
【AoE2:DE】アップデート56005 パッチノート 【和訳と感想】
11月18日にリリースされたAOE2DEのアップデート56005をざっくり和訳して感想を書いていこうと思います。
毎度のことですが、今回の記事も誤解誤訳の可能性があります。のちに追記修正するかもしれません。
パッチノート原文:
Age of Empires II: Definitive Edition — Update 56005
では早速見ていきましょう。
・バランス調整
全体
柵: 建造コストが2から3に上昇
家: 近接防御が 暗黒0/領主1/城主2 から 暗黒-2/領主-1/城主1 に減少
斥候・イーグルウォリア: 最小転向時間が4秒から8秒に増加
柵や家が弱くなり、囲うことで得られるメリットが低くなりました。
アラビアが今回からKotDという大会の仕様になり、極端に開いたマップ、閉じたマップがまばらに出てくるようです。槍兵や斥候でもそこそこ早く家を壊せるようになったので、感覚は結構狂いそうです。
ラッシュ文明が強いのをどうにかしようとしている半面で、囲いを弱くしたがるのはよくわかりませんが、マップ毎の特徴をもっとつけたいのかもしれません。
アステカ
ジャガーウォリア: HPが50から65に上昇
今回のアプデではEL化していないユニーク歩兵に軒並み強化が入っていますが、ジャガーウォリアに関しては強化というよりは今までが低すぎたんだと思います。
ELに変更はありませんが、ウォードレイダーや武士と同じくらいの生産速度とコストなので、帝王戦で使ってみても面白いかもしれません。
ボヘミア
(EL)戦闘馬車: 移動速度が0.85から0.8に減少
砲撃手が0.96、ホーフニツェが0.7なので、一緒に移動しづらくなりました。単体での運用にはそこまで適していないように思えるのですが、どうなのでしょうか。ちなみにオルガン砲が0.85です。
ブルゴーニュ
大砲: 戦闘馬車に対して正しくボーナスダメージが適用される
バグ修正です。
ビルマ
マニプル騎兵: 対建物+6から、対射手+5に効果が変更
これは大きな変更です。今までは"なくてもいいけどあったら作戦に幅が出る"といった感じの技術でしたが、ぜひ研究したい技術に変わりました。射手に対して積極的に飛び込んでいけるようになったのは嬉しいです。
ハウダーの効果が元に戻っているので、対射手は十分なのではないかという気もしていますが、これによって帝王戦で活躍できる機会はずっと増えることでしょう。
ビザンティン
チームボーナス: 回復量が+50%から+100%に上昇
ビザンティンの強化が続きます。城主から聖職者を出すことが増えているので、地味とはいえ、効果を実感できる場面は多いのではないでしょうか。
ケルト
ウォードレイダー: 攻撃力が8から10に上昇
ELに変更はありません。通常のウォードレイダーを運用する機会があるかはどうかは微妙なところですが、例えば対騎士戦では6ダメージから8ダメージに増え、確定数は20から15に減ります。
クマン
文明ボーナス: 射手/騎兵育成所の木材コスト-100が-75に減少
領主が苦しい文明とはいえ、城主以降を考えるとちょっと多すぎたようです。とはいえまだ強いボーナスなので、積極的に活用していきましょう。
エチオピア
ショーテルウォリア: HPが40から45に上昇
ウォードレイダーと違って、ショーテルは城主で使わないこともないユニットです。対騎士では一発多く耐えることができるようになりました。
インカ
カマヤック: HPが60から70に上昇、近接防御が0から1に上昇
カマヤックはインカということもあって、城主から出てくる可能性が高いユニットです。騎士と戦うことはなさそうですが、対投石が上がり、耐久力が上がったのは嬉しいのではないでしょうか。
とはいえ、インカ自体が今のところ悲しい状態にあるので、早く別のバフが来て欲しい所です。
インド
スルタン: 交易所からの資源取得に対して正しく適用されるようになった
市場に似た交易所はバトルロイヤルモードや余波というマップでは占領することで資源を生み出す施設として登場していました。その修正ということのようです。
ちなみに元々、交易所は町の人で交易品を生産できる施設として登場する予定だったようです。
日本
武士: HPが60から70に上昇、攻撃力が8から10に上昇、アップグレードコストが950F 875G から 750F 650G に減少
城主で何を出せばいいか迷う日本ですが、かといってこれで武士を選択するかと言われると微妙です。遊牧などの一部マップでは塔と合わせても面白いかもしれません。地味に高かった剣豪の低下は嬉しいです。
リトアニア
レイティス: ドンジョン、フォルワルクに対して正しくダメージが入るようになった
バグ修正です。
マリ
グベト: HPが30から35に上昇
騎士や石弓射手からの攻撃を一発多く耐えるようになりました。城主から大事に使っていきたいユニットなので、ありがたい調整です。
ポーランド
包囲攻撃技術を獲得
オブヒ: 生産時間が9秒から12秒に上昇
陣地突破能力が低かったので、これはかなり嬉しい強化です。ポーランドは改良強化破城槌(銀ラム)や大砲が使えるほか、これで改良投石器の運用も有効になります。
一方でオブヒは弱体を受けました。とはいえ能力的には悪くないユニットなので、選択肢の一つとしてよさそうです。
チュートン
チュートンナイト: 攻撃力が12から14に上昇、近接防御が5から7に上昇、
アップグレードコストが1200F 600G から950F 500Gに減少※
(※パッチノートには950F 875Gから 750F 650Gと記載。武士と混じった?)
