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冒険履歴書
旅ブロガーのほこからです。私のこれまでの冒険遍歴を簡単にまとめてみました。
下ノ廊下
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かの黒部ダムから仙人谷ダムまで伸びる約16.6kmの歩道です。下ノ廊下が開通するのは毎年約2カ月弱。
北アルプスの奥地、黒部峡谷にある下ノ廊下は冬季に積もった雪がなかなか溶けません。黒部の過酷な環境にさらされた桟橋や梯子も無事では済まず、雪が解け始めたタイミングで下ノ廊下の整備の手が入ります。
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整備が終わるのが毎年9月ごろで、11月には歩道が凍結してしまいます。残雪が多い年は開通しないこともあるという、通ること自体が貴重なルートなのです。
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V字谷の深い渓谷美や、紅葉シーズンの色鮮やかな山肌など、自然が織り成す壮大な景観を間近で堪能できる魅力的な場所ですが、片側が数百メートルの断崖となっている狭い道を長い時間渡る危険な場所でもあります。
しかしこの道は、1920年代に水力発電やダム建設のために開かれたという歴史的背景もあり、危険ながら自然の魅力も相まって毎年多くの登山客を魅了する素晴らしい道です。
大雪山縦走
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北海道の大雪山系、その中の百名山「旭岳」「トムラウシ山」「十勝岳」を縦走した登山です。旭岳は北海道の最高峰ながらロープウェイを利用して標高約1,600メートルの姿見駅までアクセスできるため比較的登りやすい山として知られています。
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が、問題はそこから。トムラウシからオプタテシケ山までは人通りも少ないコースで、草木が生えまくり。藪漕ぎに雪渓越えと非常に苦労させられました。ヒグマの巣窟をかき分けて進んでいく不安と、シンプルに体力な疲労。二度とは通りたくない道です。
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大雪山縦走では純度の高い「孤独」を味わうことができましたね。それが良いことか悪いことかは人によると思いますが(^-^;
幌尻岳登山
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北海道の背骨こと日高山脈に鎮座する幌尻岳は「最も遠い百名山」の異名を持ち、その名の通り主要3ルートのどこから登っても遠い山です。私が登る前日の大雨で道が崩壊しており登山口にアクセスするところから大変な思いをしました。
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チロロ林道から登って行った幌尻岳でしたがこのルートは長大で山小屋も避難小屋もなく日帰りも困難。登頂後に嵐に遭い、樹林帯でビバークした思い出深い山です。自然の恐ろしさを味わいました。
三関三渡の行
「三関三渡の行(さんかんさんどのぎょう)」は、山形県に位置する出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)を巡る修験道の修行で、生まれ変わりを象徴する儀式です。この修行では、以下の順序で三山を巡ります。
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羽黒山(はぐろさん):現世(現在)を象徴し、現世利益を祈る山とされています。参道の2,446段の石段や国宝の五重塔があり、参拝者は現世の幸せを願います。
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月山(がっさん):過去(死後)を象徴し、祖先の霊が鎮まる山とされています。険しい登山道を経て山頂の月山神社に至り、死後の安楽と往生を祈ります。
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湯殿山(ゆどのさん):未来(再生)を象徴し、新しい生命の誕生を表す山とされています。湯殿山神社の御神体に触れることで、生まれ変わりを体感します。
三関三渡の行は現世から過去、そして未来へと巡り、生きながらにして新たな魂として生まれ変わる擬死体験。行程自体は一泊二日で踏破可能なボリュームなので是非お勧めしたい縦走ですね。特に未来の象徴である湯殿山は「語るなの禁」の敷かれた禁足地。ここの御神体の詳細は誰にも伝えてはいけないとされています。実際に訪れた方のみの神秘体験、お時間ありましたら是非。
ボルケーノトレイル
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日本百名山にして火山たる安達太良山、吾妻山、磐梯山。今回挑戦するのがこの三座を結ぶ大縦走『ボルケーノトレイル』。
