長所に潜む短所 2年 阿部駿也
こんにちは。
中村琉聖から「ビッグボイス」と紹介に預かりました。今回ブログを担当させていただく、阿部駿也です。
数十倍の声量?これ基準だから。中村くん。
先日、同期の吉満迅(2年/吉満迅)と
「ブログで書く文章はクサければクサいほど良いよね」
という会話をしたので、皆さんの見ている画面からニオイがぷんぷんするほどのブログを書いていこうかなと思います。
鼻をつまみながら最後まで見ていただけると嬉しいです。
紺色のハーフコートに「FORZA TOYO」と書かれた紫のタオルを首にかけ、
僕は”そっち側”で歌っていた。
2024年 12月28日、東洋大学体育会サッカー部はインカレ優勝を果たした。
「ローコー♪ロコロコロコロコー♪」
部員全員で肩を組み、勝ちロコでその日本一を祝福する。
みんなの嬉しそうな表情を、太鼓の音を、あの一体感を、忘れることはないだろう。
あの光景が大好きで何度もスマホで動画を見返す。その画面の中の僕はどこにいるだろうか。
いた。嬉しそうに大声で歌ってる。スタンドで。
見慣れてしまった光景だろう。自分がメガホンを持って応援する姿は。
この2年間を振り返るともう数えきれないほど仲間が戦っている姿を目の前に応援歌を歌った。
試合に出れていない。実力不足。これが現実。
これまで東洋大学の部員ブログだけじゃなく、ほかの大学でプレーする人たちのブログも見てきた。それぞれが思い思いに昨シーズンの振り返りや今後の抱負などを綴っている。
中には僕と同じようになかなか試合に絡めず、応援にまわる部員も多くいた。やっぱり同じ境遇にいる人たちの心に秘めた焦りや熱い思いは今の自分の心にまっすぐ刺さった。
が、そんな部員たちの言葉の中で
「素直に応援できない自分がいた」
「負けてしまえばいいと思った」
という悔しさからくる言葉が共通して並んでいた。しかし僕にはそれだけが共感できなかった。なぜだろうか。それを考えることにした。
悔しくないのか?焦っていないのか?いやいや、そんなわけがないだろう。自分に様々な問いを投げかけ思考を巡らせた。
うまく整理できなかったが、自分なりに出した答えは
「切り替えの早い人間だから」
というめちゃくちゃ考えたもののそこまで深くない結論だった。
実際、スタメンに選ばれなくてもベンチから必死に声を出した。自分が新人戦で一人だけベンチ外になろうが太鼓を叩き、持ち前の切り替えの早さで応援したこともあった。
彼らの切り替えが遅い。そう言いたいわけじゃない。大学までサッカーを続けている人間が気持ちを切り替えれないなんて思っていない。
ただ僕は感情を殺し一瞬でそれができるってだけの話。
こうやって書いてみるとチームの為に役割を全うしている素晴らしい人間のように聞こえる。
だがそれを言い訳にしているだけだって気が付いた。
現状を打開しようとせず、チームの為だからと現実から目を背けて考えることをやめていた事に気が付いた。
切り替えが早いなんて本来は長所であり、僕の一つの武器だ。苦手な人からしたら羨ましがられるだろう。
ただ、自分に足りないのはそういうところ。
彼らから学んだ
負けず嫌い、貪欲さ、危機感、死生観、、?
なんて言うんだろうか、こう、、血に飢えた獣のようなギラギラした目、、?
わからないがサッカー選手に必要な、少なくとも今の自分にとって必要不可欠な、そういうところ。
そんなことを考えてたら彼らのブログの真意が少しだけわかった気がした。
いつか自分の中でしっくりくるような表現を見つけたい。
最後に、
切り替えが早いことが良くないことのように書いてしまったが、そういうことではない。ずっと持っていたい良さでもある。
要するに自分が長所だと感じていたことの中に短所が潜んでいるかも。ってことが伝われば嬉しい。
今シーズンは彼らから得たもの、自分で考えたものをヒントに必死に食らいついて勝ち取る。
そして次にまた日本一になり、勝ちロコをするときは、
白色のユニフォームに「優勝」と書かれた金のメダルを首にかけ、
今度は僕が”そっち側”で歌う。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
あ、もう鼻つままなくて大丈夫ですよ。
次回のブログは、ラテン系美女に魅了された、「東洋のサムライ」西村龍留です。
熱い男です。彼もクサいの得意です。お楽しみに!
東洋大学体育会サッカー部 2年 阿部駿也
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