益田ミリ(1969.1- )『マリコ、うまくいくよ』新潮社 2018年7月刊 208ページ
益田ミリ(1969.1- )
『マリコ、うまくいくよ』
新潮社 2018年7月刊 208ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4103519819
https://www.shinchosha.co.jp/book/351981/
「頑張れば、むくわれるのですか。
働くって、なんなんだろう?
社会人2年目、12年目、20年目。同じ職場で働く、3人のマリコ。
「今日も会議で意見が言えなかった」
「〈会社用の自分〉に、自分がのっとられそう」
「後輩は増えるけど、年上の実感ってない」
彼女たちの問いに、心が揺れ動く。
きっと、私たちは、もうひとりのマリコ。
発売前から共感の嵐!
読めば、じわりと勇気が湧いてくる、お仕事漫画。」
「目次
大人になるって、なんだ?
天気の話で間をもたせる日がくるなんて
長年、会社にいると見えてくる
どうしたら仕事ができるようになるんだろう
会社にはおじさんとおばさんがたくさんいる…
20代になんか戻りたくない
年齢って背中にでるよな
わたしにも自分の意見、あるのに
優しいセンパイって思われたいけれど
会社では、なんだか宙ぶらりん
質問ってされなくなったな
「いける」ってホメ言葉じゃないからね
わたしたちの世代って
みんな早く定年になってくんないかな?
34歳のキャラ設定って?
大学入り直したい
会社辞めたい、今日辞めたい
謝るときに使ってはいけない言葉がある
外見変えたって同じだった
何度も決意して働いてる
あの人の今は、わたしの未来
細かいアピールはしつづけている
意味なんかいるのかな
頼られたいと思っているけれど
呼ばれたり、呼ばれなかったり
わたし、なにから逃げてるんだろう
会社ってずっとつづくんだな
この胸のもやもやの正体
わたしたちのために
マリコ、いきます
細く開いた窓からは」
https://www.shinchosha.co.jp/mariko/
で第5回まで試し読みできます。
2022年5月25日読了
糸島市図書館蔵書
福岡市総合図書館予約1名
『yom yom』
vol.33(2014年夏)~ vol.48(2018年2月号)連載。
2022年3月から読み始めた、
1969年1月大阪府生まれ京都芸術短期大学卒業な
益田ミリさん24冊目は、
同じ職場で働く、社会人2年目、12年目、20年目の、
三人のマリコさん連作31篇。
昨日(2022年5月24日)読んだ、
『こはる日記』KADOKAWA 2017.10
https://note.com/fe1955/n/n76c4b1b03e5c
は、15~17歳(中学生、高校生)の少女を描いた連作65篇で、
1955年生まれの私は、同年齢だった頃の自分を思い出そうとして、
男女の置かれている違いに、
そしてその違いを意識していなかった男性の自分に、茫然となりました。
24歳の岡崎マリコさんも、
34歳の矢部マリコさんも、
42歳の長沢マリコさんも、
15歳と17歳(最終ページでは20歳誕生日前日)な、
こはるさんの未来?
