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自己開示が得意になる最初のステップ

こんにちは、カウンセラーの永畑です。


前回、私の専門が「自己開示」であるというお話のなかで、「どうやったら伝える、という行為を上手に使って、よりよい関係性を築くか」ということの概要をお話いたしました。要はフレーム、枠組みが大事ということでしたね。私の考えでは、

◆伝える前に、「プロローグ」が必要であること
◆伝える前に、「感じる」が必要であること
◆伝えるときは、「三つのあい」が必要なこと
◆伝え終わったら「受け取る」が必要なこと
◆伝えた後は、「モノローグ」が必要なこと

というような過程を踏み、このそれぞれの過程にでは、過程ごとに必要なことがあるとお話しました。


今日は、この一つ目の過程
◆伝える前に、「プロローグ」が必要である
というお話です。


そもそも、どうして私たちは「伝える」ということをするのでしょうか。


それはまず「自己開示」って何?というところから理解していくことで、つかめてきます。


自己開示とは、
自分の内面を他者に伝える行為
と定義されます。

そして、この自己開示には、メリットがあります。
そのメリットを得たいがために、私たちは伝えるという行為を行うということです。


では、自己開示のメリットとは何でしょうか。

1.自分から心開いて話をすることで、相手との相互理解が深まり、良好な人間関係を築くことができる。
2.集団の中の活発な交流が生まれ、推進力が生まれたり、帰属意識が湧きやすくなる
3.相手からの信頼や信用を得やすく、安心感のある関係性を育める
4.自分自身が話すことで、スッキリしたりいい気分になったりする

というようなことがあげられるかなと思います。
自己開示をすることで、人間関係でメリットがあると信じているときはこの自己開示ができ、そうでない場合は、自己開示は生まれません。


この、「相手を信じているかどうか」ということがプロローグの要素の一つになります。

そしてもう一つの自己開示の大事な要因は、「欲求」です。
相手との関係性を良いものにしたい、という「所属と愛の欲求」と言えるでしょうか。

つまり相手を信じており、関係性を良いものにしたいという欲求があるとき、自己開示が起きるのです。

これが、伝えるという行動の前に心の中で起きている「プロローグ」となります。このストーリーがないと、自己開示には至りません。


プロローグとは、小説で言うと「前提」みたいなもの。
心で言うと、上手に伝えるということの前提条件みたいなものでしょうか。


それが、「信頼と欲求」なんですね。


読んでくれている人の中に、自己開示が苦手だなという人がいたら、まずは自分の中に、相手を信頼しているか(言っても大丈夫と思っているかということ)、欲求があるか(関係性に変化を起こしたい)というところから、気づいてみてください。

それに気づければ、次のステップに移行できます。

もしそれがない場合は、
「どうして私はこの人を信頼できないと思ってしまうのか」
「相手に対してどうして何も期待していないのか」(欲求がないのか)
など、振り返ってみると、ヒントが隠されているかもしれません。

それを紐解くことが難しい場合は、コメント欄にメッセージください。
解答していきたいと思います。


では、今日はここまでのお話です。

次のnoteで、ステップ2「感じる」が必要というお話をさせていただきますね。

その時まで、しばらくお待ちください。待っててね。待っててほしいな。
(信頼と欲求があるので、自己開示してみました)



※ここで「承認欲求」はどうなのですか、と質問がきそうですね。
自分のことをわかってほしい、自分の功績を認めてほしいという気持ちがあったら、承認欲求になるので「所属と愛情の欲求」ではないのではないかということです。

そうですね、その動機付けで「伝える」ということを選ぶかもしれませんがそれはもはや「伝える」ではなく「一方的に話す」という様相です。

それでも、言うことで相手が褒めてくれると信じている、褒めてほしい、愛してほしい、そして認めてほしい、大事だと思ってほしい、重要な人物で居たい、全ての思いは、そこに存在したいという欲求から来ていると思います。


これをどうとらえるか、もし考えがあったら聞かせてくださいね。


心と体を健やかに整える、ユキラボ 代表 永畑由記

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