原点回帰 4年 高橋亮
みなさんこんにちは。
東洋大学サッカー部4年の高橋亮です。
もう卒業ブログを書く時期になってしまい、いよいよ自分の番が回ってきました。
13人の最高の仲間と共に入学し、最高に楽しかった日々を送ってきましたが、少しずつ終わりを迎えようとしています。
最後のブログを書くにあたって、この前起こった出来事について書いていこうかなと思います。
かなり長くなってしまいましたが最後まで見ていただけると幸いです。
この前の関東リーグ、明治大学戦で自分のミスから失点をした。
なんてことないコントロールミスからボールをかっさらわれ、そのままショートカウンターを決め切られた。
この時、頭が真っ白になった。
受け入れることに時間がかかり、試合時間がまだ残されているにもかかわらず、そこから自分は持ち直すことができずに、最後までチームの力になれなかった。
試合が終わり、自分のせいでチームが負けてしまった事実だけが残り、悔しさというよりも何もかも失ってしまったかのような喪失感に襲われた。
これまで、シーズンを通してチームとしても個人としてもうまくいっている方ではあったし、チームは競争も激しくなってきていて、誰が出ても闘えるようになり、状態もかなり良かった。
着実にチームとして積み上げができており、残り5試合で優勝のチャンスも残っている中迎えた首位との直接対決。
自分達がここから上に行くために絶対に落とせないゲーム。
そこで自分がやってはいけないミスを犯してしまった。
そして試合に負けた。
チームにとって痛すぎる敗戦だった。
試合後応援してくれたチームメイトのところに挨拶に行ってもみんなの顔は見れなかった。
試合に出てた人も、ベンチで出れなかった人にも合わせる顔がなく、みんなでダウンをしている空間からも逃げたかった。
全く気持ちの整理がつかずに、帰りのバスに乗った。
チームとして1年間目標にしてやってきたところに届くチャンスは間違いなくあった。それが自分のミスで程遠いものになってしまった。
何でこんなに大事な試合でこんなミスが起きるんだ、
大学サッカーも終わりが近づいてきているなかで、なんで、なんで、、
1年間積み上げてきたものが全て崩れ落ちたような感覚に襲われ
ネガティブな感情だけで、いっぱいだった。
他会場の試合結果が自分の耳に聞こえてきた。
自分達のチームががこの敗戦によって3位から6位まで落ちてしまったと、
インカレの出場圏外まで落ちた。
つらい。ただそれだけの感情しかなかった。
ここにきてこんなにしんどい思いしないといけないのかと、本当についてないんだなと運のせいにもした。
早く切り替えないといけないと思いながらも、どう整理すればいいかわからなかった。
それでも次の試合は中2日で控えており、切り替えるしかなかった。
この大好きな仲間とプレーできるリーグ戦はその時は残り4試合あった。
優勝からは遠ざかってしまったが、まだインカレは目指せるはず。
どうしようもないくらい落ち込んでしまって、自分にとってショックはでかかったが、この仲間と過ごせる時間は最後まで楽しくいたいという思いがあった。
チームにとっても痛い敗戦ということに変わりはなく、もう取り返せないことではあるが、全てを受け入れて自分の力に変えて絶対にこの壁を乗り越えてやるという前向きな気持ちになれた。
もう一回このチームの力になりたい。
とにかく残りの試合で自分の全ての力を出してチームに貢献する。自分にはそれしかできない。
思ってたよりもすぐに気持ちの整理はできたのかなと思った。
次の日、自分は全て受け入れて、前を向いて進んでいくことしか考えてなかった。
自分のせいでチームが負けてしまい、文句を言われて当然の立場であったにもかかわらず、チームメイトはいつもどおり暖かくてみんなの優しさに心が軽くなった。
今までで1番のプレーを残りの全ての試合で出す。そう決めてその日の練習メニューを終えて帰宅した。
前を向いていることはいいことだが、また大事なところでミスをしてしまうんじゃないかという恐怖心も少なからずあった。
体がストレスを感じていることはすごくよくわかっていたし、ピッチから離れてもサッカーのことだけを考え続けていたのは久しぶりだった。
家にいてもなかなか心も体も休まらず、とりあえず風呂屋に向かった。
一人で車に乗って、音楽を流して歌ってストレスを発散させようとしたけど、あまり変わらなかった。
風呂屋について、露天風呂に入り日本シリーズを見た。
満塁のチャンスをものにできなかった選手をみて、同情した。
いつも来ている風呂屋だったが、その日はなんか落ち着かなくて、リラックスできなかった。
汗と一緒にたまってるものを全部出そうと思いサウナに入った。
試合を終えてから1日がたち、少し冷静になっていたので今ならネガティブな感情もうまく消化できると思い、色々考えた。
ここにきてこんなミスしちゃうかー。
やっちゃったなー。
せっかく楽しくサッカーできてたのに最悪じゃん。大学サッカー残りわずかなのにまだ試練あるのか。
一個のミスで全て終わっちゃうんだから、ディフェンスって難しいポジションだなー。
ていうことは、キーパーなんてもっとミスできないし大変だなー。
