ヤマザキマリ、とり・みき「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 17 アントネッロ、油彩に目覚める」 『芸術新潮』2019年3月号
『芸術新潮』2019年3月号 新潮社 2019年2月25日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NNLRC68
https://www.shinchosha.co.jp/geishin/backnumber/20190225/
http://torimikisblogarchives.blogspot.com/2019/02/17.html
「ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』は第17回。
アントネッロを中心にナポリを描くエピソードの最終話となります。
はたして次の舞台は何処に……?」
ヤマザキマリ(1967.4.20- )
とり・みき(1958.2.23- )
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝
17 アントネッロ、油彩に目覚める
北方の画家ペトルスの指導のもと、アントネッロは新しい技法を学び始める!」p.10-13
2022年5月31日読了
Petrus Christus (1420?-1475?)
Antonello da Messina (1430-1479)
「人の表情の向うには言葉に代えられない広大な宇宙が広がっているように思えます
特に "微笑" それはまさしく生きる辛さも楽しさもすべて見透し受けいれているかのような神秘の表情です
気がつくと私は そんな微笑をたたえた人の表情ばかり描いています
いつかモデルの肉体は消えても 絵の中で残る微笑は 生きる人々に人生の神秘を問いかけつづけていくことになるでしょう
そんなふうに人の意をとらえる表情をうまく描きたい…
北方の絵師達は人々のあらゆる表情をありのままに描く達人です
私は彼らの使う技法を学ぶことにしました
顔料はいつも使っているのと同じものですが 溶媒には油を使います
油でのばされた絵の具はのびが良く色の境界線を無くします
何回でも上から描き直すこともできますし
テンペラと違い 見たままをそのまま表すことができるのです
絵の具はもはや描き手のものではなく 描かれるモデルのものになる
それが油絵です この驚くべき技法をしっかりと身につけたあかつきには 私が次にやるべきことは 油彩というものを できるだけ多くの絵師達に広げることかもしれません
さようなら ペトルスさん
アントネッロ アナタノ活躍ヲ 楽シミニ シテイマスヨ」p.10-13
1450年、アントネッロ・ダ・メッシーナ20歳のモノローグを、全部、書き写してしまいました。
この言葉は、彼自身の文字として、書き残されていたのでしょうか?
彼が語った言葉として、書き残されていた?
誰の、なんと言う書物に?
Giorgio Vasari (1511.7.30-1574.6.27)
ジョルジョ・ヴァザーリ『美術家列伝』1550
http://www.chukobi.co.jp/user_data/pdf/美術家列伝5.pdf
第2巻に名前が記載されてますね。
これが出典なのかなぁ?
読書メーター ヤマザキマリの本棚(登録冊数73冊 刊行年月順)
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