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【際立った3人のDF】マンチェスター・シティ熾烈な四連戦を乗り越えて

熾烈な四連線

4月の2週目からシティにとって熾烈な4連線が幕を開けた。12日間で組まれた4連線が上記の通り。

今季の命運を分けるといっていい4連戦。今季獲得できるタイトルを全て失う可能性もある超過密日程を、1勝2分1敗と最悪の事態は避けてなんとか乗り切ったペップシティ。

FAカップは敗退となってしまったが、プレミアリーグ首位の座。そしてチャンピオンズリーグ準決勝の切符は手に入れた。

この熾烈な4連戦の中で個人的に際立った選手を3人挙げたいと思う。

皆さんはどの選手をMVPに挙げるだろうか?

私が挙げる3人全てがDFラインの選手だ。この連戦が始まる前に、1番の不安要素となったのがルベン・ディアスの不在だ。

なんとかベンチには戻ってきたが、この連戦でルベン・ディアスがピッチに立つことはなかった。

ルベン・ディアス不在の不安が残る中でも、マンチェスター・シティのDFラインに入った選手は安定感を見せ、厳しいプレッシャーがかかる中でも素晴らしいプレーを見せ、試合を締めてくれた。

まず1人目はストーンズだ。


もう一皮剥けそうなストーンズ

この4連戦全て先発フル出場を果たしたジョン・ストーンズ。最後のFAカップvsリヴァプール戦は流石に疲れがあったのか、ボールを持った際の判断が少し鈍っていた印象はあった。しかしその持ち前の対人能力の強さで幾度となく相手のチャンスを潰してみせた。

ビルドアップでの働きも際立っていた。ここ最近CBからの長いボールもペップに求められる様になっている中、確実に前線の選手にボールを供給してみせた。

ウォーカーのチャンピオンズリーグ3試合出場停止を受けて、ストーンズが右SBを務める試合も。その時の経験が生きているのか、プレミアリーグ32節のリヴァプール戦ではウォーカーとポジションを入れ替えて積極的に右サイドをオーバーラップするシーンも。

またカウンターフェーズになるとウォーカーを内側に入れて、ストーンズがサイドの対応に入るシーンも。右SBを経験したストーンズは新たな境地に達しそうな雰囲気もある。

ディフェンダーとして一番しんどかったのが2ndlegのアトレティコ戦だっただろ。後半のアトレティコの猛攻を体を投げ出してシティのゴールを守り続けた。ストーンズはこの試合MOMの選出された。後半終盤のシュートブロックからのガッツポーズは非常に痺れた。

もうそろそろヘディングシュートをゴールを叩き込んでくれ!


おかえりラポルト

2人目はラポルト。

本来のラポルトが戻ってきた。

昨シーズンはルベン・ディアスとストーンズにCBのレギュラーの座を受け渡すことに。しかし今季は3、4年前のコンパニと2CBを組んでいたあの時のパフォーマンスが戻ってきている。

最近のラポルトは素晴らしい!という声も多いが、決して絶好調という訳でもない。ただただ彼本来の力を取り戻したに過ぎない。まだ7.8割程度の調子でここから更にギアを上げてくれることに期待している。

この4連戦の内3試合に先発フル出場。守備時ではどんなピンチでも慌てふためくことはない。攻撃では持ち前の左足のキックから長短正確なボールを前線へ供給。

ボールを持っていない時でも、ボールを持っている時でも最近のラポルトは落ち着き払っている。今マンチェスター・シティの中で一番冷たい視線で、闘志を燃やしている男かもしれない。

久しぶりにこの時のような、鋭い速いサイドチェンジキックが見たいぞ!


ナタン・アケ。後半戦の救世主に。

この4連戦で1番のサプライズ的な働きをしたのはアケではないだろうか。

CL準々決勝1stle アトレティコ・マドリード戦では、ウォーカーの出場停止。ルベン・ディアスの負傷不在によりアケは左SBとして先発のチャンスを与えられた。

本来は左CBが主戦場だが、左SBも出来てしまうのがアケの良さ。この試合ではアトレティコのサイドチェンジや、ロングボールを幾度となくヘディングで跳ね返し攻撃機会を喪失させていった。

2ndlegでも後半のアトレティコの猛攻を受けるシーンでの難しい出場となったが、しっかり試合を締める働きを示してくれた。

試合終盤の乱闘騒ぎの時に猛烈に怒ってアトレティコの選手に向かっていったアケ。イエローカードをもらってしまったが、彼にもこういうチームを守る!熱い一面があるのか!と少し嬉しい気持ちにもなった。

連戦最後となったFAカップ準決勝では左CBとして先発。チームは3失点してしまったが、アケ個人のパフォーマンスは素晴らしかった。何度もサラーの突破を阻止したり、ビルドアップ局面ではリヴァプールのプレスをいなし前線へボールを供給していった。

出場機会が今季本当に少ない中でもアケは準備を怠らなかった!と強く感じさせてくれるプレーを、毎度ピッチに立った時に私たちに感じさせてくれるアケ。本当にプロフェッショナル。そしてペップの下で確実に成長しているのが本当に嬉しい。

そしてここから始まるシーズン終盤戦。いつも以上に勝ちへのこだわりが求められる。そんな中アケが左SBと出場することで、よりチーム戦いの選択を与えられるはずだ。

たしかに攻撃力ダウンは否めないが、拮抗した試合でアケが左SB入ってくれると、セットプレーやカウンター対応で頼りになる。

ここからアケの力がより必要になるはずだ。
頼んだアケ!


チームの起爆剤になってくれ。

この熾烈な4連戦をDFラインはよく踏ん張ったと思う。そしてこのタイミングであの男が帰ってきてくれた。

ルベン・ディアスが怪我から復帰。

DF面での活躍はもちろん、ここから大一番を迎えるチームの起爆剤としての役割も果たしてくれるはずだ。

シーズンの中には、チームの調子の浮き沈みが当然ある。シーズン通してずーっとハイパフォーマンスを見せることは、この過密日程を踏まえても極めて難しいミッション。ほぼ不可能と言っていいかもしれない。

そんな中で、

どこにチームのピークを持っていくのか?

と言うことが重要になる。

昨シーズンのマンチェスター・シティは後半からシーズン終盤に少し勢いを落とした。そんな二の舞を踏む訳にはいかない。ペップを含めチームでマネジメントしていくはずだ。

ここから先、シーズン終盤戦は全てが決勝戦のような試合が続く。シーズン終了までピークを持続出来れば、シティは間違いなく勝点を重ねていけるだけの力はある。


マンチェスター・シティの雰囲気、パフォーマンスをもう一度盛り上げる役割にルベン・ディアスがなってくれるはずだ。彼が担う役割はとっても大きいが、彼ならそのミッションに逃げずに成し遂げてくれるはずだ。

いつものように頼りしてます!
ルベン・ディアスさん!

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