<感情の辞書>嫉妬と妬みの違い
こんにちは、心理カウンセラー永畑です。
人間関係の相談の中で多いのが「職場の妬み」「恋愛の嫉妬」
この2本柱です。
表立った相談の根底にあるのは「嫉妬」や「妬み」
といった感情。
職場の妬みについては、
〇同期の出世
〇後輩が先輩にかわいがられる
〇自分の仕事が認めてもらえない
などがよく絡んできます。
そして恋愛の嫉妬については
〇片思いの彼と仲良しの女性
〇夫が会社の部下をかわいがる
〇義理の母と夫との距離感
などが多いかなと思います。
妬みも嫉妬も、どちらもあまり感じたくない感情ですが
この2つの感情はどう違うのでしょうか。
実は、明確な違いがあります。
私はカウンセラーとして仕事をしてるので、
世の中のことをできるだけ「論理的に」「客観的に」みようとする癖があります。
仮説は何か、検証は可能か、数値としてでるか
など、世の中の事象を「ややこしく」とらえているかもしれません。
そういった視点で、ということで説明させていただきますと、
「妬み」は「二人の世界」
「嫉妬」は「三人の世界」
で説明できると思います。
登場人物の違いです。
妬みを感じているときは
「自分が実現したいことを相手が実現しているとき」
に顔をだしてきます。
セーブできず、ひょっこりと出てくるので
「いいなあ」
「どうせ自分はだめなんだ」
「うらやましいけど、ここがいまいちだわ」
「そんなこと思う自分が嫌だ」
などなどの感情が出てきます。
自己嫌悪にも陥ります。
ようは、「相手」がうらやましい状態なんですよね。
自分が持っていないものを持っているので、ほしい
という欲求です。
そして「嫉妬」は恋愛で伝えるとわかりやすいですが
「彼と仲良しのあの女性、なによ!」
「あの人は私のものよ」
というような心の声が出てきます。
欲しいというよりは、「とられたくない感情」です。
設定として、「すでに持っている」状況をとられそうになった時
発動することが多く感じます。
欲しいのか、とられたくないのか。
出世してポジションが欲しいけど、先を越されたのは妬み
今ある彼女ポジションを他の人に奪われた場合は嫉妬
といった感覚でしょうか。
とはいえ、この感情が嫉妬なのか妬みなのか
区別することが大事なのではなく
「こういった状況に自分がある」
「こういった感情を感じている」
「だから、つらいんだな」
というように、自分のことを「感情」からすこし高い位置でみることができると、とらわれから逃れられるかもしれません。
妬みも嫉妬も、
輝くサイドで使うとエネルギーに
深みにはまる再度に使うと、自己卑下に
どう使うかも、心に置いて。
心と体を健やかに整える、ユキラボ