ヤマザキマリ、とり・みき「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝 16 北からの来客」 『芸術新潮』2018年11月号
『芸術新潮』2018年11月号 新潮社 2018年10月25日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B07J3691LL
https://www.shinchosha.co.jp/geishin/backnumber/20181025/
http://torimikisblogarchives.blogspot.com/2018/10/16.html
「ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』第16回も掲載されています。今回はシチリアからナポリに絵画修業に来ているアントネッロ・ダ・メッシーナと初期フランドル派の画家ペトルス・クリストゥスの邂逅を描きます。作品では当時のナポリの支配者にもちょっと触れています。
統治者のアルフォンソ五世はカスティーリャ(現在のスペイン)出身で、アラゴン王、バレンシア王、バルセロナ伯、シチリア王を兼ね、1442年にはナポリも征服しました。多くの内乱や戦争を経験したアルフォンソは広大な領地の政争を嫌い、亡くなるまでナポリに住み、芸術家を招聘してこの地のルネサンスを開花させました。」
ヤマザキマリ(1967.4.20- )
とり・みき(1958.2.23- )
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝
16 北からの来客
工房にやって来た客人の正体は……?」p.10-13
2022年5月30日読了
Barthelemy d'Eyck (1420?-1470)
Petrus Christus (1420?-1475?)
Niccolo Antonio Colantonio (1420?-1460?)
Antonello da Messina (1430-1479)
「オオ…コレ、ヤン・ファン・エイク先生ノ 模写ネ…?
バルトロメオ※1 がレナート様※2 から借りてきたのを模写してたんだが…
王様 カワッタカラ 絵モナイ、ネ?
そういうことです ハハハ…
※1 バーテルミー・デック 初期フランドル派の宮廷画家・装飾写本作家。パトロンであったルネ・ダンジューがナポリ王に即位した際、同地に随行した。
※2 ルネ・ダンジュー(1409-1480)フランス、ヴァロワ=アンジュー家出身。1435年、ナポリ王位継承。イタリア語でレナート一世。1442年、アラゴン王アルフォンソ五世に王位を奪われる。」p.10
https://ja.wikipedia.org/wiki/ニッコロ・アントニオ・コラントニオ
「コラントニオが活動した時期のナポリは、宮廷画家としてバーテルミー・デックが活躍した。コラントニオはナポリでバーテルミー・デックの弟子であったかその作品から強い影響を受けたとされている。」
「こちらは画家のピエトロ・クリスタさん
私ハ フランドル ノ ブルッヘ カラ キマシタ… 本当ハ ペトルス・クリストス※3 ト イイマス
油絵につかう溶媒を持ってきてくれたんだよ
※3 初期フランドル派の画家。現ベルギーに生まれる。ブルージュ(ブルッヘ)のヤン・ファン・エイクの工房で修行し、その工房を引き継いだとされる。線遠近法をフランドルに持ち込んだ画家とも言われている。」p.12
1450年のイタリア絵画は、まだ「油絵以前」だったんですねぇ。
「卵で顔料を融くテンペラ技法では とてもあんな色彩の厚みを出すことは叶いません ましてや フレスコ画にいたっては…」
2018年9月号「15 北方絵画に魅せられて……」
https://note.com/fe1955/n/n78119a43aa63
https://acrylicrab.com/oil-gihou-rekisi
油絵の技法の歴史 フランドル派からルーベンス派まで
「油絵の具の歴史は古く、油彩画の技術が確立されたのは15世紀というのが通説」
今日もまた、四ページのマンガを解読するために、
知らないことだらけで、ググってました。
「それ… ぼくの絵です… 漁師の人を描いたんです…
https://note.com/fe1955/n/nd8f7c038994f
コノ絵トテモイイデス アナタ コレ アブラエ デ 描キマショウ」p.13
来客の画家に素描を褒められて微笑むアントネッロのコマで終わります。
読書メーター ヤマザキマリの本棚(登録冊数73冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091917
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https://www.j-cast.com/trend/2019/11/29373928.html
JCASTトレンド 2019年11月29日18時11分
「「テルマエ・ロマエ」作者のヤマザキマリさんと、漫画「クルクルくりん」などで知られる、とり・みきさん。現在、月刊誌「新潮」で連載中の歴史漫画「プリニウス」を共著する漫画家の2人がボーカルとギターを務めるバンド「とりマリ&エゴサーチャーズ」のライブが東京・代官山で2019年11月26日に行われた。
ライブの副題は「Homenagem a João-」。今年7月に死去したブラジルのボサノバ歌手・ジョアン・ジルベルト氏に敬意を表し、代表曲「Chega de Saudade(想いあふれて)」、「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」などをはじめとしたボサノバ音楽を演奏した。
ヤマザキさんはほとんどの曲を、ブラジルの公用語であるポルトガル語で歌唱。ただ英語、イタリア語、日本語、ポルトガル語を操るマルチリンガルであることから、つやっぽいハスキーボイスで「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」をフレーズごとに4言語で歌い分け、「言語が変わると、響きや印象もまた変わる」ことを客席に訴えた。」