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未来への自分へ |佐川友規【#卒部note】
佐川友規
麻布高校出身
試合の潮目を変え、勝利を近づけるハードワーク。内にある情熱や闘志をプレーに乗せて、ピッチ上で体現することができる選手だ。
シーズン終盤に負傷し引退試合をピッチの外で過ごすことになったが、試合前ミーティングでの「声を枯らすくらい、一緒になって闘う」という言葉の通り、最後まで闘志を体現した。
佐川友規の最後のメッセージ。
「やりきれなかった」
引退して率直に感じたこと。これは武蔵戦で怪我して最終戦出れなかったからとか一部昇格出来なかったからとかそういうことではない。今シーズントータルでみた自分自身への想いである。
昨年の一月、今年は今までの人生で1番きつい一年になる、そう腹を括ってオフ明けの練習に臨んだ。もちろん練習には全力で取り組んだし、リーグ戦には毎試合後悔のないように向き合った。その結果、こういう感情が生まれたのはメンタルの持ち方に原因があったと感じる。キツい状況でも自分の弱さと向き合い続けられるほどの強靭なメンタルを持ち合わせていなかった。毎練習、毎試合を乗り越えることで精一杯になり、自分の課題を一つ一つ克服する、というよりはごまかしながら突貫工事で切り抜ける、そんな半年間だったとつくづく思う。
ふと周りをみると、自分より遥かに厳しい要求をされながら、リーグ戦の舞台で躍動してる仲間が何人もいた。ある日の円陣で泣いていた後輩は、Bチームに落ちた自分にもう一度這い上がる指針を与えてくれた。あのまま終わったら一生後悔するところだった、感謝してもしきれない。ほんとに沢山の同期と後輩に引っ張ってもらって、なんとか最終節を迎えることができた。
わざわざ引退ブログにこんなこと書く必要無いなと思ったりもする。右足の傷が癒える頃には全部忘れてるのかもしれない。けど、いつかこのブログに感謝する日が来ることを信じて、恥を忍んで文字として残すことにしよう。