社会的価値とロックンロール
武井壮さんが昔、オトナの学校で語った、「大人の育て方」
を今更ながらYouTubeで観た。
どんな逆境に立たされても、思考することで困難を超えていく姿は、
アスリートとしてのイメージが強かった自分にとっては、
とても新鮮な姿に写った。
現代の百獣の王に必要なものは、筋肉ではなく、思考力だ。
そう思わせてくれる、動画だった。
「大人の育て方」はとても良い講演だったと思う。
武井さんが、尋常ならざる努力と、誠実さで成功を掴んだというストーリーは、
視聴した人に勇気と元気を与えてくれるはず。
ただ、一点だけ気になることがあった。
物事の価値を生むのは、人が求める数だ。
というセリフだ。
これは、武井さんが陸上の10種競技のチャンピオンになったにもかかわらず、
ニーズが無かったため、経済的価値を生むことができずに、お金を全然稼げなかった、というエピソードからきたセリフだ。
自身のスポーツ選手としてのクオリティは高いのに、ニーズがないため価値がないものとみなされてしまう。
そこから、社会的価値とは何か?と考え始め、
武井さんは成功を掴んだという、武井さんの本質を表す言葉なのだが、
社会的価値なんてどうでもいいわい!
と、今も昔も思い続けている自分にとっては、疑問が残るセリフだった。
社会的な価値がなければ、価値がないのか?
人から求められなければ、価値がないのか?
社会的な価値を生み出さなければ、成功はできないのか?
YES!YES!YES!
だったとしたら、
この世にロックンロールなんて、存在していないだろうがよ!
ってことなんですよ!
自分だって、成功したいし、認められたいし、幸せになりたい。
でも、それが現存の社会的価値を獲得することによってでしか、
叶えられないものならば、
そんな、成功や、賞賛や、幸せなんて、ごめんですわ。
ロックンロールスター
(現状の社会的通念を覆し、新しい価値観を提示できる人間のこと)
なら、自身の望む、成功や、賞賛や、成功を手に入れられる気がしている。
何度も、何度も、無理だ、無理だと思うこともあるけれど。
無理でもいいのさ、やってみるんだ、ロックンロールスター。
そうじゃないと、いつまでも 誰かの声に縛られちゃうし、
いつも何かに不満を感じちゃう気がして。
いつか、自分が提示した新しい価値観を、
後世のロックンールスターが、覆し。
多くの人が、新しい世界に出会い、幸せになれたなら。
何もいうことはない、人生だった。
そう思える、気がしています。