椎名誠(1944.6.14- )「漂流者は何を食べたか 第四回 北をめぐるでっかい漂流」『小説新潮』2019年10月号
椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
第四回 北をめぐるでっかい漂流
氷島の上に池?
計画的な漂流?
全てが想像以上の北極海の漂流にご案内」
本山賢司 画
『小説新潮』2019年10月号
新潮社 2019年9月21日発売
p.408-418
2019年11月8日拾い読み
https://www.amazon.co.jp/dp/B07XR5HT44
https://www.shinchosha.co.jp/shoushin/backnumber/20190921/
今回紹介されるのは、
イ・デ・パパーニン
『パパーニンの北極漂流日記 氷盤上の生活』
押手敬訳
東海大学出版会 1979.7
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J8FPCQ
ハヂーギン
『北氷洋漂流記
世界探検紀行全集 13』
河出書房 1954
https://honto.jp/netstore/pd-book_00890198.html
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN05394598
https://dl.ndl.go.jp/pid/2975104/1/1
https://ameqlist.com/0ka/kawade/kiko.htm
ロダール
『浮かぶ氷島T-3
現代世界ノンフィクション全集 3』
筑摩書房 1967
https://www.amazon.co.jp/dp/B000JBC6FC
の三冊です。
「旧ソビエトの北極研究家、パパーニンが
1937年から38年にかけて四人のチームで漂流した記録の最初にある
「ソビエトにとって北極海は "おもて玄関" といってもいい
重要な位置にある」
という記述に触れてわがなまくら思考を衝かれた気持ちになった。
この海域はソビエトやアメリカにとっては近接したエリアである。
冷戦時代にはきわめて重要な位置にあった。」
p.410
「国家戦略がらみの実験漂流だから食料も相当量持ち込まれる。
日記によると食料の大半は乾燥食品。
フレッシュバター、
塩漬けにしたイクラ、
脂身のベーコン、
胸肉、
ウィンナーソーセージ、
ソフトチーズ、
コメ、
小麦粉、
砂糖漬け、
でんぷん、
乾パン、
干した玉葱、
乾燥スープ、
乾燥ボルシチ、
カツレツ、
肉とリンゴの粉末、
天然のチョコレートと
鶏肉の粉末入りチョコレート、
木の実のゼリー、
ビタミンC入り砂糖菓子、
クエン酸、
薬味類、
干したきのこ、
たまねぎ、
にんにく」
p.411
「1938年2月8日
熊の親子が現れ、射程距離に入ってきたので三匹とも仕留めた。
これが九カ月間の漂流ではじめて成功した狩りだった。
当然ながらそれから肉がひとかけらも無くなるまで
みんな腹を満たした。」
p.416
椎名誠(1944.6.14- )
『漂流者は何を食べていたか(新潮選書)』
新潮社 2021年7月刊
224ページ
漂流者は何を食べていたか (新潮選書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4106038692
https://www.shinchosha.co.jp/book/603869/
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/6166638223410765
「ウミガメ、シイラ、海鳥、白熊、ペンギン……生き延びるための食の知恵と工夫とは? 大の漂流記マニアが選ぶ壮絶なサバイバル記。」
「荒海に突然、投げ出されたら、あなたは生き残ることができるか? 残された食べ物はわずか。飲み水もない。彼らはどうやって生き延びたのか。ウミガメ、海鳥、シロクマ、ペンギン……初めて生で口にするものばかり。運と知恵、最後まであきらめない意志が命をつないだ。『117日間死の漂流』『荒海からの生還』『日本人漂流記』ほか、大の「漂流記マニア」が選んだ壮絶なサバイバル記の数々。」
「まえがき」
「夫婦や家族はどう生き延びたか」
「大海原の小さなレストラン」
「北の果てで銀色の馬を見た」
「北をめぐるでっかい漂流」
「考える漂流イカダ」
「アザラシ、シロクマで生き延びた」
「コン・ティキ号黄金海路を行く」
「十六中年漂流記」
「竹のイカダで実験漂流」
「短いあとがき」
「参考文献」
http://www.hatirobei.com/ブックガイド/作家から/椎名誠/雑誌掲載記事椎名誠の掲載雑誌記事
椎名誠の掲載雑誌記事
www.hatirobei.com
読書メーター
椎名誠の本棚(登録冊数68冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091261
昔読んだ小説
『哀愁の町に霧が降るのだ』
情報センター出版局 1981
『銀座のカラス』朝日新聞社 1991
は未登録
食べ物の本棚(登録冊数789冊 著者名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194
エッセイ、小説、マンガ、絵本、レシピなど
小説新潮の本棚(登録冊数58冊)https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11408157
https://note.com/fe1955/n/n5e8e2f6b4953
椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか」
『小説新潮』2019年3月号
特集 何、食べよっか? 食とその風景をめぐって
https://note.com/fe1955/n/n9fa93d73a7bb
椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
第二回 大海原のレストラン」
『小説新潮』2019年5月号
https://note.com/fe1955/n/n845a9a4d49cf
椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
第三回 北の果てで銀色の馬を見た」
『小説新潮』2019年7月号
https://note.com/fe1955/n/n9624b272036b
椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
第五回 考える漂流イカダ」
『小説新潮』2019年12月号
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