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ヤマザキマリ、とり・みき「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 23 百花繚乱のヴェネツィア」『芸術新潮』2020年3月号


『芸術新潮』2020年3月号 新潮社 2020年2月25日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B084QM3PGR
https://www.shinchosha.co.jp/geishin/backnumber/20200225/

http://torimikisblogarchives.blogspot.com/2020/02/23.html
「ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』は第23回「百花繚乱のヴェネツィア」。一コマ目はちょうどいまカーニヴァルの祝祭が中止となってしまったサン・マルコ広場から始まります。

こないだの『プリニウス』ではレバノンを舞台に描いたら直後にゴーン氏がレバノンに脱出したというニュースが飛び込んできましたが、色々現実とシンクロしてしまうのはヤマザキさんの引きが強いせいでしょうか。

現在のヴェネツィアは新型コロナ禍にありますが、
中世期はペスト、
そしてまもなく放送のあるこの映画
https://www.ntv.co.jp/eigatengoku/articles/536if9s91z8p9gjromg.html
『ベニスに死す』1971
https://www.allcinema.net/cinema/20977
ではコレラに見舞われてきました。

ヴェネツィア編も大詰めで最後にはあの人物が久方ぶりに登場します。」

ヤマザキマリ(1967.4.20- )
とり・みき(1958.2.23- )
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝
23 百花繚乱のヴェネツィア
ベッリーニ工房に集う未来の巨匠たちのもとへ、驚くべき訪問者が……。」p.10-13
2022年6月12日読了

Antonello da Messina (1430-1479)
Giovanni Bellini (1430?-1516)
Giorgione (1477?-1510)
Tiziano Vecellio (1488?-1576.8.27)

「ポルトガル人のやつら、インド航路だけじゃなくて今度は新大陸発見したって噂だぜ
ふーん
ふーんじゃなくて! あいつらのせいで ヴェネツィアの経済がやばくなったら 俺たち絵で食っていけなくなるぞ
ベッリーニ先生の絵にかわるような作品が他にあるもんか…
あっ 先生 お帰りなさい」p.10-11

帰宅したベッリーニは、前回よりも、だいぶ老人です。
何年頃の設定なんだろう?

「オスマンとの関係(第2次オスマン・ヴェネツィア戦争(1499-1503)。ヴェネツィアは多くの海外拠点を失った)がこれ以上悪化しなければいいのだが…

我々にできることはひとつ! 後世に残るような絵を生み出すことのみ…

その通りだ ティツィアーノ」p.12

ベッリーニの言葉のコマに、壁に掛った、
アントネッロ・ダ・メッシーナ「受胎告知のマリア」1475
https://konishiaiko.info/the-virgin-annunciate-antonello-da-messina/
が描かれています。
ベッリーニが油彩技法を教えてもらった、あの画家の有名な絵が。

「迷路のようなヴェネツィアの都市構造の複雑さたるや…
よかった たどり着けたぞ!
ここが かのジョヴァンニ・ベッリーニの工房か…」p.13

この二人連れは誰でしょう?

読書メーター ヤマザキマリの本棚(登録冊数73冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091917

とり・みきの本棚(登録冊数47冊 刊行年月順)
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