「矢部マリコ わたしたちが歩くことで
微風くらいはおこせている のかね?」
p.195「細く開いた窓からは」
「『子供!』というインタビュー集
[『子供! 10歳から15歳を中心に174人の子供たちが語る』晶文社 1985.7]
https://www.amazon.co.jp/dp/B07H1S8VWM
をつくったとき、すでに小学生のときから、女の子たちが人間関係――つまり友だちとか親とか先生とかとの関係につよい関心をもっていて、表面に見えるものの裏を読む、さらにそのまた裏を読むといった繊細な技術に習熟しているのにびっくりした覚えがある。
男の子たちはまったくの無能力。女の子たちに一方的に内心を読まれているだけで自分から人間関係の奥ふかいところを読みとろうとする意欲がほとんど感じられない。」
津野海太郎(1938.4.6- )
「初歩のインタビュー術」
『編集の提案』黒鳥社 2022.3 p.53
『思想の科学』1989年12月号
https://note.com/fe1955/n/n58bcec8e9560
「内田樹(1950.9.30- )
『飛ぶ教室』を読むまで、少年が主人公の物語を面白いと思ったことがなかった。『トム・ソーヤ―の冒険』とか『宝島』とか読んでも、別にそれほど主人公が魅力的ではないんです。
いや、愉快な人物ではあるんだけど、知性がない。あの、少年って、基本的にバカじゃないですか(笑)。内面がなくて。思い立ったらすぐ行動でしょ。逡巡とかしない。
それがケストナーを読んだ時に初めて「内面のある少年」に出会った。ためらう少年たちに出会ったのは『飛ぶ教室』が初めてだった。」
内田樹・竹宮惠子『竹と樹のマンガ文化論』小学館新書 2014.12
p.78「第三章 読者をわしづかみにする「作品力」」
https://www.amazon.co.jp/dp/4098252228
「社食ばっかりだと 息がつまるよね
社食ってさ、安くていいけど」
p.34「会社にはおじさんとおばさんがたくさんいる…」
『yom yom』は新潮社の雑誌なので、
マリコさんたちの食事が何度も描かれている社食は、
社員食堂が充実しているので有名な新潮社がモデルなのでしょうか。
平松洋子 銀の皿 新潮社社食の半世紀
http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20170727_2.html
http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20170828_2.html
http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20170927_1.html
https://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20171027_1.html
『波』2017年8~11月号 新潮社
「9月28日(木)中華ランチ 集客数283人。やんごとない海老チリ。
東京會舘出身、かつて天皇の料理番を務めた経験をもつ新潮社社員食堂チーフ、青木繁幸シェフ(50歳)の得意料理である。天皇皇后両陛下が召し上がった海老チリを、まさか矢来町で――。
ただの海老チリではなかった。ぷりっと歯ごたえのいい海老、包丁で格子目を入れて花が咲いた厚いいか、海鮮2種を炒め合わせた贅沢バージョン。穏やかな辛み、優しい甘酸っぱさがじわっと沁みる。
そのほか、白菜と干し海老の煮物、わかめスープ、ザーサイ、ごはん、マンゴープリンのデザートまで。街場のレストランで1200円の値段がついていても文句のつけようがない内容なのに、食券1枚200円ぽっきり。7割の社員が殺到するのも無理はない。」
読書メーター
益田ミリの本棚(登録冊数94冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11802704
マンガの本棚(登録冊数1793冊 作家名五十音順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091192
https://note.com/fe1955/n/nd81cf8bcdd38
益田ミリ(1969.1- )
『すーちゃん』
幻冬舎 2006年4月刊 126ページ
https://note.com/fe1955/n/nffff534c576f
益田ミリ(1969.1- )
『最初の、ひとくち』
世界文化社 2007年10月刊 160ページ
https://note.com/fe1955/n/n884bfdd74b60
益田ミリ(1969.1- )
『結婚しなくていいですか。
すーちゃんの明日』
幻冬舎 2008年1月刊 128ページ
https://note.com/fe1955/n/ndf2554dff0dc
益田ミリ(1969.1- )
『ふつうな私のゆるゆる作家生活』
文藝春秋 2009年3月刊 160ページ
https://note.com/fe1955/n/n251e77c6c1f0
益田ミリ(1969.1 - )
『言えないコトバ』
集英社 2009年8月刊 152ページ
https://note.com/fe1955/n/na52279aee201
益田ミリ(1969.1- )
『週末、森で』
幻冬舎 2009年9月刊 158ページ
https://note.com/fe1955/n/n6d61d390cecc
益田ミリ(1969.1- )
『青春、手遅れ』
角川学芸出版 2010年4月刊 160ページ
https://note.com/fe1955/n/ne4e472cefcf1
益田ミリ(1969.1- )
『泣き虫チエ子さん 1-4』
集英社 2011.12-2015.9
https://note.com/fe1955/n/n3914a52feeac
益田ミリ(1969.1 - )
『おとな小学生』
ポプラ社 2013年2月刊
https://note.com/fe1955/n/n51363d897dde
益田ミリ(1969.1- )
『沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳』文藝春秋 2014.5
『沢村さん家はもう犬を飼わない』2015.7
『沢村さん家の久しぶりの旅行』2017.6
『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』2018.11
『沢村さん家のたのしいおしゃべり』2021.5
