
水野英子(1939.10.29- )『総特集 水野英子 自作を語る』小西優里・岸田志野・卯月もよ(図書の家)・穴沢優子編 河出書房新社 2022年1月刊 224ページ

水野英子(1939.10.29- )
『総特集 水野英子 自作を語る』
小西優里・岸田志野・卯月もよ(図書の家)・穴沢優子編
河出書房新社 2022年1月刊
224ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4309291813
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309291819/
「画業66年間で初の総特集。
自作を語る7万字インタビュー、図版も500点以上掲載。
一条ゆかり、山岸凉子の特別寄稿に加え、
芸術的筆致を堪能できる希少なマンガも収録した超充実の一冊。
水野英子(1939.10.29- )
少女漫画家の草分け的存在で、トキワ荘に居住した漫画家の紅一点。
代表作『星のたてごと』『白いトロイカ』他。
1970年に『ファイヤー! 』で小学館漫画賞、
2010年に日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。」





目次
序章 なぜ水野英子は「女手塚」と呼ばれたのか?
銀の花びらひらくまで―水野英子と『少女クラブ』
7万字ロングインタビュー「水野英子、自作を語る。」
アーリー水野英子 1955~1957
「銀の花びら」とトキワ荘時代 1957~1959
「星のたてごと」と月刊誌の時代 1960~1962
週刊誌とロマンチック・コメディの時代 1963~1968
『週刊セブンティーン』と「ファイヤー!」の時代 1968~1971
多様な雑誌と珠玉短編の時代 1971~1981
芸術と歴史 バレエ、オペラ、アートの時代 1976~20XX
終章 水野英子―少女マンガの歴史をとりもどすための鍵
福岡市総合図書館蔵書(予約3人)
2022年3月4日読了
「水野英子
「ローマの休日」
『りぼん』
1963年9月号別冊付録
「りぼんカラーシリーズ」5冊目
128ページ
今は映画のマンガ化っていうのは版権が難しいですね。
当時は映画会社が率先して許可してました、
宣伝になるからって。
「すてきなコーラ」
『週刊マーガレット』
1963年10月20日号~11月24日号(全6回)
映画『麗しのサブリナ』翻案。
機会がなかったので映画を見ていません。
映画を見た編集さんがだいたいこんな話だったって
聞かせてくれたんです。
後はこちらが勝手に想像を膨らませて描きました。
でもそれがかえって良かったのかもしれません、
あの映画、恋人役がおじさん
[ハンフリー・ボガート当時54歳]なんですよね(笑)。
恋人となれば青年を想像するからそう描いたんですけど、
これを読んでから映画を見た読者には、
映画ではおじさんだったからがっかりして
途中で映画館を出ちゃったていう人もいたらしいです(笑)。」
p.82
「週刊誌とロマンチック・コメディの時代 1963~1968」
聞き手・構成 岸田志野(図書の家)
「「白いトロイカ」
『週刊マーガレット』
1964年12月20日号~1965年8月22日号(全35回)
水野 連載と同じ頃[1964年10月~]に
オードリー・ヘップバーンの
『戦争と平和』[公開1956年]が[リバイバル]上映されたんです。
新聞のコラムに載っていたんですけど、
その時なぜかパンフレットが売れに売れたんだけど、
何でこんなに馬鹿売れするのかわからない、って。
たぶん、「白いトロイカ」の影響もあったと思うんです(笑)。
岸田 水野先生の
「ローマの休日」や「すてきなコーラ」から
オードリー・ヘップバーンを知ってファンになった
女の子たちもたくさんいたはずです。そういった層が
リバイバル時にパンフレットを買う、
相乗効果があっただろうことは想像に難くないです。」
p.94
「あすなひろし[1941.1.20-2001.3.22]との合作バレエ
「オンディーヌ」
『りぼん』
1964年8月夏休み増刊号
「ミルタの森」
『別冊マーガレット』
1964年春休みおたのしみ号
黒いところ全部カケアミなんです(左図)。
あすなさんのカケアミは、そりゃすごかったですよ~。
これだけ描くのは大変なことです。
こういうのが好きなんですよね、あの人は。
でもねえ、印刷では全部潰れてしまうんです。
あすなさんは本当にすごい絵を描く人でした。
最初に手伝ってもらったのは
「赤いけし」
『少女ブック』
1961年連載
の時です。
一時期は毎週来てもらってました。
「白いトロイカ」や
「こんにちは先生(ハロードク)」
『週刊マーガレット』
1964年連載
も手伝ってもらったりしてたけど、
あの方もお仕事が忙しくなってきて、引き揚げました。」
p.185
「Bonus Section Column-intervie」
を読めたのも収穫でした。
山岸凉子(1947.9.24- )
「水野先生との思い出
わたしが水野先生に最初にお会いしたのは
1966年(たぶん)頃 まだまだデビューにはほど遠く
マンガ家志望の一ファンとしてでした」
p.76-77 8コマ
も。


読書メーター
水野英子の本棚
登録冊数9冊 刊行年月順
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あすなひろしの本棚
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『芸術新潮』
2020年11月号
ヤマザキマリ、とり・みき
「リ・アルティジャーニ
ルネッサンス画家職人伝
27 レオナルドの懊悩」
特集「トキワ荘と日本マンガの夜明け」https://note.com/fe1955/n/n909d1f872f13
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