岐阜の人が教えてくれたこと4
この話は、2021年12月7日(火)のこと。
私がお世話になっているNPO法人ポポロ(岐阜市)の代表理事の人が、いつもなら毎週金曜日の午後1~3時にオンライン居場所会があるのだが、私は昼間は仕事のため、この日、夜の8時頃から私のためにオンライン面談を開催してくださった。
オンライン面談開催には、こんな背景があった。
1つ目が当時私の職場で、4人1組のチームで仕事をしていたのだが、上司の方と1人のメンバーが辞めるという大きなハプニングが起きた直後で不安が大きかった。
2つ目が、私の職場は水耕栽培の室内型の農園だけれど、土壌栽培のほうも気になりだしたからだ。
そんなわけで、代表理事の方と私となぜかはわからないが、ポポロのオンライン居場所会の常連の女子メンバー1人が加わり、面談が始まった。
最初は私の職場の仕事内容の説明から始まり、3人でいろんな話をした。
同じ会社内で土壌栽培もできなくはないが、場所が違い、通勤距離的に通うことができない。
代表理事の方が言っていて、印象的だったことを書くとしよう。
土を使って野菜作りをしたい…ということは、言い方が変かもしれないけれど、要はちゃんとした農業をしたいと思っているんだね。
でも実際の農業は、厳しいよ。
初心者だったらまだビニールハウスのほうがやりやすいだろうけど、実際の土壌栽培の農業は、収穫の季節とかだと雨の日でも外に出向いていかないといけない。
天候に左右される。
でも、日本の国内自給率は、(令和2年度分 農林水産省のデータによると)たったの37%しかない。
先進国の中でも、%率が最低になる。
とうもろこしなんかは、国内で1%しか育てていない。
つまり、日本の食料は海外に頼っていることになる。
もし、海外からの輸入が止まってしまったら、自分達でまかなうことができなくなってしまう。
特に穀物なんかは自分たちの国で生産していかないと、輸入が止まると自国でまかなえなくなってしまう。
だから、農業は暮らしの中になくてはならないものなんだ。
岐阜県では、イチゴ作りの2~3年間の研修や設備投資などの費用の、200万円ぐらい県から補助があるようだ。
そして岐阜県は、柿・いちご・トマト・大根・ぶどうの産地だと知った。
最近、農業は若者でやりたいっていう人が増え始めている。と言っていた。
筆者の個人的な見解になっていまうが…
今の世の中は電子機器や機械に頼ったような仕事で、殺伐とした(中には派閥争いもあるような)職場の人間関係の中で生きていて、ブラック企業が多い。
本来の人間らしい”自然のリズムで暮らしていく”ということができていない。
いつも時間に追われていて・・・慌ただしい世の中になってしまった。
今の若者は、”自然と共に生きる暮らし”にすごく惹かれるじゃないか?
さて、代表理事の話に戻りますが...農業が大変だったら早めに諦めたらいい。自分のやりたいことをじっくり探したらいい。
やりたいことをやっていると、1日が短く感じる。
1日がどれだけ楽しい1日だったか?
1日で、いくつ楽しいことが残ったか?
その一瞬一瞬のささいな幸せが、その人の家族関係や人生を作っていく。
あと夏希さんは、人と関わるのが苦手だと言っていたけれど、人と関わるのが苦手だと思い込んでいるだけではないかい!?
(私ともう一人の常連さんにたいして)あなたたちのキャラクターは、障害があるからこそ、出せるのだよ。
もし障害がなかったとしたら、あなたたちのキャラクターや個性は、きっとなかったはずだ。
まったくの別人だったはずだ。
まだ、自分の本当の良さを出せていないのではないかい。
自分の一番良いところを自信にできていないと、悩んでしまう。だから、本当の自信に繋げることが大事なんだ。
そして自分の本当の良さは、誰からも教わることがない。自分自身で身につけていくことしかできないんだ。
働くことによって、自分の本当の良さをなくしてはいけないよ。
そんなことを言われた、濃い時間だった。
この濃い時間が、私がポポロを好きで居心地の良い理由かもしれない。