コラム|お寺のリズムを見直そう!
未来の住職塾 講師の遠藤卓也です。
先日、愛知県曹洞宗青年会さんの連続講座「これからのお寺をデザインする会」第2回講義の講師を務めさせていただきました。第2回は「広報を活かした場づくり事例」をテーマに、2つのお寺のケースをご紹介しました。
初縁むすびや既存のご縁をあたためる場づくりを検討する際、ついつい”お寺に新しい行事や活動を増やしましょう”という結論になりがちです。しかし、マンパワーや開催頻度にも限りがあるので、お寺の年間・月間・週間のリズムを観察して、変えていくべきことと変えずに続けていくことを見極めましょうというお話しをしました。
例えば、今回ケースとしてご紹介した長崎県大村市 正法寺さんでは、お寺の活動の流れが滞っていると思われる箇所に目をつけて、長らく続いてきた毎月の勉強会を思い切ってリノベーションする工夫で活気を取り戻しました。(※カバー写真)
また、東京都小金井市の長昌寺さんでは年間を通じてたくさんの催しをやってるように見えますが、お寺側でも催しのリズムを意識して習慣化することで、事務を先回りして負担を減らしたり、気持ち的にも継続しやすい環境になっているのかと推測します。
そこで今回は参加者の皆さんに「お寺の年間リズムを見直そう!」という個人ワークを実施していただき、自坊での行事・催しについて棚卸し。その感想をシェアしました。
「実は檀家さん向けの活動しかやっていない」という気付きや、伝統的な勉強会を発展させていくにはどういう工夫が可能か?という問いなど、様々な学びが得られました。
1月~12月までの主な行事・イベントをリストアップして、各月の忙しさ(%表記)と、特に忙しい月または暇な月の「課題と思われること」を挙げていくという、簡単な個人ワークですので皆さんも是非やってみてください。
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