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唯一の反省点|向井友紀

profile
#43  向井友紀
出身高校:県立静岡高校
ポジション:MF
右足での正確なフィードと冷静さが持ち味のMF。学業との両立をしながら、常にア式の中盤に安定感をもたらした。

向井友紀からのラストメッセージ


先日引退しました。引退後はマラソン選手になります!
4年間を振り返ると入部当初想像したよりはるかにいい経験ができました。最後はリーグ戦にも出れたし満足して引退できます。


ただ4年間でたった1つだけ後悔があります。戸田さんが指揮をとった僕が2年のときの1年間です。
その年は戸田さん在籍2年目、1部昇格を現実的に狙えるチームにとって勝負の1年でした。戸田さんもチームも相当に気合いが入っていて、そんな中で僕はどうしても試合に出たいと思っていました。
シーズンの準備は前年のリーグ戦終了後からすぐに始まり、年明けはかなり走り込みました。僕は積極的にトレーニングに臨んでちゃんとアピールもしました。
しかし、いざシーズンが始まると全く思ったようにいかないのです。体力がついたはずなのに体は思うように動かないし、どうプレーすべきか何も分からない。もちろん戸田さんにもすごい怒られる。
次第にAチームで僕だけ取り残されるようになってメンタルは追い込まれていきました。結局頭がおかしくなってしまって、アップ中のロンドで内側靱帯を損傷し、離脱という形になりました。
復帰してもずっとBチームで伸び悩み、一方コバやナベを始めとするサ式のみんなは実力を見出されてどんどん活躍していきました。
僕は自分が伸びない理由を戸田さんや周りのせいにして現実から目を背けるようになっていました。結局ほとんどリーグ戦に関わることなくシーズンは終了しました。その時には既に自分と周りとの間に大きな差ができていました。その後も逃げるように資格試験のため休部しますが、もちろん上手くいくわけないのです。
時間が経って振り返るとあの1年間のことは死ぬほど悔しい。トラウマとも言えます。起こった事象はシンプルで、自分に甘すぎてやるべきこと(努力)をしなかったのです。実力が追いつかなくてもいいから、試合に出れなくてもいいから、下手なりにも努力すれば良かった。


この1年から学ぶことは、何かを達成するためには苦しい思いをしなければならないということです。何かを目指していて辛いことがあると人間はすごく自然に逃げ道に向かいます。そこで逃げない強さが必要なのだと強く感じました。
時には目標のために自分に向き合う時間が必要だと思います。個人的には多少シリアス(何かに取り憑かれたように真面目な様子を言う)になるべきだと思います。レアルのカルバハルみたいにお遊びのロンドでぶちギレたっていいのではないでしょうか。
4年生としての最後の1年間はこの反省を生かしてサッカー・勉強で多少伸びることができましたが、あまり満足できていません。上では満足と言いましたがやはり悔しさが残ります。
今後はこの経験を糧として頑張っていきたいと思います。真面目なところと不真面目なところを上手く分けて生きていきたいです。
僕の経験がもし役に立てば幸いです。読んでいただいてありがとうございました!

向井友紀

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