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『芸術新潮』2017年1月号 ヤマザキマリ、とり・みき「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 7 マエストロ・リッピの修行時代 2」  角田光代・河野丈洋「もう一杯だけ飲んで帰ろう。」南青山・中華料理店『Mimosa(ミモザ)』


『芸術新潮』2017年1月号 新潮社 2016年12月24日発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MSW6JLA
https://www.shinchosha.co.jp/geishin/backnumber/20161224/ 

http://torimikisblogarchives.blogspot.com/2016/12/
「『芸術新潮』1月号発売中。特集は「美少年」ですがバラのなんとかとかいうマンガは載っていません。代わりにヤマザキマリ+とり・みきの『リ・アルティジャーニ』第7回掲載。今回は真冬のフィレンツェが舞台。 ドゥオーモのクーポラはまだ建設中です。」

https://www.travel.co.jp/guide/article/25362/
花の都フィレンツェのシンボル
「ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)」
赤レンガ造りの巨大なドーム型丸天井「クーポラ(Cupola)」

ヤマザキマリ(1967.4.20- )
とり・みき(1958.2.23- )
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 
7 マエストロ・リッピの修行時代 
2 リッピ師匠、マザッチョの「楽園追放」への思いを語る。」p.10-13
2022年5月14日読了

Masolino da Panicale (1383-1440)
Masaccio (1401.12.21-1428)
Fra Filippo Lippi (1406-1469.10.8)
Sandro Botticelli (1445 [1444?] -1510.5.17)

「わしの頭の中は あの絵のことで いっぱいだった…
修道院を抜け出てあの絵を見る事が メシより楽しみになっていた

おまえさん また来たのかね… そこの壁画は絵師達が描くのを止めてしまったよ

礼拝堂の壁画を手がけていた2人の絵師はケンカをして作業を止めてしまったという

「楽園追放」を描いたマザッチョは もう一人の絵師マゾリーノからひどく妬まれていた マゾリーノは自分の描いた方のフレスコ画を誰も見てくれないのではと不安に思ったらしい

あの頃のわしにとっては マザッチョの壁画が完成するのが待ち遠しかったから つくづく残念だったよ

サンドロよ お前もフィレンツェに戻った時には、あの絵を見てくるがいい 驚くぞ…

わかりました…」


マザッチョ『楽園追放』(1426-1427)

https://ja.wikipedia.org/wiki/マサッチオ
「フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ大聖堂ブランカッチ礼拝堂の絵画制作は1425年ごろから始められたが、絵画完成前に二人ともこの仕事を放棄してしまっている。二人が放棄した理由は伝わっておらず、最終的にこれらのフレスコ画は1480年代になってからフィリピーノ・リッピが完成させた。」

Filippino Lippi (1457-1504.4)
「フィリッポ・リッピの息子。ボッティチェリの愛弟子」
『芸術新潮』2016年1月号
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 1」p.76
https://note.com/fe1955/n/ne06f1171f6af

最後のコマに描かれているボッティチェリがフィリッポ・リッピ工房にいたのは1464-1467年です。

2016年3月号連載第2回
https://note.com/fe1955/n/naf2bc232f028
でボッティチェリとフィリピーノ・リッピがヴェロッキオの工房を訪れ、レオナルド・ダ・ヴィンチに会ったのは1472年でした。

読書メーター ヤマザキマリの本棚(登録冊数72冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091917

とり・みきの本棚(登録冊数47冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11711791

マンガの本棚(登録冊数1696冊 作家名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091192

芸術新潮の本棚(登録冊数39冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092029


以下も読みました。

角田光代・河野丈洋
「もう一杯だけ飲んで帰ろう。 連載 第32回 
未知の領域 それだけじゃなかった」p.148-149
南青山・中華料理店『Mimosa(ミモザ)』
焼売 卵とトマトの薫香炒め 湯葉五香粉炒め 明蝦海老香り蒸し タイラ貝ズッキーニ炒め アウグスビール(国産クラフトビール)

「角田 びっくりしたのは、卵とトマトの炒め物である。薫香炒めと書いてあったけれど、ごくふつうの卵とトマトの炒めを想像していたのだ。しかし目の前に供されたのは見たこともない一品。

茶色い。どれがトマトでどれが卵かわからない。食べてみてさらにびっくり。卵だし、トマトだけれど、燻されたような香りがぷーんと広がる。食べたことのない味である。

不思議がっているとお店の方が作り方を教えてくれた。フライパンを熱してから焦がすようにトマトを焼いて「薫香」をつけるらしい。」p.148

読書メーター 食べ物の本棚(登録冊数732冊 著者名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194
エッセイ、小説、マンガ、絵本、レシピなど。

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