ポゲと神楽しまねと報知と
1.ポゲとはなんだったのか
JFL所属の鈴鹿アンリミテッドが2020年に鈴鹿ポイントゲッターズというチーム名に変更になりました。(今年1月10日に運営会社買収によりアトレチコ鈴鹿クラブへ変更。)
クラブ側からチーム名について、正面から堂々と説明した事は一度もなかったのですが(嘘の社長総選挙なんてやってごまかそうとした事はあったけど)先日、日刊スポーツの記事で真相が初めて出ました。まあ、みんな薄々分かっていた事ではあったんですが。
つまり、鈴鹿市もファンサポーターもサッカーも関係ない。Jリーグ(を目指す)クラブとそのサポーターを利用して金を稼ぎたい、スポーツは道具にすぎないと考える一部の東京の人たちの思惑のみでつけた名前だったわけです。
Jリーグを目指さずチーム名に地域を入れないのであればこのチーム名でも問題ないと思います。好みは人それぞれですし。ただJリーグが掲げる百年構想とは全く相容れない。結局、この相容れなさ(スポーツに対するリスペクトのなさ)が露呈して自滅したのが、鈴鹿ポイントゲッターズだったと考えています。
2.FC神楽しまね
鈴鹿は幸運にも、自滅したクラブを救うホワイトナイトが現れました。(新オーナーはサッカーに対して相当理解があり今後について具体的な構想を持っている模様。党首の記事参照 https://real-sports.jp/page/articles/202401120/ )
一方、ホワイトナイトが現れずに先を続ける事が出来なかったのが、去年リーグ開幕前に消滅してしまった鈴鹿と同じJFL所属のFC神楽しまね。
ただ妄想する事があるんですよ。もしスポーツを道具としか考えない組織がしまねを買収していたら、それでも感謝されたのではないかと。いや、救世主、神レベルまであがめられたのかも。私が神楽しまねのサポーターだったら感謝しますね。存続は何物にもかえがたい。
3.某記事について
2023年の年末、スポーツ報知から以下の記事がでました。
この記事については即座にJリーグが否定しました。
もしスポンサー企業名入りのクラブ名称が認められていたら、鈴鹿ポイントゲッターズはむしろその理念に合致したクラブです。
もしあなたの推しクラブが存続の危機だとして、Jリーグの理念を全く理解していない企業が買収すれば存続できるが、その思惑だけのチーム名になりサポーターもその企業に利用される。
それを受け入れるか拒否して消滅を選ぶか。このあたり、Jリーグは公益社団法人なのに、その構成員たる各クラブが株式会社なあたりもねじれを生んでいる気がします。ただ、そのねじれをつなぐものが百年構想なんでしょう。
企業名解禁はJリーグの理念の一部放棄なのではないか。さらにお金を求めて禁断の果実に手を出すのか。
解禁後の世界を見てきた私には、まだ答えは出せないでいます。
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