステリクラブ
(1957年、仁賀克雄(1936.12.23-2017.12.22)により創立。
顧問・江戸川乱歩(1894.10.21-1965.7.28))
の頃の思い出なのかなぁ?
日活映画
『関東無宿』1963年11月23日公開
監督 鈴木清順(1923.5.24-2017.2.13)
原作 平林たい子(1905.10.3-1972.2.17)
脚本 八木保太郎(1903.2.3-1987.9.8)
https://www.amazon.co.jp/dp/B015AO77XI
https://www.allcinema.net/cinema/141016
を、明治大学文学部学生だった1974年12月21日に、
新宿ロマン劇場オールナイト
小林旭(1938.11.3- )五本立て
で観ました。
『渡り鳥北へ帰る』1962.6.1
監督 斎藤武市
https://www.amazon.co.jp/dp/B08N6ZTQ2X
https://www.allcinema.net/cinema/140285
『俺たちの血が許さない』1964.10.3
監督 鈴木清順
https://www.amazon.co.jp/dp/B015AO77GA
https://www.allcinema.net/cinema/141329
『縄張はもらった』1968.10.5
監督 長谷部安春
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MR46M3F
https://www.allcinema.net/cinema/142583
『ネオン警察 ジャックの刺青』1970.10.14
監督 武田一成
脚本 大和屋竺・曽根義忠[中生]
https://www.amazon.co.jp/dp/B09CL9V5WL
https://www.allcinema.net/cinema/143379
読書メーター
北村薫の本棚(登録冊数12冊 発表年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11607836
映画の本棚(登録冊数180冊 著者名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091199
ミステリの本棚(登録冊数359冊 著者名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091193
https://note.com/fe1955/n/n3a04834f8be5
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんは謎を解くか』
文藝春秋 2019年3月刊 336ページ
https://note.com/fe1955/n/nb330e32d0f1d
北村薫(1949.12.28-)
『詩歌の待ち伏せ(ちくま文庫)』
筑摩書房 2020年7月刊 592ページ
https://note.com/fe1955/n/n453b6ff0e41b
北村薫(1949.12.28-)
『雪月花 謎解き私小説』
新潮社 2020年8月刊 224ページ
https://note.com/fe1955/n/n4539d8b0fcaf
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんの快刀乱麻』
文藝春秋 2021年11月刊 320ページ
https://note.com/fe1955/n/na463e282640e
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん 煙草入れと万葉集」
『オール讀物』2023年3・4月合併号
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