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言葉が無力だとは思わない

先日、お世話になっている産業カウンセラーの方に「関係を改善させたいので、話をしたい人がいる」と話したら、「そういう人は稀なので諦めてください」と言われた。良い先生だけど、これには同意できなかった。
もちろん、どんなに言葉を尽くしても分かり合えない人は、確かに、いる。先生はそのことを言っているのかもしれない。
だけど話をすることは、言葉を尽くすことはそんなに無力だろうか。
私は短歌をやっている。謂わば言葉の徒だ。言葉の力を信じている。それは時に残酷だし、時に美しく、そしてまた心を震わせる。だから言葉に迷い、言葉を尽くしたい。諦めるのはその後にしたい。
それが傲慢だと言うのなら言葉を話す人間みんな傲慢だ。でもそれで良いのだろう。言葉と言葉をぶつけた先に学びや発見がある。それを得て私はまた言葉を尽くす。

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