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夢を叶えることが恩返し 3年 瀨畠義成

私はこれまで中学、高校、大学それぞれの進路で3回、人生の選択がありました。ですが中学と高校は用意されたレールの上から選ぶだけであったため、そこまで深く考えずに決断してきました。大学の進路を決める時からは自分で情報収集し決断するようになりました。そして今回大学4年生となり、人生最大の選択に迫られています。不安や焦りもありますが、このような状況にあることがとても幸せに感じています。


本格的にサッカーを始めて今年で16年目になろうとしていますが、小さい頃からの夢であるプロサッカー選手を追い求められる環境に今もあるということは当たり前ではありません。私は中学と高校6年間、JFAアカデミー福島で活動していました。小学校時の地域のトレセンにアカデミーのスタッフからパンフレットを貰い、アカデミーの存在を知りました。力試しで受けた結果、まさかの合格をもらい一気に人生が変わりました。本来であれば福島県のJヴィレッジでの活動でしたが、震災の影響を受けて静岡県の時之栖の方が受け入れてくださり、何不自由なく活動することができました。そういった災害などを受けてサッカーをしたくても出来ない子どもたち。夢を諦めざるを得ない方もたくさんいることだと思います。そんな中私はこの15年間、何一つ文句無く、素晴らしい環境の下でサッカーをさせてもらいました。両親やこれまで指導して頂いたスタッフ、関わって頂いた全ての方に感謝しかありません。本当にありがとうございます。


まだ早いかもしれませんが、1年後にはこの大学を卒業し、社会人としてのキャリアがスタートします。今までお世話になった方達に何で恩返しできるかずっと考えていました。やはり私にはサッカーしかないなと思います。13歳から親元を離れ、サッカー中心の生活をして、地元の友達からは一目置かれる存在になりました。そんな自分がサッカーのために過ごしてきたのに叶えられなかったら恥ずかしくて合わせる顔もない。だからこそ絶対叶えなければいけないなと年齢を重ねる毎に強く思いました。


この大学に入学した時に必ずプロになってやると覚悟を決めて入部しました。ですが…
・高卒でJリーグバリバリ出てる選手
・東京オリンピックに絡んでいる選手
・海外でプレーしてる選手
・A代表に入っている選手
5、6年前に一緒にプレーしたことがある選手が活躍してる姿を見ると、とても悔しいし情けないと感じます。差を埋めて、追いつけ追い越せと必死にやってきたつもりが、差は一向に広がるばかりでした。そもそもプロサッカー選手という職業に就きたい、なりたいと言っているのに、本当にそれだけの努力ができているのかと聞かれれば正直分かりません。ですが極わずかな可能性を追い求めてこの15年間、打ち込んできました。「人生は1度きり」どうせやるなら夢を追い求めて、なりたい自分を明確にし、努力した方が楽しいと思います。最近は大学出身選手がプロの舞台で活躍し、日本代表にまで選出されてきています。大学を経由することが決して遠回りではないことも証明されてきています。希望を与えてくれた先輩達につながり、自分もその波に乗れるよう、自分を信じて、1つのことに真っ直ぐひたむきに努力し続けたいと思います。単純なことのようで意外と難しいです。今は情報が何でも入ってきて右方左方してしまいます。ですが長期的なビジョンを持ち、どうなりたいから今をどう頑張るかを明確にすることで、ブレなく取り組めると思います。必ず高い舞台に行って良い影響を与えられる人間になります。


新型コロナウィルスでまだまだ厳しい状況が続きますが、この状況下でもサッカーできることに感謝し、これから東洋大学が躍進できるように自分も貢献していきたいと思います。これからも東洋大学体育会サッカー部の応援よろしくお願い致します。


次回は生粋の大宮男児。高柳郁弥くんです。彼は何を我々に伝えてくれるのか?ブログが楽しみですね!!是非ご覧ください!


東洋大学体育会サッカー部 3年 瀨畠義成

瀬畠義成(せはた・ぎじょう) 2001年1月19日
JFAアカデミー福島U-15→JFAアカデミー福島

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