食べる側と食べられる側
バイト先にいびり大魔神がいる。彼女は大き体に、高圧的な態度、口八丁であることないことべらべらと吐き散らす、私がもう関わりたくないと思うほど、また思い出すだけで苦い顔にならざるを得ない、アラフィフ女である。
もう考えるのも嫌なのであるが、今月でバイト終了することになり、吐き場のないこの不快感をこの大海に沈めたいと思う。とりあえず嫌だったことを挙げていこう。
一つ目は過大すぎる誇張と侮辱。たとえば、最近は卵焼きにハマっているので毎日焼いて食べています。というと、それ以降私は、彼女の中で、卵焼きしか食べない偏食野郎になり、それを周りの人に言いふらすのである。などのようなことがたくさんある。
二つ目は天性的な無神経さ。たとえば、(私は少し病んでるフリーターなので、よくブロン薬のODをするのだけど)、バイト始めたての頃、悩みがあったらいつでも相談しておいでねと言う彼女に、私は好かれたかったのと、情緒不安定であるという旨を伝えておいた方が良いと考え、ODのことを話してしまったのである。もちろん誰にも言わないと言ってくれたし私もそれを信じていた。だけど1週間か2週間過ぎて以来、彼女は人目も憚らず、私にでかい声で、あんた最近は薬飲んでないでしょうねー!と言うようになったのだ。もう本当にがっくりときた。遣る瀬なかった。反論する気も起きず、飲んでないですよー!と笑顔で応対し、家へ帰って泣くことしかできなかった。こういうことが大小問わず本当にたくさんあるし、こちらが何も言えなくなるのをいいことに、同じネタでいびり倒すのである。
三つ目は人間を食いものにする。私の全面から湧き出る弄りやすいオーラのせいで、私はちょっと頭がおかしい病んでる女の子であるが、害はなくつついて遊ぶのに最高のおもちゃという認定をされたしまったのだ。何を言われてもニコニコ笑って、私は彼女の神経を逆撫でしないように気をつけていたので、従順にしていた。(ちなみに私はたぶん少しだけ面白く、いじりがいがあるのだと思う)ただ、それが仇となり、私は彼女のターゲットに成り果ててしまったのだ。もうこの頃になると家へ帰ると、その日いびられたことが頭から離れず、泣いたり、薬や酒に走ったりしていた。どうしてバイト以外の時間にバイトのことで悩まないといけないか分からなかった。私は彼女と話すだけで不快感を覚えるようになり、ターゲットにされてからは集中的な、心ない中傷に耐えてきた。
本当はもっともっと嫌だったことはあるし、まだまだ心は癒えないが(これだけのせいではないが、ストレスでニキビもたくさんできた。跡も残った。)書いていると、とても虚しくなってきたので今回はここまでにする。たぶん彼女は悪気はないんだと思います。ただ自分が鋼のハートを持っているから、人も持っているだろうという無神経さがダメだったのです。さよなら。おわり。
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