三座それぞれは百名山ということもあり登山道が整備された登りやすい山なのですが、それらを一度に登るとなるとふつうは通らない様なルートを行かないといけないので藪も多くて非常に難儀しました。
まあボルケーノトレイルという呼称も、私が使っている登山アプリのYAMAPで見つけたから使用しているだけで、ネットで検索してもあまり引っ掛かりませんしね。人気のないルートなので手厚く整備されることは今後もないでしょう。カッコいいのでボルケーノトレイルいう呼称は使い続けますが( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
屋久島縦断
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屋久島本島を百名山「宮之浦岳」を経由してぶった切る大縦断。屋久杉なども見られて屋久島の自然にどっぷりと浸かる良い冒険でした。しかし最終日の湯泊歩道は二度と通りたくないですね。゚(゚^ω^゚)゚。
北アルプス大縦走
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日本列島の中央部、南北約105km、東西約25kmに及ぶ北アルプスは日本を代表する山岳エリア。そんな北アルプスの盟主である槍ヶ岳へ至るルートの内の一つが「裏銀座コース」と呼ばれます。
裏があればとうぜん表もあり、燕岳から東鎌尾根を経て槍ヶ岳に至るコースを表銀座と言います。今回歩く裏銀座は烏帽子岳から双六岳へ向かい西鎌尾根を経て槍ヶ岳に至るコース。槍ヶ岳に向かうコースの中で最も長く日数を要するのがこの裏銀座です。
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そんな裏銀座を通り槍ヶ岳に到達した後は百名山「奥穂高岳」へ行き、そこから日本で最も危険な一般登山道とされる『奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳』の縦走コースを経て下山しました。こんなことは二度とはできません。やりたくないのではなく(;'∀')
南アルプス縦断
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北アルプスあれば南あり。南アルプスには9座の百名山がありますがこれを一度に登った山行がこの南アルプス縦断です。実に14泊15日という半月の時間を費やした登山になりました。今後の人生でこれ以上の日数山に籠ることがあるでしょうか。それだけの期間山に入るという事で食料も多くなり、荷物も過去最重の35kg、私の体重の約50%を背負っての登山となりました。これを終えた後の達成感は言葉では言い表せません。
四国八十八ヶ所巡り
いわゆるお遍路。四国地方に点在する88箇所の霊場を巡礼する仏教の修行・信仰の旅です。
お遍路方法にはおおまかに以下のスタイルがあります。
順打ち:1番札所から88番札所へと番号順に巡る方法。
逆打ち:88番札所から1番札所へ逆順に巡る方法。
区切り打ち:一度に全てを巡らず、期間や区間を分けて少しずつ巡る方法。
一国参り:四国を4つの地域(徳島、高知、愛媛、香川)に分け、それぞれの地域ごとに巡る方法。
私は順打ちで参りました。88番札所「大窪寺」に至った時の気持ちは言葉では言い表せません。文章メディアなんだから言葉で言い表さなきゃ……
ヴィパッサナー瞑想
ヴィパッサナー瞑想はその名の通りヴィパッサナーというスタイルの瞑想です。冒険の括りに入れるのは適切ではない気もしますがここで紹介した冒険に引けを取らないくらい得難い体験だったので紹介させてもらいます。
この瞑想は10日間喋ることができません。
意味が分からないかもしれませんが言葉の通りです。この瞑想法を実践している間は言葉を発することが禁じられているのです。めちゃめちゃ得難い体験でした。
百名山バイク旅
自転車日本一周では百名山をテーマに旅をしていましたがゴールをした時点で登頂済みの山は77座でした。残り23座をバイクで一気に登りに行った夏の記録です。台風10号は絶対許さん(メ゚皿゚)
冬季北海道自転車縦断
記憶に新しい年末年始の年越し宗谷岬。自転車で苫小牧から日本の最北端「宗谷岬」に至った縦断の記録です。素晴らしい自然、すばらしい出会い。忘れられない冬です。
さいごに
後半かなり駆け足気味になってしまいました。詳細はリンク先を参照して頂ければと思います。
今後の旅としては……
実は前述の百名山バイク旅では99座までしか登れていないんですよね。残り1座は日本一の山「富士山」です。狙って残していました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
この富士山を、たぶん夏前に登るのがいま決まっている旅ですね。それプラスでかいことを今年中にあと一つはやりたいなと今のところ考えています( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
その記録はnoteで発信してまいりますので是非読んで頂けたら嬉しいです。