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後悔の残る1年|佐藤由都

MF #7 佐藤由都
逗子開成高校出身

球際での巧さが光るMF。ユーティリティ性を活かしてAチームの中盤で躍動した。

佐藤由都の最後のメッセージ。

 自身のア式人生を振り返る中で、今シーズンはとても悔いの残る1年であった。リーグ戦開幕前には盲腸で離脱して、十分に練習していない中で今シーズンを迎えた。シーズン中にも度重なる怪我。今シーズンはスタメンで出る試合よりも、途中出場で出る試合の方が多かった。終わってみたら「0ゴール1アシスト。」結果としては全然満足できるものではなかった。リーグ最終節は大勝することができたけれども、真っ先に出た感情は「情けないな自分」という感じ。しょう監督にも終わった後に、「ゆうと今シーズン何もしてないねー(笑)」と笑顔で言われたときは、笑って誤魔化したけど心の中ではほんとその通りだなと思った。
 今シーズンは間違いなく自分の弱さと向き合うメンタルを持ち合わせていなかったと思う。就職活動、病気、度重なる怪我。毎日、毎練習を乗り切ることで精一杯になり、心の底から「サッカーを上手くなりたい」と思う情熱が足りていなかったと思う。そして、2,3年次の自分に比べてプレーの幅が小さくなっていることにわずらわしさを常に感じていた。「こんなショートパスもずらすのか」「もっと走れたはずなのにな」そんな思いを抱きながら、約1年間を過ごしてしまった。

 もちろん苦しくて悔しい時間だけでなく、素晴らしい時間もあった。自身も一番良いパフォーマンスができて、大接戦の中勝利できた玉川大学戦。大勢の観客の入る駒沢で上位の東大に勝利したこと。どれも素晴らしいサッカーを体現でき、サッカーをやっていてよかったなと思える時間であった。

 そして、もし大学生活をもう一度やり直せるとしたらちょうど1年前に戻りたいと心の底から思う。

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