https://note.com/fe1955/n/n811668adea05
益田ミリ(1969.1- )
『きみの隣りで』
幻冬舎 2016年3月刊 144ページ
https://note.com/fe1955/n/n7c814f94da40
益田ミリ(1969.1- )
『お茶の時間 カフェが自分の部屋化していることないですか?』
講談社 2016年6月刊 152ページ
https://note.com/fe1955/n/n76c4b1b03e5c
益田ミリ(1969.1- )
『こはる日記』
KADOKAWA 2017年10月刊 144ページ
https://note.com/fe1955/n/n8c06e4c313b9
益田ミリ(1969.1 - )
『永遠のおでかけ』
毎日新聞出版 2018年1月刊 160ページ
https://note.com/fe1955/n/nff4e81ad1fc0
益田ミリ(1969.1- )
『小さいコトが気になります』
筑摩書房 2019年11月刊 176ページ
https://note.com/fe1955/n/n6c63e0621acd
益田ミリ(1969.1- )
『考えごとしたい旅
フィンランドとシナモンロール』
幻冬舎 2020年12月刊 196ページ
https://note.com/fe1955/n/n34187f2568ca
益田ミリ(1969.1- )
『タイムトラベル 世界あちこち旅日記(毎日文庫)』
毎日新聞出版 2022年7月刊 240ページ
https://note.com/fe1955/n/n4e6e744ed0ee
益田ミリ(1969.1- )
『今日のおやつは何にしよう(幻冬舎文庫)』
幻冬舎 2023年3月刊 192ページ
以下、未単行本化連載中作品
https://note.com/fe1955/n/n399595d6e705
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間[天丼]」
『小説現代』2020年3月号
https://note.com/fe1955/n/n068291e7316c
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第2回[クアアイナ KUA AINA]」
『小説現代』2020年4月号
https://note.com/fe1955/n/na6befc784b54
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第3回 ナポリタン」
『小説現代』2020年5月号
片岡義男『ナポリへの道』
東京書籍 2008.9
アーネスト・ヘミングウェイ
「二つの心臓の大きな川」
『われらの時代・男だけの世界
ヘミングウェイ全短編 1 (新潮文庫)』
新潮社 1995.10
https://note.com/fe1955/n/nfbfd3aebe82e
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第4回[ポークハモナド]」
『小説現代』2020年6・7月号
https://note.com/fe1955/n/n087c30666d4f
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第5回[ピザ]」
『小説現代』2020年8月号
https://note.com/fe1955/n/n908a935b56a0
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第6回[たこ焼き]」
『小説現代』2020年9月号
https://note.com/fe1955/n/nec394cf38006
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第7回[牛めし]」
『小説現代』2020年10月号
https://note.com/fe1955/n/ncbf91b91383b
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第8回[モスバーガー]」
『小説現代』2020年11月号
https://note.com/fe1955/n/nacaf68d1e5b7
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第9回[ココイチ]」
『小説現代』2020年12月号
https://note.com/fe1955/n/nbd2fcd9e4211
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第10回[ピエロギ]」
『小説現代』2021年1月号
https://note.com/fe1955/n/nec9dd72b6a7c
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第11回[グラコロ]」
『小説現代』2021年2月号
https://note.com/fe1955/n/ne5400d5af35d
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第12回[天津飯]」
『小説現代』2021年3月号
https://note.com/fe1955/n/nb88e6343d220
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第13回[給食]」
『小説現代』2021年4月号
https://note.com/fe1955/n/n7456d99b0005
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第14回[炒飯]」
『小説現代』2021年5・6月号
https://note.com/fe1955/n/n2054f533c8b5
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第15回[麻婆豆腐]」
『小説現代』2021年7月号
https://note.com/fe1955/n/nbd0fd3d5f69f
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第16回[あんバターパン]」
『小説現代』2021年8月号
https://note.com/fe1955/n/n87be8c828aa7
