インパルス板倉さんのエッセイを読んで思い出したインパルスの思い出
インパルス板倉さんといえば、忘れられない思い出がある。
今から約18年前、当時中学生だった私はインパルスのファンで、当時テレビで放送されていた“はねるのトびら“や、“エンタの神様”などインパルスが出演している番組や、なけなしのお小遣い1,500円を貯めて購入したインパルスの単独ライブのDVDを繰り返し観たり、単独ライブを見る為にほぼ行ったことのない都会へ頑張って赴いていた。
そんな時、堤下さんの単独写真集が刊行されることになった。当時堤下さんが新宿二丁目界隈で人気を博していたらしく、そちら方面の方へ向けた写真集。というコンセプトだったと思う。よって写真は主にその肉体美を堪能するために、パンツ一丁スタイルで撮影されたもので構成されていた。
私は板倉さんのファンだったし、堤下さんの肉体美には関心は無かったのだが、なんとその写真集には板倉さんのブロマイドが付いてくるというのである。……これは買わねばなるまい。
しかし女子中学生がこれを書店で買うのはかなり恥ずかしい……。そこで私はネット通販を利用することにし、届くのを待つことにした。
購入してから数日が経った頃、学校から帰宅すると、仕事から帰った母が既に家にいてリビングのソファに座っていた。
そして何やらハレンチな写真集をパラパラ捲りながら、「ねえ、アンタこういうのが好きなの?」と言うのでる。
手に持っているのは数日前に私が購入した「男写」で、ちょうどその日に届き母が勝手に開封して見ていたのであった。
私は焦って「これは違うよ…!私はこういうの興味無いんだけど、特典に板倉さんのブロマイドがついてるから…!そっちがほしくてっ……!」と言った。
すると母は「ふ〜ん。どうだか。」と。
その当時の私はただただ恥ずかしくて、母の手から「男写」を奪い取り、自分の部屋の本棚の奥に封印し、それ以降一切開くことは無かった。
約18年前、「男写」刊行に伴い、まるで男子中学生が、隠れて購入したエロ本を親に見つかってしまって超恥ずかしい思いをする……というような体験をした、女子中学生が確かに存在した。
今も実家の私の部屋の本棚の奥には、あの時の「男写」が眠っていると思う。板倉さんのブロマイドと共に。