平松洋子(1958.2.21- )『父のビスコ』小学館 2021年10月刊 336ページ
平松洋子(1958.2.21- )
『父のビスコ』
小学館 2021年10月刊
336ページ
2021年12月4日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4093888418
「三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝エッセイ集
『本の窓』人気連載を元に、昭和、平成、令和 にまたがる三世代の記憶を紡いだ、著者初めての自伝エッセイ集。
「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合いっこをする日が来ていなければ、いまの自分は存在していない。もし、祖父が帰還できなかったら。もし、岡山大空襲の朝、祖母ときょうだいたちがはぐれたままだったら。もし、爆撃機が焼夷弾を落とす範囲が広がっていたら。『もし』の連打が、私という一個の人間の存在を激しく揺さぶってくる」(「母の金平糖より)。
『旅館くらしき』創業者による名随筆を同時収録。」
目次
I
「父のどんぐり」
「母の金平糖」
「風呂とみかん」
「冬の鉄棒」
「白木蓮の家)
Ⅱ
「ピンクの「つ」」
「ばらばらのすし」
「ふ、ぷかり」
「やっぱり牡蛎めし」
「「悲しくてやりきれない」」
「「四季よ志」のこと」
「饅頭の夢」
Ⅲ
「おじいさんのコッペパン」
「すいんきょがでた」
「眠狂四郎とコロッケ」
「インスタント時代」
「ショーケン一九七一」
「ミノムシ、蓑虫」
Ⅳ
「「旅館くらしき」のこと」
「『倉敷川 流れるままに』畠山繁子著より」
Ⅴ
「流れない川」
「民藝ととんかつ」
「祖父の水筒」
「場所」
「父のビスコ」
「支流 あとがきに代えて」
2021年12月、福岡市総合図書館予約16人。
『本の窓』2018年6月号~2021年6月号掲載
「渋茶ですが」22篇と
『群像』2019年6月号「父のビスコ」と
書き下ろし2篇。
1958年2月21日岡山県倉敷市生まれ東京女子大学文理学部社会学科卒業で18歳から40年以上東京・西荻窪に住み続けている平松洋子さんの初めての自伝的エッセイ集。
https://shosetsu-maru.com/hon-nomado/2021/12
https://shosetsumaru.tameshiyo.me/HONMADO202112?page=33
『本の窓』2021年12月号 11月20日配信
「著者の窓」平松洋子『父のビスコ』 インタビュー・朝宮運河
2018年7月西日本豪雨による倉敷市真備地区水害(冠水1200ヘクタール、全半壊5500棟、犠牲者51人)についての
「流れない川」p.229-260 が、他の文章の三倍もあるページ数ですけど、「2019年9月4日」p.260 以降に三回分載だったのか?
「民芸ととんかつ」p.261-286 も二回分?
「I~V」の章立てに構成されていて、
この順番で読んで欲しいという
著者・編集者の意図は分かりますけど、
全篇の初出年月号を記載して欲しかったです。
エッセイ22篇が、どういう順番で執筆・発表されたのか、
平松洋子さんが、何年何月、何歳何か月の時に各篇を書かれたのかなぁ、
と同世代1955年1月生まれの私は考えて、知りたくなってしまうのです。
「「お百姓さんが汗水たらして作ったのだから、ひとつぶ残さず食べなさい」
昭和の親の口癖である。
…
いまになってつくづく思うのだが、親の口癖の背景にあったのは戦争の記憶なのだった。育ち盛りだったとき、食べたくても口に入れるものが乏しくて腹をへこませ、芋づる一本も惜しんだなまなましい記憶。」
p.9「「父のどんぐり 」
読書メーター
平松洋子の本棚(登録冊数35冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091301
食べ物の本棚(登録冊数789)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194
https://note.com/fe1955/n/nf8e46ae0caf5
東海林さだお(1937.1.30- )
平松洋子(1958.2.21- )
「西荻くんだり」
「創作とショーバイ」
『COYOTE No.57
特集 平松洋子 本の丸かじり』
スイッチパブリッシング 2015年11月15日発売
https://note.com/fe1955/n/n694348cd5994
平松洋子(1958.2.21- )
『おあげさん』
PARCO出版 2022.6
240ページ
https://note.com/fe1955/n/ndbc459695076
平松洋子(1958.2.21- )
『いわしバターを自分で(文春文庫)』
下田昌克・画
文藝春秋 2022年3月刊
272ページ