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ア式に入ってよかった| 内藤昂平【#卒部note】

内藤昂平
県立相模原中等教育学校出身

引退試合となる東京大学とのトレーニングマッチを自らのゴールで飾り、歓喜と感動の中心にいた内藤の姿が焼き付いている。

大怪我を負ってから痛みや苦しみを抱えながらの日々であっただろうが、闘い挑む姿勢を変えず、困難をはね返した。

最後に掴んだ栄光と、それに至るまでに彼が示した信念、姿を忘れない。

内藤昂平の最後のメッセージ。

ちょうど1年前くらい、四年生のミーティングで理想の引退について話した気がする。
たしか自分は「引退の瞬間にア式に入っててよかったと思えればいい」みたいなことを言ったと思う。

ア式での4年間を振り返ると、まずつらかったことが思い出される。

入って1ヶ月くらいの試合で90分も走れるわけもなく、ぐっさんと共に名指しで怒られたこと。めちゃめちゃでかい荷物をドロドロになりながら試合会場まで持っていくこと。200×8。ジャンケンで負けて、毎週毎週御茶ノ水にいくことになること。なんか分からないけど、いつのまにか全治一年くらいの怪我をしたこと。灼熱の中、何もできずにボコボコにされた試合。早起き。

あげればキリがないけど、大変だったこと、辛かったこと思い出は数多くある。

一方で、楽しかったこと嬉しかったことも思い出される。

紅白戦だったけど、初めて点が取れた瞬間。練習でやった通りに相手を崩すことができたとき。リーグ戦で同期が活躍して勝ったとき。入院してた時にみんながお見舞いに来てくれたこと。怪我から復帰して試合に出た時。学年対抗戦。練習前、練習後の何気ない会話。ゼッツー。


この4年間は、辛かったことや苦しかったことと、楽しかったこと嬉しかったことを比べると前者の方が割合としては多かった。ただ、ア式での4年間をまとめるとネガティブなものだったかというとそれは違う。

ア式に入っていなかったら、こんなに1つのことに全力で打ち込めなかっただろうし、こんなに信頼のできる仲間には出会えなかっただろう。

どれだけ辛いことが多くても、この経験と仲間を得られた事を考えれば、自分にとって素晴らしい4年間をア式で過ごすことができたと胸を張って言える。

だから引退の瞬間「ア式に入っててよかった」と心の底から思えたし、今もそう思っている。


最後に。
今までサッカーを続け、理想の引退ができたのは、家族、同期、ア式の仲間など周りの人のおかげです。ここには書ききれないけど、感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

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