過去の自分からの手紙 2年 前田宙杜
前回、増田さんからご紹介に与りました。
最近やっと自分の好きな食べ物が明太子だという事が分かりました。前田宙杜です。
よろしくお願いします。
毎年、年末年始は地元の大阪に帰るのが楽しみでもある。
今年は特に20歳ということもあり、成人式や同窓会など、普段会えない人に出会う機会もあった。
今回はその時の出来事を話したいと思う。
「期待してるわ!」
「応援してる!」
他にも色んな言葉で、沢山の人に応援してもらえた。
ただ、純粋に喜べなかった。
もちろん、気にかけてくれている事や、応援してくれている人がいる事は嬉しい。
だけどその反面、結果が出せなかった時、どう説明すればいいのか、どう立ち振る舞えばいいのか分からなくなりそうだった。
関東リーグ最終戦 相手は法政大学。
勝てばインカレ出場が決まる試合だった。
結果は2-3。
先輩達の大学サッカーを終わらせてしまった責任感から、泣く事も出来なかった。
試合が終わった後も、携帯を開けば友達からのLINEや、親からの電話。
正直、その時は何も考える事が出来なかったし、話したいとも思わなかった。
そんな時でも励ましの言葉をかけてくれる人もいれば、期待してくれている人もいた。
ただ、期待してくれているのは、周りだけでは無かった。
同窓会の時に、サプライズで来ていた先生から渡された1通の手紙。
それは15歳の自分が20歳になった自分に向けてのものだった。
渡された瞬間は、「どうせ適当に書いてたんやろうな」とか思いながら流すつもりだった。
そして同窓会が終わり、チラッと開けてみた。
思ってたよりちゃんと書いてた。笑
家に帰ってじっくり読み返してみることにした。
15歳の自分が、今の自分に向けた言葉。
それは「夢」についてだった。
今も変わらず、自分の夢はプロサッカー選手になること。この目標を一度も曲げて来たことは無かった。
ただ、まだ達成出来ていない。
またか。
過去の自分にも期待されていたのにも関わらず、結果に出す事が出来ていなかったのか。
そう思い込んでしまっていた。
ただ、読み進めていくと、その中にこのような言葉があった。
「決して諦めるな 今のあなたには、数えても数えきれないほどに、感謝するべき人がいる」
自分の中で何かが吹っ切れた気がした。
自分の為だけにサッカーをしている訳ではない。
恩返ししなければいけない人がたくさんいる。
そう考えているうちに、今やらなければいけない事や、いつまでも下を向いている時間なんて微塵もないという事、自分が叶えなければいけない「夢」に対して突き進んでいかなければいけない事を、この手紙を通して再確認する事が出来た。
まさか、15歳の自分に背中を押されるとは思わへんかったけど。笑
ただ、もう自分に残されたタイムリミットはあと2年弱。入学時には4年もあるのかと思っていた大学人生も、折り返し。
これまでにも先輩達が、必死になってプロサッカー選手になる事を目指し取り組むものの、結果として実らなかった事実を近くで見てきた。
その人達は口を揃えてこう言う。
4年間は一瞬だと。
もう時間は限られている。この2年弱で、この先何十年サッカーを続ける事が出来るのか、はたまたサッカー人生に幕を下ろすのかが決まる。
仲間と過ごす時間、もちろん大切。
ここで出会った人達は、これから一生の付き合いになると思うし、これからも仲良くしたい。
ただ、馴れ合う必要はない。
今以上に自分に厳しく、チームを勝たせなければいけない。
「夢」を叶える為に。
次回のブログは、学食に文句しか言わない東洋のベリンガム、ポンセ尾森世知です。お楽しみに。
東洋大学体育会サッカー部 2年 前田宙杜
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