【AoE2:DE】新DLCローマの帰還 アップデート83607【和訳と感想】
衝撃の新DLC第4弾、Return of Rome(RoR)の内容とそれに伴うアプデのパッチノートが公開されたので、和訳記事とざっくりとした感想を書いていきたいと思います。
バランス調整は新文明ローマに関係したものなので簡易的です。また、ローマは暫くはレートで使えないようになっているようです。
原文:Age of Empires II: Definitive Edition – Update 83607
■バランス調整
・全般
火薬を使わない攻城船、ドロモンが追加されました。
新地域ユニットということでビザンティン、ゴート、フン、ローマがキャノンガレオンの代わりに使用可能となっています。
建造物の地域区分と食い違っているので、なんとなく地域ユニットと呼ぶには違和感があります。どちらかというと時代区分で獲得しているように見えます。
キャノンガレオンと比べてどうかというところですが、次のような違いがあります。
カタログスペックを見る限りでは、取り回しをよくしたキャノンガレオンといった感じでしょうか。投石機が乗っている見た目通りに、4発の副次弾を発射します。
・ベンガル
・ビザンティン
おそらく海が強くなりました。
・ゴート
・フン
果たしてゴートやフンが、帝王で海からどうにかしようと思うかどうかはわかりませんが、フンは嬉しいかもしれません。
■新文明ローマ
※はじめのうちはランクで利用不可。近いうちに解禁予定。
・文明ボーナス
町の人の作業+5%は強力ですが、特化した能力ではないので序盤戦術には組み込みにくそうな印象を受けます。
他の似た経済ボーナスと比較すると、ブリトン羊+25%、スラブ畑+10%、ケルト木材+15%と数値上では見劣りしますが、全般的にスペックを上げるのであらゆるタイミングで恩恵を感じる事ができそうです。
暗黒終了時点で町の人+1、領主終了時点で+2と考えると、ゲーム通して経済力はなかなか高そうです。ボーナス獲得に何か条件が有るわけではないのが嬉しいポイントです。
ガレーの能力アップは、序盤の海戦で大きな効果を発揮するでしょう。
矢羽根無しで各ダメージを見ていくと、対ガレー(HP120)は9ダメージから10ダメージ、対火炎ガレー(HP100)は7から8、対漁船(HP60)は10から11に上がります。
ガレー船は14発が12発に、火炎ガレーが15発から13発に確定数が減るので、後撃ちでも勝てる計算になります。領主海戦をだいぶ有利に進めることができそうです。
歩兵の鎧効果2倍は、ブルゴーニュの技術ボーナスと同じような使用感と考えて良さそうです。
鎧1で防御力が+2/2、鎧2で+4/4となり、見た目かなり強力です。
ローマは鎧3とギャンベゾンは持っていませんが、各時代のタイミング毎にスペックを考えると影響はなさそうです。
スコーピオンは歩兵の強化アプデ以降、長剣剣士のお供として選ばれることが多く、ローマの文明特性的にかなり活躍できそうです。
金30で作れるので射手や弓騎兵より安いということになります。その上チームボーナスの影響で接近してくるユニットにも強く、両方合わせてかなりぶっ飛んだボーナスと言えます。
・ユニークテクノロジー
ケルトの発射速度上昇ボーナスは25%ですが、それ以上となればなかなか強そうです。
レギオンは民兵の最上位ユニットなので、コミタテンセスの効果を受けることができます。
騎士の生産速度も上がるということなので、重騎士の運用も選択肢の一つになります。
・ユニークユニット
まずユニット名ですが、もともとAOE2に存在していた軍団兵、百人隊長は帝国軍団兵、帝国百人隊長に名前を変えるとのことでしたので、軍団兵と百人隊長になりそうです。
ただとりあえずはセンチュリオン、レギオンで行きたいと思います。
さて、センチュリオンの歩兵強化効果はどのような感じでしょうか。
半径10は素の聖職者の射程より1広いので、そう考えると1体いれば戦場をもれなくカバーできるようなイメージです。
