『FF含みのコーディネート』を提案したい。
FDYとは、
「Fast Fashion De Yokune?」
の頭文字を取ったものである。
ファストファッションがアパレル業界に強烈なインパクトを与え始めてから、約10年。
ファストファッションと聞いた時に、思いつくことはなんだろうか。
「安い」「ユニクロ」「ダサい」「エモい」「ZARA」「GU」「着心地が悪い」「すぐ壊れる」
人によって、いろんな感想があると思う。
「ファストファッション」という言葉が流行ってから、その単語はアパレル業界において、「新しい時代の波としてのポジティブなイメージ」と「生産を労働力の安価な国に外注することによる、ブラック労働が跋扈しているというネガティブなイメージ」という2パターンで語られることになった。
特にメディアで取り上げられるのは、ブラックな労働状況を声高に、痛烈に批判している記事が多く、ここ最近だけで切り取ると、ネガティブなイメージが強い人も多いのではないだろうか。
すでに大半の日本人にとって、今のユニクロやGUなどは、すでに服のインフラになっていると言ってもいい。おそらく、ファストファッションの服がタンスに入っていない家の方が少ないはずだ。
普段はオシャにキメている人だって、パンツや靴下、肌着やパジャマはユニクロだったりする。
特にヒートテックやフリースなんていうのは、部屋着や肌着として、オシャで有名な人だったり、モデルの人だったりも着ていたりする。
ここからわかることは、ユニクロやその他のファーストファッションは、「少なくとも着ているのが外から見ていてわからないのであれば、着ていたいファッション」ということだ。
つまり「オシャではないけど、価格と質は悪くない」という位置付けになってきているということである。
特に最近のユニクロやGUのズボンなどでの「オシャかオシャでないか判断」は「ファストファッションに見えないかどうか」である。
「ファストファッションに見えなければ、コーディネートに組み込むのもあり」というのが主流になっていると言える。
特に男性用のものだと、靴だったり、ズボンだったり、シャツだったり。いかにファストファッションに見えないようにしつつ、オシャに決め込むか、という戦いに戦場は移ってきている。
オシャではない人たち、オシャに憧れて日々「オシャ神様に祈っている人たち」にとって、価格の安いファストファッションを応用することで、オシャになれるという話は、まさにアメリカン・ドリーム。
飛びつかざるを得ない、オシャへのシルクロードなのである(はあ?)
しかしここで、根本的かつ大きな問題が立ちふさがる。
オシャを志す駆け出しの勇者たちの前に、あまりにも大きな障害が、初っ端から立ちふさがるのである。
それは「どうやったらファストファッションをオシャに着こなすことができるのか」という問い。
根本であり、それでいて鏡の前に立つ勇者たちに毎日突きつけられる刃(やいば)。
個人的には、オシャというのは経験値であり、オシャになるためにはある程度の実戦経験を積む必要があると思っている。
しかし実戦経験を積もうにも、戦場にて初日に討ち死にする勇者たちが後を絶たないこのご時世。
なんせテレビやネットには、ルックスも完璧でありつつ、オシャなブランド服を着こなしている賢者たちが溢れているのだ。
そこと比べられたらキツイ。目も当てられない。死にたい。
そうやって自信を失くし、戦場に立つことをやめてしまう勇者たちのなんと多いことかっ!!(ドンっ!!)
そんなことでいいのか!!立ち上がれ若者よ!!(ドンドンっ!!!)
ということで、そんな迷える子羊勇者の男性諸君のために、ファストファッションをオシャに着こなすための提案をしたいな、と思って始めたのがFDYです。
しかし、世のコーディネート提案系の雑誌だったりというのは、そもそもハードルが高い。ズボンがユニクロであることがそもそも少ない。
そしてアウターが急に14,000円したりする。14,000円!!!宮城で牛タン定食が10回も食えるじゃないか!!(ドンっ!!)
しかも厄介なのが、そのアウターの売ってる場所が原宿だったりする。
バカ!!!原宿に服を気軽に買いに行けるやつはオシャに困ってないんだよ!!バカ!!!
まあそういうことで。FDYはネット販売にもこだわる。
そもそも「オシャになりたいけど、オシャになるための服を買いに行くための服がない」という『ヤマアラシのジレンマ』を解決するため、FDYでは商品をネットで買えるという状態にすることにこだわる。
「ネットで気軽に買える商品 + ファストファッション」の組み合わせ。
それによるオシャなコーデの提案。
これがFDYの最初のテーマである。
僕たちはまずFDY発のデザイン商品から始めた。
次はコーディネートだ。
FDYはこれから新しいことをガンガン仕掛けていく。
楽しみに待つがよい。