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【岩手】どんなときでもパワーをくれる盛岡のソウルフード「じゃじゃ麺 白龍」


【テーマ】夏バテ知らずのこの一品

最近の日本はほんとに暑い。
夏バテ注意だ。
しかし、日本には元気が出るうまいものがたくさんある。
スタミナがつく、いい汗かく、ひんやりする、
滋味深い、なんとも食欲をそそる……
ご当地のみなさんが夏バテ防止に頼りにしている
うまいものを紹介しよう。

麺のあとの「ちいたんたん」まで飲み干そう

盛岡は麺の都だ。三大麺料理のひとつ「じゃじゃ麺」の発祥の店が『白龍』。パイロンと読む。創業者の高階貫勝さんが戦前旧満州で食べてきた炸醤麺(じゃーじゃーめん)をもとに、盛岡に引き揚げてから盛岡の人に味を合わせて編み出したのが「じゃじゃ麺」の始まり。

これがじゃじゃ麺の普通サイズ。実にボリュ ームたっぷり。
別添えのショウガはお好みで、だがたっぷり入れるのがおすすめ。
このほか、自家製のラー油も用意されている。
「自分好みの味で食べてくださいね」とのこと。

厨房にお邪魔すると、剥いたショウガとニンニク、刻んだキュウリが山のように積みあがっていた。これは元気がでるに違いない!

ゆで上げられた白い麺の上にキュウリとネギ、秘伝の肉味噌がたっぷり。麺と肉味噌をよくかき回してつるっとひと口いただく。麺はもちもちとした平打ち麺。口当たりが優しい。そこにコクがある肉味噌が絡む。ショウガとキュウリとネギが醸し出す爽快さがたまらない。なんとも癖になる味だ!

このように 混ぜて食べる。肉味噌がよく絡むように。 

麺を食べ終わったら皿に生卵を割り入れ、カウンターへ。そこにスープを入れてかき回した卵スープが「ちいたんたん」。

高階さんがまかないとしてつくって飲んでいるのを見た常連客から、「おれにもつくってよ」と言われて始まったそうだ。皿に残った肉味噌の味がスープの隠し味となり、味わい深い。ショウガとスープの相乗効果で体の代謝がぐっと上がったような気がする。頭から出てくる汗も気のせいか、さらっと気持ちよい。

ちいたんたん。
パンチのある麺を食べたあとに優しい味。

近くにはかつて消防署や警察署があり、夜勤明けの人たちのために朝早くから開店してきた。今も9時から開店している。働く人の味方だ。

戦後、屋台から始まって60年。盛岡を盛り上げるパワーの源的存在に違いない。

麺は15分ほどかけてゆで上げられる。
店内には昭和の懐かしい、家庭的な雰囲気が漂っている。

📍 盛岡じゃじゃ麺 白龍(パイロン)本店

住所:岩手県盛岡市内丸5-15
TEL:019-624-2247