岡村靖幸の『セックス』という曲について
岡村靖幸というアーティストがいる。
わたしはこの人が大好きなんだけど、その中でも一番好きな歌は?と聞かれれば『セックス』と答えるだろうなぁと思っている(聞かれたことはないんだなぁ残念)
岡村靖幸の凄さとセックスという曲の変態さについて語ろうとすると、タイトルがタイトルなだけにそりゃあ変態だろうね…って思われかねないなと。
なんと説明したらいいんだろう…と思ったのがこの記事を書こうと思ったきっかけでございます。
この曲の歌詞をよく聞いてみると、セックスといってもそちらの意味合いではなくって、男女の性差というか、女性の因果というか、そういうのを歌っているのだと思う。
わたしは音に色を感じるらしいというのは先日書いたけれど、この曲は黒い色とほのかな濃い緑色が真ん中に揺らぐ感じ。
けど、この曲に関してはそういう感覚を持ってない人が聞いてもそんなイメージが広がるんじゃないかなぁ。
簡単な言葉で表現するとネガティブ、圧倒的暗さ!
静かな闇の中で苦悩を淡々とも言い難い、でも全力でもない力で歌い上げる岡村靖幸。周りには一定したループリズムと不思議なリズムに感じさせる音が散りばめられていて、そこで子どもの声でオーイェーなの!?とか、アコースティックギターの繊細でガラスのような旋律、破綻しそうでしない、そして8分もあるという凄く変態な楽曲。何度も何度も聴いてしまう。
わたしがファンになったのは2011年のエチケットツアーからなので、実はリアルタイムで聴いていたわけじゃないのね。
その時に発売されたエチケットパープルというアルバムにリミックスされたセックスが入っていて、それがまた超絶ファンクのようで骨太で凄くカッコよくて!
そこから原曲を聴きまた驚いてしまったという。
なんと言い表せばいいのか、言い尽くされた言葉だけど本当に天才で変態。
だからねぇ音楽が好きなそこのあなた、そう、あなた。
機会があったらぜひ静かにじっくりと聴いてみてほしいなぁ。
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