我らがチュートンナイトも強化を受けます。"ちょっと使おうと思って出し始めたけどなかなかEL化できない"、もしくは"EL化しないと案外硬くない"というのはあるあるなので、これは全体的に嬉しいのではないでしょうか。少し前のパッチで速度も0.8まで上がっているので、だいぶ使いやすくなっているように思えます。無償の薬草学と合わせて上手く使えば、だいぶ長持ちしそうです。
バイキング
弓懸削除
文明ボーナス: 歩兵のHPが時代進化毎に上昇が一律+20%に変更
ベルセルク: 攻撃力が9から12に上昇、近接防御が0から1に上昇
(EL)ベルセルク: 生産時間が14秒から12秒に減少
アップグレードコストが1300F 550Gから1075F 475Gに減少
城主最強文明の一角として活躍していたバイキングですが、弓懸削除で城主の弓が苦しくなりました。
一方で領主の歩兵が大きく強化されます。槍兵軍兵のHPが通常45から54まで上がり、射手からの攻撃を2発、散兵からの攻撃を4発多く耐えるようになります。軍兵が長持ちするのはその後の射手散兵戦に影響するので強そうです。
ベルセルクはEL化も強化を受けました。ベルセルクはユニーク歩兵の中では運用難度が高かったユニットだったので、これで乗り換えが楽になりました。
・ランダムマップに関して
アラビア
そろそろ始まる最大規模の大会、KotD 4(King of the Desert)のマップが一般のランクでも適用されます。マップが違うからとトッププレイヤーの動きを見てもいまいち参考にならなかったと思うのですが、我々も大会気分を楽しめるようになったのは嬉しい変更です。
パッチノートによる概要は以下の通りです。
森の量、サイズ、距離がランダムに生成される
丘が陣地周辺にランダムに生成される
池が生成される
資源はバランスよく等間隔に配置される
シマウマ、ダチョウの群れは常に3匹で生成される
中立のラクダがプレイヤーから遠く離れて生成される
羊を一匹所有した状態から始まる
画像はエディタで極小を4回生成したものです。
KotDマップは今までなかなか評判が良かったのでこれがアラビアになったのは朗報かと思いきや、マップの生成パターンでどうやら森の生成にかなりばらつきがあるようです。
パッチノートに書いていなくてミニマップを見て気づく特徴としては、中央に聖なる箱が確定で一つ置かれているのと、森の個数はマップによってばらつきはあるもののプレイヤー同士で差はないということです。
聖なる箱については、ルインストーンからの輸入でしょうか。取りやすく見えてなかなか最後まで残りがちな箱です。
重要なのは森の方です。森が多く生成されるパターンと少なく生成されるパターンがあるのであれば、戦術の決め打ちはやめた方が良いということになります。マップを探索して森の形状や数を見てから、プランを練る必要があるでしょう。
つまり、戦術(=文明)の強さはある程度運によって左右されるということになります。
これが良い仕様なのかどうかは私には判断できませんが、囲いが弱体化したのもあって、大会がどうなるか楽しみなところです。
ちなみに、KotDについては koujanさんが先日文明ピックまで含めた詳しいブログを出されていましたので、そちらをお読みください。毎週日曜夜7:30の定期配信でもKotD特集があると思います。
・遊牧系のマップについて
今回のアップデートで、ついに待望の遊牧系マップに和平時間と和平エリアが付くマップスクリプトが登場しました。これは特大の朗報です。
開始5分間、プレイヤーは他プレイヤーに対して攻撃ができなくなり、さらに町の中心の土台から一定の範囲に他のプレイヤーは町の中心を建造できなくなりました。これはすべての町の中心が建つと解除されるようです。
画像では敵が町の中心の建設を始めたために、そこから7マス目に黄色いラインが引かれ、和平エリアが設定されました。敵はその内側には一切建物を建てることができません。
HD版までは非公式のルールとして、開幕の農民殴り禁止、町の中心の位置がかぶったらリスタートというものがありました(もっときちんとした場合は、規定の建物以外建設禁止、採取する予定のない動物キル禁止というルールも足される)。
これがないと、遊牧系マップはまともに遊べません。つまり、これらのルールを設定することのできないAoE2DEのランクでは、遊牧マップは遊べないということになります。
正直1年遅かったような気もしますが、これで心置きなく遊牧マップを楽しむことができます。遊牧をやりましょう!
・UI(抜粋)
ゲーム中にテクノロジツリーを開かなくても、紋章にカーソルを合わせることで表示されるようになった。
マップ選択画面で、マップの頭文字を押すことでマップにジャンプするようになった。
・協力キャンペーンの追加
ターリクイブンズィヤード(ベルベル)とティムール(タタール)のキャンペーンがコープに対応。
・AI(抜粋)
過大AIは、攻撃を受けたときに聖職者を中心に駐屯させるようになった、石壁に対して突破ではなく改良投石器で森を拓くようになった、交易路が攻撃を受けたときに別の市場を選択するようになった
・その他
6つの実績が追加
荷馬車のグラフィックが地域によって変わるようになった
終わりに
世間的にも界隈的にもAOE4が盛り上がる中でも、AOE2DEもAOE3DEもアップデートが続けられています。これはAOEファンも嬉しいでしょう。
一方で大きな大きな世界大会を前に、これだけ多くの調整を入れるのは、もうちょっとどうにかならなかったのかなという印象です。大会終了後すぐにアプデが入ってリプレイが全滅するよりは優しいとも思いますが…。
MODに関しては前回分と合わせて、動画を後回しにしてでも今回はできるだけ早く取り掛かるつもりではいます。誤字脱字、誤情報報告など、どうぞよろしくお願いします。
また、AOEの4動画をyoutubeで更新中です。そちらもよろしくお願いします。
面白かった、役に立ったという方は"スキ"ボタンのクリックやフォローなど、よろしくお願いします。モチベーションアップにつながります!