未来は分からないから 3年 高崎佳祐

トップバッターを務めることになりました学連兼マネージャー・新4年の高崎佳祐です。
最初の1人目なのにいきなり裏方の人間が喋るのはいかがなものかと思いますが、出会いと別れの季節にもなりますので、大学サッカーに興味がある人に向けてお話しできたらと思います。


　まず僕は人生で一度もサッカーをプレーしたことがない人間です。スポーツよりは勉強の方が好きで、得意科目は数学と化学のバリバリの理系、性格は内気でした。親の影響でJリーグを見るのが好きでしたが、中学生くらいの頃は将来は研究職かなぁとしか考えていなかったと思います。


　しかし大学受験が近づいてきた中、大学では好きなことにトライしたい、という思いがありました。そこでJリーグに毎週熱中していた僕は、自分の得意な科目を捨てて、スポーツに関する学部に入学することにしました。失礼にあたりますが、受験の末にこの東洋大学に進学したことには未練はあります。正直浪人も考えてました。結局燃え尽き症候群みたいな状態でやる気スイッチが入らなかったので、東洋大に入学して今に至ります。

ですが、自分でも不思議なことに後悔はありません。それは先程述べた『好きなことにトライしたい』ということができているからです。それを叶えることができた場所がこの大学サッカーという世界です。高校時代は周囲に自分と同じスポーツの学部に進む人はほとんどいませんでした。しかし大学サッカーの世界には自分のようにいろいろなバックグラウンドを持った、色々な大学の学生たちが活動しています。そしてこの世界に挑戦したことで、ここまで多くの貴重な経験を積むことができています。試合会場の方々や協賛企業、Jクラブや観戦に来るお客さんと関わることで、社会の一部として活動することの責任を痛感しています。

僕はこの大学生活の中で、未来はまったく予測できないものだのなと感じました。まさかスポーツは得意じゃないただの理系学生が、大学スポーツに関わって、様々な大学の学生と一緒に活動したり、社会の一員として企業などと関わるとは思っていませんでした。また学連内では広報の仕事を多く持っているのですが、何かを発信する側になるとは思いもしませんでした。そして大学サッカーを見てらっしゃる方はご存知の通り、東洋大サッカー部は昨年の総理大臣杯で決勝まで勝ち上がりましたが、チームの一員として全国大会決勝の景色を見ることができたのは今でも夢のようで、良い意味でも悪い意味でも一生忘れることのない記憶です。


　しかしこれらの想定外は、今までを大切に生きてこれたからだと僕は考えてます。大学では好きなことにトライしたいという思いを行動に移せたからこそ今があります。また選手以外の立場の人間の頑張りもチームの結果に繋がっているのだとしたら、この上ない幸せです。なので未来は予測できないからこそ、今この大学サッカーで活動していることが未来に繋がるよう頑張りたいと思います。そして皆さんも過去を振り返って良かったと思えるように、今を大事に過ごして欲しいなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました！


次回は今年の東洋の躍進には欠かせない、ストライカーの佐々木銀士です！
どうぞご期待ください！

東洋大学体育会サッカー部 3年 高崎佳祐

高崎佳祐(たかさき・けいすけ) 2000年8月21日生まれ
東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科

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