今を当たり前に感じてはいけない #はじめてのJリーグ 長島滉大
時間があればレッズの試合に足しげく通った少年時代。選手として2016年に今治にやってきたときは四国リーグで、アルバイトをしながら戦っていました。それから4年、J3の舞台に挑戦する今の心境を当時のことを交え語ります。
はじめてJリーグを意識したエピソードはありますか?
小さいころ埼玉に住んでいたのですが、浦和レッズの存在が常に僕の生活にはあったと思います。
小学校1年生のころ、新聞配達員の人から招待チケットを貰って、東京ヴェルディvs浦和レッズの試合を観に行ったのが、レッズとの初めての出会いでした。
家の留守番をお姉ちゃんに頼んで、両親と僕の3人で電車に乗って、味スタまで試合を観に行ったのをよく覚えています。それ以来、年間10試合くらいはレッズの試合を観に行くようになりましたね。
サッカーを始めたのもレッズがきっかけだったのですか?
そうですね。幼稚園の時にサッカーを始めたのですが、レッズがきっかけでした。
小学生の頃は、土曜の午前にサッカーの練習に行き、午後は家族と一緒にレッズの試合を観にスタジアムへ足を運ぶというのが、週末の楽しみでした。高校生になると、友達を誘って観に行ったり、ひとりでゴール裏で応援するような事もありました。埼玉スタジアムに日本代表の試合を観に行ったことも何度かありますね。
(浦和レッズ公式アカウント Instagramより)
当時好きだった選手はいましたか?
田中達也選手が好きでしたね。初めて観に行ったレッズとヴェルディの試合で、田中選手がたしか2ゴールしたんですよ。それがきっかけで好きになりました。
背は大きくないのですが、よく走るしスピードもある、そして得点も取る。そんな姿がカッコいいなあと思っていました。僕自身も身長が高くないので、「背が小さくてもこんなにやれるんだ!」と勇気をもらい、憧れていました。
今治に来る事になった経緯を教えてもらえますか?
高校時代に所属していたチームの監督が岡田さんと知り合いだったことがきっかけでした。それで練習参加をさせてもらいました。
当時、FC今治の監督は吉武さん(現東京ヴェルディ/ヘッドコーチ)、それを支える形で高司さんがいました。自分がいままで体験した事の無いサッカーを目指していてて、凄くそれが刺激的でした。
正直言うと、練習参加の初日に今治に到着した時は「田舎だなあ、ここでやっていけるのかなあ…」と思っていたのですが、実際にチームに参加させてもらって、サッカーを通じて沢山の刺激に出会い、ここで挑戦する覚悟を決めました。
Jリーグが根付いている街から、2016年に今治に来てどう思いましたか?
少し表現に迷うのですが、今治にはサッカーがなかった、根付いていなかったと感じたのが正直なところです。
今治にやってきた当時は、それこそ夢スタはなかったし、桜井の人工芝のグラウンドで練習をしていました。それにあの頃は、バイトをしないと生活もできなかった。いまと比べると考えられないほどの差があったし、今の環境を当たり前に感じてはいけないと思っています。
でも、そんな環境で頑張った経験があるからこそ、この街やチームに対する思い入れが深くなったと感じています。
当時のチームメイトで、今年からモンテディオ山形に加入した小野田選手も、そういう環境を経てJリーグの舞台に飛び込んでいったと思います。自分も同じ舞台で活躍できる選手になって、小野田選手を追い越したいと思っています。
苦労を経て、Jリーガーになったいま、選手として何を感じますか?
まだJリーガ―という自覚はない、というのが本音です。
Jリーガ―と言っても、自分たちがいるのはJ3。自分が幼いころから見ていた舞台は常にJ1でした。だから、まだまだこれからだと思っています。そこに挑戦し続ける事で、いつの日か「やっぱり今治に来てよかった」と振り返られるようになりたいです。
チームのビジョンには、J1やACLでの優勝、そして日本代表選手の輩出も掲げています。もちろん、プロの選手である以上、ずっとこの場所に居続けるかどうかは分かりませんが、チームのビジョン達成に挑戦したいと思っています。
最近はなかなか上手くいかない事もありますが、これは試練だと思って、乗り越えていきたいですね。
最後に、ファンにメッセージをお願いします!
開幕が延期になってしまい残念ですが、この中断後の開幕戦をいい状態迎えられるように準備をしています。その時が来るのを楽しみにしておいてください。
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