とか、そんなことを考えた。
ずっとストレスがかかっていて、体に力が入り続けていたような状態からちょっとだけ客観的になれて、いつもの自分を少しずつ取り戻せていた気がした。
いろいろと思いを巡らせていった時に、来年自分はどうするんだろう。サッカー続けられるのかな。と今年定期的にきている不安な気持ちが自分を襲ってきた。
来年のことは今もまだ自分でもどうなるのかわからないし、なにも決まってない。
サッカーを本気でやり、上を目指すことができるのも今年で最後になるかもしれない。
そう思ったら寂しさと不安と悔しさとで涙が出てきた。
一度泣き始めると、なぜか今までの大変だった経験が鮮明に蘇ってきてあの時はほんとに苦しかったなーってなり、余計泣けた。
それはそれは泣けた。
久しぶりに泣いた。
だいぶ心が弱っていたんだなっていうことを改めて自覚した。
サウナだから周りに沢山人がいたけど、下向いてたから涙なのか汗なのかわかんなくなってたからセーフ。
さすがに15分くらいサウナ入ってたからやばいなと思って水風呂に入ったけど、そこでも涙が止まらなくてずっと顔を覆っていた。
一旦1人になろうと思って風呂から上がって車に戻って落ち着いた。
めっちゃ泣き虫やんおれ。っていろいろ思い出しながらちょっと笑えてきた。
思い返せばずっと泣き虫で、弱くて、どうしようもなくて、それでも必死に頑張ってきて、自信を持ってサッカーができるようになったのも最近になってやっとで、これまでは辛いことが多かった。
大学サッカーという1つの節目を迎える前に、自分にとってサッカーはこれだけ真剣に向き合える特別なものなんだということに改めて気づくことができた。
そして心の底からこんなところで終わりたくないという思いが湧いてきて、最近の自分にはこれが足りなかったんだということにも気付かされた。
理屈じゃない、野心であったり、やってやるぞっていう気持ち。
ミスなんかどうでもいい、これから先のことが全てで、もっともっと自分を表現しよう。せっかくここまで頑張ってこれたのだから最後まで自分らしくやり切ろう。
心からそう思えた。
これまでも、将来の不安に押しつぶされそうに何度もなった。
その度に仲間の存在が自分を助けてくれた。
みんなと過ごす日常が楽しくて、没頭できていたからなんとかここまで頑張ってこれた。
一人一人について書き始めるとさすがに長くなり過ぎてしまうのでやめときますが、本当にそれぞれキャラが濃くて、楽しい人たちで誰一人として自分たちの学年には欠かせない存在。
出会えてよかった。
これからも一生よろしくお願いします!
これからもみんなとできるだけ長くサッカーがしたいし、みんなと1回でも多く喜び合いたい。
あと1試合全員の力で勝って、絶対にインカレに行こう。
そして、ずっと1番近くで支えてくれて、1番近くで応援してくれている両親の存在。
どんなときでも優しさで包み込んでくれた母。
母はとにかく強くて、誰よりも優しくて、自分が辛い時にはいつも寄り添ってくれました。
まだまだここで終わるつもりはないのでもっといい思いをさせてあげられるように頑張りますが、ここまで成長させてくれてありがとう。
これからも応援よろしく!
父は、自分がサッカーを始めるきっかけでした。元々サッカーをやっていたわけではないけど気がついたら父と一緒にボールを蹴っていました。全く手加減してもらえず泣き喚いていたのが懐かしいな。
今では逆の立場になったかな。
好きなことを好きなだけやらせてもらってたくさんの経験をさせてもらえたのは、間違いなく父のおかげで、感謝しても仕切れないです。ありがとうございます。
これからもよろしく!
もちろん明治戦で自分がミスをしてしまったことは取り返せないし、チームに迷惑をかけてしまったことは変わらない。
ただ、そのおかげと言ってはなんだが、沢山のことに気づくことができた。
素晴らしい仲間がいて、素晴らしい家族がいて、支えてくれた人たちがたくさんいて、
自分の力だけでここまでやってこれたわけじゃないこと。
どんなに辛く苦しくても逃げずにサッカーに向き合ってきたこと。
そして、自分の力がまだまだ足りないんだということ。
大学サッカーというものが終わりを迎えようとしているこのタイミングでこのことに気づくことができて、まだまだやらなければいけないことが多くあるなと思うことができた。
そしていつだって最後は自分。やるのは自分。
まだまだ自分自身何もチームに貢献できてないし、何も終わったわけではない。
チームのために全力を尽くして、最後まで這いつくばってでも戦い続けたい。
東洋の勝利のために
長い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回はみなさんお待ちかね、我らがキャプテンの前田泰良です。
今年は彼が1年間チームを引っ張ってきてくれました。個性しかない僕らの学年をまとめられるのは彼しかいません。
そんな泰良の熱いブログ。大いに期待しましょう。
東洋大学体育会サッカー部 4年 高橋亮
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