膵臓癌になった母を緩和ケアで在宅で看取った話①
2022年9月半ば
「市立病院にMRIの検査に行くから付き添ってほしい」と母から連絡があった。
いつも夏になると夏バテして、色んな体調の変化が出てきているのは知っていたものの
年齢的にバテ感が酷くなってるのかな?と思っていて、あんまり心配してなかったけど
久々に会った母はとてもキツそうだった。
キツそうなのに父のことを気にして動こうとする母に苛立ちもあった。
罪悪感なく寝とけばいいじゃん!って。
病院に行くと、血液検査をしてMRIを撮って、、、それまでの待ち時間の長さよ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
そしてその結果は、その日には言われず
次の日に検査結果を病院に私がもらいに行き
(本来は、かかりつけ医に市立病院から送られ、それから結果を聞くそうなのだが、せっかちな母は結果を早く聞きたがった)
その結果を持ってかかりつけ医に付き添った。
結果、よろしくなさそうだ。
今度はCTを受けに行きましょうと。
あ、そもそも
かかりつけ医で人間ドック的な検査をした時に、腹痛が続いていたのが気になり、エコーで見てもらったところ、肝臓に黒い影が3つあるって分かったからMRIに行ったのだった。
CTを受けに行くまで
母はやっぱり体調がキツくて
食欲がなく、お腹も痛そうだった。
病院側は、検査して、一週間後に結果をお伝えして、治療方針を決めていくって言ってたけど
母はすぐにでも入院したいという状況だった。とにかく痛くてキツかったんだと思う。
なので自ら病院に電話し、検査の後入院させてくれと申し出て、その段取りで検査へ行った。
MRIの画像を一緒に見て
血液検査の結果で値が異常に高いものがあって、
膵臓癌っぽいと聞いていたけど
CT検査あとの数日後、父と私がお医者様に呼ばれ、母も含めて結果を聞いた。
造影剤が使えない母だったので
ハッキリと明確には言えないが
膵臓癌のレベル4であろう、と。
最初に見つかった肝臓の影は、転移したもの。
膵臓→リンパ→肝臓→肺にも少し転移
そして膵臓癌の特徴である
なんとかっていう腫瘍マーカーが異常な数値になってること
痛みや食欲不振、倦怠感などの自覚症状
それらを含めて膵臓癌という診断。
何事もハッキリさせときたい母は
余命をあらかじめ聞いていた。
半年から一年でしょう、と。
9月末でそう言われたから、来春ぐらいまでかまたは、もう少し延びるかというところ。
実は先生に事前にグイグイ1人で
詳しく聞いていた母は
治療方針も決めていた。
提案された抗がん剤治療はせず、
緩和ケアを希望する、と。
この病院に行くって。
その後私と父が母から言われたのは
両親が住んでいたマンションはどうするか、
預貯金や保険関係の話
誰がどう相続するか
これからの父の生活について、などなど。
私はそれまで
膵臓癌っていうワードも聞いたことなかったけど、調べたり聞いたりして余命そのくらい、と言われた時、そうなんだなと思った。
いや、むしろもっと短いってこともあり得るよね?と思った。
膵臓癌ってそんなものらしいから。