移動速度上昇ボーナスはケルトが持っていて、15%上昇します。しかしケルトは従者(武者修行)を持っていないので、ケルト以上の歩行速度となります。
従者+センチュリオンの効果で移動速度が1.1弱まで上がり、これはベトナムの藤弓兵と同等の速度になります。
攻撃速度上昇ボーナスは日本が持っていて、33%上昇します。あの強さを手に入れることができるのであれば、是非使いたいところです。
センチュリオンをエリート化させることで、ケルトと日本のボーナスを同時に受け取ることができるので、結構壊れています。
さらにレギオンは近衛剣士より固く、対歩兵能力や突撃攻撃など、特殊能力ももりもりです。
敵の射手にはスコーピオン部隊で対処し、その他の部隊にはセンチュリオン付きレギオンでごり押しする文明になりそうです。
強力な効果を持つセンチュリオンですが、コストが重いのが欠点です。
コスト160は140がラインの重騎兵カテゴリの中ではずば抜けて高く、バトルエレファントの180に迫る勢いです。
センチュリオン自体の戦闘能力も高めですが、あまり失っていいユニットではないので、対攻城兵器用兼バッファー要員として、少数手元に置いておく形になるでしょう。
ちなみにローマは包囲攻撃技術も持っているので、突破力も十分です。また重騎士もフルアップ+UT付きで使えるので、帝王序盤まではシンプルに騎士を通しても強い文明になるかもしれません。
・ローマについての感想
歩兵+スコーピオン全振りという、今までにありそうでなかった文明がやってきました。
カタログスペックだけ見ると、ほかのDE新文明と比べて強みがはっきりとしている上に特殊な経済を組む必要がないので、使いやすく強そうです。
得意な兵科が歩兵+兵器という、ちょっと初心者には勧めづらい編成ですが、逆に歩兵を練習しようというのであれば、良さそうな文明にも見えます。
経済ボーナスも得意兵科もマップを選ばない構成になっているので、練習して損はなさそうです。あとは作業速度+5%がどれだけ効果を発揮するかが焦点になってくるでしょう。
あと関係ない話ですが、史実で敵対していたケルトやゴートのチームボーナスとシナジーがあるのが面白いと思います。
■初代AOEに関する変更
初代AOEに関して私は詳しくないので、このブログでは省略させていただきます。
■まとめ
AOE2DEに古代の文明が登場しました。
第一印象で多くの人が心配していたような、初代AOEの文明が2になだれ込んでくるようなことにはなりませんでしたが、それでも古代の文明が大手を振ってAOE2に登場したのは衝撃的ではありました。
ローマをまずはレート出禁にしたのは、非常に良い判断だと思います。
新文明や新ボーナスは、いつも何かしらの事件事故を起こしてきたので、十分に調整をしてからレート解禁にするのは、多くの人にとってありがたいのではないでしょうか。
今の印象だと、強くていくつかの項目で弱体化を受けるのではないかと個人的には思います。
今後の展開としては、20年前の古いコードで構築され、ここ数年で複雑化した部分にメスを入れるとしています。
しばらくは新文明がくることはなさそうですが、安定性やパフォーマンスを向上させるアップデートを継続して行ってくれるというのは、非常にありがたく、愛を感じる判断です。
このパッチノートでは省略していますが、MOD関係のファイルにも拡張性を上げるような改変が入っているので、例えばマイクラのようなゲームエンジンとして自由度あるゲームを目指しているのかもしれません。今回初代を復活させたように、そのうちスターウォーズも……?
何はともあれ、このようなDLCを発売してくれた開発に感謝しつつ、初代や新文明ローマを楽しんでいきましょう。
それでは今回は以上です。ここまでお読みくださりありがとうございました。面白かった、役に立ったという方は"スキ"ボタンのクリックやフォロー、サポートなどよろしくお願いします!
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