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山口昭男一句鑑賞/「秋草」2023年3月号

こんにちは、FBIです。
ふと、書き物の練習をするべきだな~と思い立ち、
所属する俳句結社「秋草」の主宰、
山口昭男先生が毎月発表される作品から、1句を鑑賞してみることにしました。
一先ず、一年ほど頑張ってみようかと思います。

また、「秋草」はウェブサイトを持たない俳句結社なので、主宰の俳句から結社の雰囲気を感じてもらえたらと思います。

寒紅や一輪挿に花二つ

寒紅、すなわち質が高いとされている寒中の紅を引く女性が部屋にいる。
その横に何かの花の一輪挿し。冬の一輪挿しということは、薔薇だろうか。
季語によって「一輪挿に花二つ」という中七下五が具体的な景を持つようになっただけでなく、雰囲気が華やかになっている。主宰が説く「季語が生きている句」は、まさに掲句のような句と思う。


この句、誌面に載る前に池袋の句会で見た句です。
自分の担当した清記用紙に短冊があったので一目で先生の句と分かりましたが、その時は目に留まらず…
改めて読むと季語の効果に驚かされます。

今月は初回というのもありますし、これぐらいにしようかと思います。
俳句結社「秋草」に興味がありましたら、コメントか私のTwitterなどでお気軽にお尋ねください。

来月もお会いしましょう!
それでは、また。

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