大高郁子(1964- )『久保田万太郎の履歴書』河出書房新社 2018.2 北村薫(1949.12.28-)「中野のお父さん 煙草入れと万葉集」益田ミリ(1969.1- )画『オール讀物』2023年3・4月合併号 p.324-349 大高郁子「考える猫のその日暮らし」
久保田万太郎(1989.11.7-1963.5.6)
https://ja.wikipedia.org/wiki/久保田万太郎
大高郁子(1964- )編・絵
『久保田万太郎の履歴書』
河出書房新社 2018年2月刊
300ページ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026534/
https://www.amazon.co.jp/dp/4309026532
「下町を愛し、無比の俳句を詠み、
そして世俗の栄誉を求めた文人・久保田万太郎。
270点超の絵で読む、かつてない万太郎伝、誕生。
大高郁子(おおたか いくこ)
イラストレーター。1964年兵庫県生まれ。
京都精華大学デザイン科卒。
装画・挿画担当作品に
吉田武『はじめまして数学』、
的川泰宣『宇宙のひみつがわかるえほん』
等。
久保田万太郎の俳句をきっかけに俳画を描く。」
https://visions.jp/exhibition/132
福岡市総合図書館蔵書
2018年4月18日読了
1964年兵庫県生まれなイラストレーター、
大高郁子(おおたか いくこ)さんによる、
小説家・劇作家・俳人だった
久保田万太郎(1989.11.7-1963.5.6)の
『私の履歴書 文化人1』
日本経済新聞出版社 1983
と
『流寓抄 句集』
文藝春秋新社 1958
からの文章と271枚の絵。
「久保田の、人としての「ダメっぷり」が、
私にはだんだん面白く思えてきた。
彼は、社会的地位のある人との関係や
自身の受賞歴は事細かく書いているが、
最初の妻の死因や、
不仲だった二番目の妻のことなど、
自分に都合の悪いことは一切書かない。」
p.292
「久保田万太郎の浅草」
「女関係にだらしなく、最初の妻は自殺、
その原因となった愛人に子供ができた
のにも拘わらず認知せずに棄て、
二度目の妻とは性格が合わず家出、
最後に一緒に暮らした女性にも、
自分が原因で先立たれてしまう。
おまけに人生の最期は、
梅原龍三郎の家で赤貝を
喉に詰まらせて死んでしまう
という終わり方である。」
p.291
「久保田万太郎の作りあげた小説や
戯曲の世界は、ある時期の浅草で閉じていて、
それ以上広がってゆくだけの力がない
…
彼の俳句には、小説や戯曲とちがった普遍がある。
たぶん、久保田の俳句はこれからも
時代を越えて残ってゆく。
叱られて目をつぶる猫春隣
たけのこ煮、そらまめうでて、さてそこで
うつぶせにねるくせつきし昼寝かな
時計屋の時計春の夜どれがほんと
月仰ぐ眼鏡の枠に月あふれ
あきかぜのふきぬけゆくや人の中
秋晴や人がいいとは馬鹿のこと
年寒しうつる空よりうつす水」
p.292
『オール讀物』
2023年3・4月合併号
文藝春秋 2023年2月22日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BSR6QN94
北村薫(1949.12.28-)
「中野のお父さん 煙草入れと万葉集」
益田ミリ画
p.324-349
2023年5月12日読了
福岡市総合図書館蔵書
「若き日の落語家の間違いを、
なぜ久保田万太郎は指摘したのか」(目次)
「先生は
[大高郁子 編・絵]
『久保田万太郎の履歴書』
という本を取り出す。
発行は河出書房新社[2018年2月刊]。
表紙には猫を抱いた万太郎。脇には湯豆腐。
「万太郎が酔いつぶれて帰る電車の中でも、
ふと名を呼ぶほど溺愛したという猫――トラだろう。
万太郎を知る、一番のお薦めはこれだ」」
p.328
「大高さんは、
テーマとして与えられるまで、
万太郎を知らなかったそうだ。
描くために作品を読み始めたら、
父母の歳時記で読み、
憶えていた句があった
叱られて目をつぶる猫春隣
その目、その顔に
「丸め込まれている猫好きの他愛なさ。
この句が気に入り、花瓶を倒した猫の後ろ姿と、
お玉を持って怒っているおばさんの絵を描いた」
この本は、万太郎の著作から文章を抜き出し、
それを素材に大高さんが絵を描いている。
万太郎の一生という川の流れに寄り添い、
絵が川沿いを共に歩いている。ごく自然にね。
その塩梅が絶妙なんだ。」
p.329
たけのこ煮、そらまめうでて、さてそこで
うつぶせにねるくせつきし昼寝かな
時計屋の時計春の夜どれがほんと
月仰ぐ眼鏡の枠に月あふれ
あきかぜのふきぬけゆくや人の中
秋晴や人がいいとは馬鹿のこと
年寒しうつる空よりうつす水
今は亡き人とふたりや冬籠
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
https://kangaeruhito.jp/articlecat/thinking_cat
大高郁子
「考える猫のその日暮らし」
掲載一覧
『考える人』Webマガジン
新潮社
https://kangaeruhito.jp/articlecat/thinking_cat
久住昌之(1958.7.15- )
『面(ジャケ)食い』
カバーイラスト・装画 和泉晴紀
光文社 2020年12月刊
240ページ
King Crimson
"Doctor Diamond" (1974.4.2)
Gottingen, Germany
日記 2021年3月19日
庭の沈丁花
大高郁子(1964- )
「考える猫のその日暮らし」
https://note.com/fe1955/n/na29f10afc420
吉田秋生(1956.8.12- )
「詩歌川百景 第6話
見えない毒」
『月刊フラワーズ』
2021年5月号
小学館 2021年3月27日発売
日記 2021年4月15日
庭のフキノトウとオカメザクラ
大高郁子(1964- )
「考える猫のその日暮らし」
下川裕治(1954.6.8- )
「カウタマン・ミャンマー風おこわ」
https://note.com/fe1955/n/ndbaaaeb0ee96
東海林さだお(1937.1.30- )
『B級グルメで世界一周
ちくま文庫』
久住昌之 解説
筑摩書房 2021年1月刊
320ページ
日記 2021年4月30日
King Crimson
"Starless And Bible Black" (1973.11.23)
大高郁子(1964- )
「考える猫のその日暮らし」
https://note.com/fe1955/n/n50032cecd79d
吉田秋生(1956.8.12- )
『詩歌川百景 1
フラワーズコミックス』
小学館 2020年10月刊
200ページ
日記 2021年5月28日
大高郁子(1964- )
「考える猫のその日暮らし」
https://note.com/fe1955/n/n726e28ade0c9
読書メーター
北村薫の本棚
登録冊数21冊
刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11607836
https://note.com/fe1955/n/n97551c2cc6e8
https://note.com/fe1955/n/ncf307f31a87f
https://note.com/fe1955/n/nd695bd59e509
https://note.com/fe1955/n/n337d2fd305fe
https://note.com/fe1955/n/na463e282640e
オール讀物の本棚
登録冊数28冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092057