マイホームにかかるお金
コロナ禍では苦戦するだろうなと勝手に思っていた不動産業界、実はそこそこ上向きらしい。ライフルホームズによると新規発売戸数はやや減少でも中古マンションの売上は上昇、テレワークの進捗で人々のライフスタイル・意識が変化しこれを機にマイホーム購入する家庭も増えているとか。家でも仕事を快適にしたい、自宅で過ごす時間が増え日常生活のクオリティ重視、など顧客のニーズに変化もみられる。住宅ローン減税も最大13年間と延長されたが、申込期間限定(2022年末)なのでwithコロナの21~22年までは駆け込み需要が見込まれそうという話。
さて、マンションを購入してから5年経過したのでお金の面でいくつか変化があった。前もって調べてあった点、知らなくてビビった点を備忘録として書いておく。
購入当時の話はこちら
管理費など
入居5年目から修繕積立金が月7,000円アップした。現在は2.7万円である。修繕費用は5年、15年の節目で上がることが多いらしく、築年数による劣化を防ぐため・建物の価値を保持するために大規模修繕工事が必ず行われる。新築マンションではだいたい5年目からアップするのが定石で、管理組合から計画書と見積が出たうえで、組合員(住人)の賛成をへて修繕費が適用された。住宅ローンを組むときに「管理費・修繕費は5,000~1万円ほど上がるかもしれません。それも含めて毎月の返済ローン額として考えてください」と言われていたので想定の範囲内。だけれど、実際毎月7,000円追加となると結構懐が痛むのである(ヨガの月会費より多い)
固定資産税
6月ごろに主税局から届く封筒をみると「ああ、またそんな時期か‥」となんだか悲しくなる。納税は国民の義務ですしおかげさまで世界最高峰レベルでコスパがいい医療を受けられるのできちんと納めてますが。封筒の中身は固定資産税+都市計画税の二種類から形成されていて、今年の支払金額をみた私は目をむいた。
去年は8.6万円だったのが、今年は13.5万円である。…あれ?
5万円も上がってる…⁉
実は固定資産税には減税措置があって新築住宅の場合は4年目、または6年目からガッツリ金額が上がるらしい。金額が変化する条件は以下のどちらか。
・軽減措置の適用期間が終了した場合
・土地が値上がりして評価額が変わった場合
上物(マンション)が築年数とともに査定額が下がるけれど、場所がら土地のせいで上昇することもあるらしい。この制度は盲点で、毎年+5万円を用意しなければならなくなった。チキンなので今迄一括で払っていたのも分割払いにすることにした(一括でも分割でも金額に変わりはない)
地震・火災保険
地震保険は10年一括で支払い済みだが火災保険は年間1.6万円ほど支払っている。2019年、2020年と連続で価格改定(アップ)している火災保険だが、どうやら来年も10~15%ほどの値上げが確定した。風水害での保険会社の支払いが膨らんでいるのが一因らしい。地震も多く亜熱帯日本に住む限り避けられないことなのか…と己に言い聞かせつつ、ちょっとムカついてるのも事実だったりする。地震保険もちょくちょく値上げされているので前払いしておいてよかった。
まとめ
このように一戸建て住宅・マンションを購入するとおいおい支出が増えるという点を知っておくと今後のライフプランを改善できる(固定資産税はマジで知らなかったのでショックのあまり書き残そうと思った)
お金の価値もひとの人生観も年々変化していく。ひとりで、ふたりで、家族で暮らしていく社会で自分はどうやって稼ぎ、時間とお金をどうやって使い、投資するか。「学びは複利である」という格言を先日頂いたので胸にとめておきたい。
おまけ:お金について学ぶ
最近読んで面白かった本。
①「お金か人生か」Your Money or Your Life
Pennie wise, Pound foolish(小さいお金は賢く、大きな支出は無駄遣い)にならないように。ざっくり収支表の出し方や可処分時間による自分の価値を理解しよう。マネー本というよりは哲学書っぽくて読みやすい。あなたの時間を豊かに使うにはどうすればよいのか?のTipsが書かれている。
②節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けない お金の超基本 ビジュアル版
独り立ちして働きだしたひと、30代になったひと、もしくはいままでお金に無頓着だったひとにはぜひ読んでほしい(といっても私も読んだのは最近です)2018年発行なので比較的情報も新しく、図解が多いのでわかりやすい。稼ぐ・貯める・増やす・備えるなど目的によって章が分かれておりどこから読んでもOK、人生で関わるお金問題の基礎についてはこの1冊でほぼ網羅できる。私のおすすめは「納める」の税金についてと、「備える」の老後資産や社会保障のあたり。
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