自信 1年 髙瀬大也
はじめまして。声が大きくて元気だなーと思うこともあるけど、いつも選手のために全力を尽くしてくれるマネージャーのあやかから紹介に預かりました、
約2週間原因不明の体調不良で休み、久しぶりにグランドに行くとほぼ全員に「ほっそ」と言われました、1年髙瀬大也です。
なかでも1週間ほど「よわそっ」「割り箸」「爪楊枝」としつこく茶化しをいれてきた2年の西村龍留くんは筋トレをして来年吹っ飛ばそうと思ってます。
部員ブログでありがちな「拙い文章」などのテンプレは使わないでおきます。
初めてのブログ、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
私は選手権で優勝するために地元を離れ福島の高校に入学した。
中学時代は全くの無名選手で寮生活をしてサッカーをすることに不安もあったが、それ以上に自信もあった。
小学生の頃から実力はないが自信過剰で、両親からだいやの強みは「根拠の無い自信」と言われてきた。
当時は深く考えていなかったが、今となってはこの言葉が自分の中でのキャッチフレーズとなっている。今に至るまでの経験のなかで、根拠の無い自信がいかに大事だったかを実感している。
今までの人生の分岐点において、根拠のない自信によって選択が出来たからこそ、今のステージに立つことが出来ている。
そして、親元を離れて寮生活をすることを決めた時、快く送り出してくれた両親には本当に感謝している。
私は恵まれたことに1年、2年と選手権のメンバーに選んでもらったが2年連続で2回戦敗退、となかなか結果を残せなかった。
最後の選手権県予選の準決勝、決勝とゴールを決め、チームの優勝に貢献した。
県予選を優勝し気合いも最高潮に達していた6日後の事だった。
練習中に第5中足骨を骨折してしまった。
3日後には手術をした。
通常、第5中足骨の骨折は全治3~4ヶ月と言われており、事実上の引退だった。
しばらくは立ち直れなかった。今までの努力や仲間と頑張ってきたことを思い出して情けない気持ちにもなった。
監督やトレーナーはそんな自分のために力を尽くしてくれた。「体外衝撃波」や「PRP療法」といった最先端の治療などをして頂き、可能性のある限りと精一杯リハビリに取り組んだ。
手術から約1ヶ月後、無理やりではあるが選手権初戦前日の練習に復帰した。
合流して1日にも関わらず初戦はベンチに入ることができた。
優勝候補として挑んだ選手権、結果は初戦敗退。個人的にも出場することは出来ずに、不甲斐ない結果に終わってしまった。
しばらくは毎晩のように夢に出てくるほど苦しかった。その度に戻りたいと思っていた。
私は選手権で優勝して高校選抜に選ばれてドイツに行くというビジョンがあった。
しかし現実はそう甘くなかった。
そんな自分に更に悔しい出来事が起こった。
これまで3年間ライバルとして切磋琢磨してきたセンターバックの2人が高校選抜に入った。自分も選ばれる目標があっただけにとても悔しかった。
色々な感情が混じりサッカーを辞めたいと思うこともあった。
しかし結局、私はサッカーが大好きで、辞めたい、なんてその時だけの感情だった。
同期でプロになった選手の活躍や、高校選抜に選ばれた選手の刺激をもらって大学でまた1から頑張ろう、時間が経ってそう思えるようになった。
高校を卒業して2日後に大学の練習が始まった。この練習が自分にとっては本当の復帰だった。
最初は慣れない大学サッカーのスピード感に苦戦したが徐々に慣れていった。
活動が始まって約1ヶ月ほどでAチームに上げてもらい、5月4日の関東リーグ第4節中央大学戦で短い時間ではあるが、関東リーグデビューをした。
ここから関東リーグに出続けることができたら、なんて思っていた矢先の事だった。
またも試合の6日後だった、練習中に逆足の第5中足骨を痛めてしまった、手術は免れたが約4ヶ月のリハビリ生活が始まった。
長いリハビリ期間を経て、やっとの思いで復帰したあとも、いつ折れるか分からない恐怖心があり消極的なプレーが増えていた。
そんな自分を復帰してからはIリーグでたくさんの試合に使って頂き、多くの公式戦を経験することが出来た。
当分の間離れていた公式戦を経験することで、徐々に試合感を取り戻すとともに自信をもってプレーすることが出来るようになっていった。
怪我での悔しい経験やIリーグでの経験など今年1年間は間違いなく今後の大学サッカーに生きてくると思う。
去年も今年も怪我に泣かされた。
もう怪我に苦しみたくない。
来年こそは満足のいくシーズンを送りたい。
昔の自分のように「根拠の無い自信」を持って関東リーグで飛躍したい。
その先に見える夢に向かって1歩1歩進んで行こうと思う。
「拙い文書」でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回のブログは1年組の収入源であるUber driverの先駆者、大人の事情でUber界からは身を引きましたが、普段配達をしていたこの時間をブログ作成に宛てていると噂の小宮績己くんです。
完成度の高すぎるブログをお楽しみに!
東洋大学体育会サッカー部 1年 髙瀬大也
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