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意義 |北畠大暉【#卒部note】

北畠大暉
渋谷教育学園幕張高校出身

2020年10月末。キーパーとしては致命的とも言える肩の脱臼、そして手術。

肩の可動域の制限、プレー時に襲ってくる痛みを抱えながらも懸命にリハビリ、トレーニングに励んだ。ラストシーズンの前半をリハビリに費やし、リーグ戦に復帰したのは9月のこと。

引退試合となる最終節のスタメンを実力で勝ち取った。葛藤や逆境から逃げずに向き合い続けた不屈の精神、自分が試合に出られない時でも最高のサポートをし続けた献身性が生んだ必然だった。

北畠大暉の最後のメッセージ。

ブログを書くにあたって、自分のア式人生を振り返る。怪我で1年の冬に入部し、コロナがあり、また怪我で手術があり、ピッチに立っている時間の方が短い。もっと長くプレー出来ていたら、、と思ってももう遅い。

昨年、プレーが出来たのは夏からの数ヶ月。あまりに短かった。動いてくれない肩と鈍った感覚と共に再スタートを切った。側には、経験を経て成長し続ける2人の後輩。
試合に出たい。出なきゃいけない。4年。ラスト。あれ、俺こんなプレーもできなくなってるのか。そんな思いは自分を苦しめた。


ふと考える。自分にとってのサッカーとは。


自分のサッカーをしよう。そうすれば、もっとシンプルにサッカーに臨める。

そう考えるうちに、当たり前だが本質的なことに辿り着いた。
「着眼大局 着手小局」
説明は要らないと思う。

着眼大局。自分にとってのサッカーの意義とは。自分にとってのサッカーとは、自分の弱さ、情けなさと徹底的に向き合い克服するための機会。

着手小局。日々、露わになる苦手なプレーに、これもまた向き合い受け入れ、克服のためチャレンジしていくこと。

考え方を変えただけで、行動は何も変わっていない。でもそれまでとは異なる苦しさ。本質を捉えた苦しさ。

後期のリーグ戦は3試合の出場にとどまった。結果としては全然満足できるものではない。でも、この半年は濃かった。

これからの自分にとっての大局は何だろうか。どうせ苦しみ続けるのだから、良い苦しさを味わい続けたい。

最後に
サッカーがあったこそ、自分の人生は彩られました。関わって下さった全ての方々のお陰であることは間違いありません。
この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

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