見出し画像

北村薫(1949.12.28-)「中野のお父さん [池波正太郎]「白浪看板」と語り」『オール讀物』2023年1月号 六代目三遊亭圓生「白浪看板」

『オール讀物』2023年1月号
文藝春秋 2022年12月21日発売
2023年6月16日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/B00AM1073C
https://www.fujisan.co.jp/product/1281679612/new/
https://www.bunshun.co.jp/business/ooruyomimono/backnumber.html?itemid=809&dispmid=569

北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん
「白浪看板」と語り」
益田ミリ画
p.134-159

「池波正太郎と鬼平犯科帳
[三遊亭圓生に]口演された池波作品に潜む謎の言い回し
[ベニヤ板]は、一体誰の遊び心か」(目次)

「「虚栄」という言葉には、江戸より新しい響きがある。
『白浪看板』をテレビでやった時、いい換えられた…
しかし『鬼平犯科帳』の「虚栄」は、
その[池波]世界の語句なんだ。…

面白い短篇
「土蜘蛛の金五郎」[『鬼平犯科帳 11』
文春文庫 2017.5]
法外に安い飯屋が流行っているという…
コナン・ドイル『赤毛連盟』以来、
犯罪に繋がっていたりする…

犯罪の正当化に繋がる心理――
「悪党の虚栄」…
池波にとって、こういう時の
「虚栄」は動かせない一語なんだ」
p.157

2011年12月に、

池波正太郎
『鬼平犯科帳 二(完本 池波正太郎大成 5)』
講談社 1998年7月刊 846ページ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062682052
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/2788426.html


「土蜘蛛の金五郎」
『オール讀物』1972年何月号?
を読みました。

「この飯屋の前には、まだ昼前だというのに人だかりがしている。
それはそうだろう。もっとも安価な一膳飯屋でも、
汁に惣菜、漬物に飯を食べれば二十文はとられる。
それを七文で食べさせるというのだから、
これは繁盛せぬわけがないのだ。

芝海老を揚げた天ぷら蕎麦になると、一杯で三十文をこえる。
田舎蕎麦でも十五文だ。
 … 
すわった平蔵の前へ、盆が運ばれて来た。
熱い飯に味噌汁。里芋と葱のふくめ煮と、
大根の切漬がついている。
「ふうむ ……」
平蔵は里芋を口にし、感心をした。

里芋と葱とは、ふしぎに合うもので、
煮ふくめた里芋に葱の甘味がとけこみ、
なんともいえずにうまい。
なかなかに神経をつかって煮炊きをしている。」
p.568
「土蜘蛛の金五郎」

「池波正太郎 里芋 ねぎ」でググると色々ヒットしますねぇ。
https://www.google.com/search?q=池波正太郎+里芋+ねぎ

六代目 三遊亭圓生(1900.9.3-1979.9.3)
六代目三遊亭圓生
「白浪看板」
池波正太郎原作
51:37
https://www.youtube.com/watch?v=aQjZL0JwvCE

池波正太郎(1923.1.25-1990.5.3)
「看板」『別冊小説新潮』1965年夏号

池波正太郎年譜 その弐 1956-1975
http://swdworld.starfree.jp/syotaro/ike-nen2.htm

落語「白浪看板」の舞台を歩く
http://ginjo.fc2web.com/134siranamikanban/siranami_kanban.htm

読書メーター
北村薫の本棚(登録冊数14冊 発表年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11607836

池波正太郎の本棚(登録冊数28冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091233

オール讀物の本棚(登録冊数19冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092057

https://note.com/fe1955/n/ndf1a5b068a45
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さん』
文藝春秋 2015年9月刊 288ページ


https://note.com/fe1955/n/n3a04834f8be5
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんは謎を解くか』
文藝春秋 2019年3月刊 336ページ


https://note.com/fe1955/n/nb330e32d0f1d
北村薫(1949.12.28-)
『詩歌の待ち伏せ(ちくま文庫)』
筑摩書房 2020年7月刊 592ページ


https://note.com/fe1955/n/n453b6ff0e41b
北村薫(1949.12.28-)
『雪月花 謎解き私小説』
新潮社 2020年8月刊 224ページ


https://note.com/fe1955/n/ncb226c0ed4ab
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん  漱石と月」
『オール讀物』2021年9月・10月号合併号


https://note.com/fe1955/n/n4539d8b0fcaf
北村薫(1949.12.28-)
『中野のお父さんの快刀乱麻』
文藝春秋 2021年11月刊 320ページ


https://note.com/fe1955/n/nfee90ee328bd
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん
清張と手おくれ [『点と線』]」
北村薫・有栖川有栖(1959.4.26- )
「『ゼロの焦点』を解き明かす!」
『オール讀物』2022年6月号

https://note.com/fe1955/n/na463e282640e
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん 煙草入れと万葉集」
『オール讀物』2023年3・4月合併号

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?