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役割 | 山口健介【#卒部note】

山口健介

どんな時でも気さくで、オープンで、誰からも愛されるぐっさん。

ピッチに立つと激しいタックルや泥臭い仕事も厭わない。自分に出来ること、課されたことを、丁寧に、激しく、役割に向き合ってプレーした。

多くの仲間に勇気を与えるプレーを、ありがとう。

山口健介の最後のメッセージ。

卒部ブログで何を書こうか考えて、部活のことを振り返ってみましたが、思い出すのは熱かったグラウンドとか、寒かった雨の日とかそういう状況的なことで、あの時どう考えていたのかとかそういう内面的な部分はなかなか思い出せませんでした。練習も試合も真面目に取り組んできたつもりではありますが、特に何も考えずに流れに身を任せて続けてきたからかもしれません。心情的なことで、はっきりと思い出したのが、4年生で唯一出場したリーグ戦の武蔵戦で感じたことです。
武蔵戦では、一つのプレーでもいいから自分の役割を果たすことが、チームにとっても自分にとっても重要なんだと理解しました。戸田さんから与えられた役割は「ただボールを精一杯追いかけて、ハードにプレーする事」だけでした。試合に出たのは7分間だけだったけど、その役割だけはできたと思ったし、達成感もすごく感じられたから、たくさんのことができなくてもいいんだと思えた。
意外と自分はそれまでプライドの高くて、ミニゲームとかではそこそこボール持てたからドリブルとかもやればできると思っていたし、ロングパスも練習でかなりできるようになったと思っていたし、グ・ターンとか言ってちょっと人より早くターンすることにも自信があったし。みんながいうほど身長も低くないし体型だって変じゃないと思っていました。
自分が認めたくなかっただけでほんとは気付いてたのかもしれないけど、ほんとの自分はドリブルどころかボールロストはするし、ロングパスどころか普通のパスだって浮くし、ターンとか試合中出す勇気もないし、身長も一目でわかるほど低い。そういった弱いところをその試合の後から、誤魔化さずに認めてあげることができたんだと思います。できることとできないことをはっきりと理解してからは、試合中にやるべきことがはっきりして気持ちは楽になったし、サッカーが楽しくなったような気がします。
できないことをできるようになることも大切だけど現時点の自分の強みとか役割とか再確認する時間も必要なんじゃないかなと思います。

最後に
後輩からの色紙を読んでいてすごく人間関係に恵まれていたんだなと実感しました。「引退おめでとうございます。」とかだけじゃなくて、たくさん思い出とか目標とか書いてくれていて泣きました。ありがとう。

引退してから特にやることもなく、ただ寝て起きてスマブラしてたまに勉強して、という生活を繰り返していて、いかにア式での活動が自分の軸であったのかを実感しています。毎日グラウンドへ足を運んで、辛いこともやめたいと思うこともたくさんあると思います。喉元過ぎたから熱さ忘れているだけかもしれませんが、毎日みんなと会ってサッカーして帰りにご飯食べてみたいな日常ってめっちゃ幸せだったような気がします。
今、ア式はすごく前進している時期だと思うので、サッカー面でも事業面でも自分がやりたいことを後悔のないようにやり切ってほしいと思います。ずっと応援しています。

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