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第17回[カルビ弁当]」
『小説現代』2021年9月号
https://note.com/fe1955/n/n833424124017
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第18回[冷凍パンセット]」
『小説現代』2021年10月号
https://note.com/fe1955/n/nb1a9c4cfa40f
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第19回[魯肉飯(ルーローハン)]」
『小説現代』2021年11月号
https://note.com/fe1955/n/nbd8d8621d388
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間
第23回[タコス]」
『小説現代』2022年4月号
https://note.com/fe1955/n/n64bc7e7ff617
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間
第24回[『世界の台所探検』]」
『小説現代』2022年5&6月号
https://note.com/fe1955/n/n04b87e0790bc
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間 第25回
[銀座ウェスト トーストハムサンドとハーフ&ハーフシュー]」
『小説現代』2022年7月号
https://note.com/fe1955/n/nf3d217db4377
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間
第26回[中目黒「ベーカリー&カフェ沢村」
ミルクスティックとカブの冷製スープ]」
『小説現代」2022年8月号
https://note.com/fe1955/n/n9b6506ff5053
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間
第27回 [おいしいフルーツサンド]」
『小説現代』2022年9月号
https://note.com/fe1955/n/n728e1500f005
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間
第28回[ポークビンダルーカレー]」
『小説現代』2022年10月号
https://note.com/fe1955/n/n9122198db38f
益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間
第30回[グッチ・オステリア]」
『小説現代』2022年12月号
https://note.com/fe1955/n/n4005d030b2cc
益田ミリ(1969.1 - )
「ツユクサナツコの一生
第1回 ガムマシーン」
『小説新潮』2021年4月号
https://note.com/fe1955/n/n287c38765724
益田ミリ(1969.1 - )
「ツユクサナツコの一生
第2回 キャンプ」
『小説新潮』2021年5月号
https://note.com/fe1955/n/n70ab569a2d77
益田ミリ(1969.1 - )
「ツユクサナツコの一生
第3回 フルーツサンドイッチ」
『小説新潮』2021年6月号
https://note.com/fe1955/n/nb2333a394bc0
益田ミリ(1969.1 - )
「ツユクサナツコの一生
第4回 盆栽」
『小説新潮』2021年7月号
https://note.com/fe1955/n/n03e0124711c3
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第15回 タンバリン」
『小説新潮』2022年6月号
https://note.com/fe1955/n/nc3ff62945455
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第16回 まねき猫」
『小説新潮』2022年7月号
https://note.com/fe1955/n/n8f35950361cf
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第17回 アイスクリーム」
『小説新潮』2022年8月号
https://note.com/fe1955/n/n437f97a6bf2f
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第18回 財布」
『小説新潮』2022年9月号
https://note.com/fe1955/n/naae9d704c6ab
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第19回 望遠鏡」
『小説新潮』2022年10月号
https://note.com/fe1955/n/na24d0b12715b
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第20回 ドーナツ」
『小説新潮』2022年11月号
https://note.com/fe1955/n/n820ad67ad799
益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
最終回[第21回] 胡桃」
『小説新潮』2022年12月号
益田ミリ(1969.1- )
『ツユクサナツコの一生』
新潮社 2023年6月29日発売予定
272ページ 1,980円
https://www.amazon.co.jp/dp/4103519827
「期待もせんと絶望もせんと、それでも人は生きていける――。予期せぬ展開に心揺さぶられる、著者史上最長編の感動作!マスク生活2度目の春を過ごす、32歳・漫画家のナツコ。社会の不平等にモヤモヤし、誰かの何気ない一言で考えをめぐらせ、ナツコは「いま」を漫画に描く。描くことで、世界と、誰かと、自分と向き合えるから。〝わかり合える〟って、どうしてこんなに嬉しいんだろう――。自分の「好き」を大切に生きる、「あなた」に贈る物語。」
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