パパ74日目 社会的微笑を獲得

パパ74日目。社会的微笑を獲得!

完全に妻の遺伝です。なんとありがたいことでしょう。我が子が社会的微笑を獲得しました。それも抜群のかわいさで。私は元来たいへん無愛想なタイプで、意識して笑顔を作ることなど全く意識せずに半生を過ごしてきたように思います。米国大学院留学の後半あたりでしょうか、やはり笑顔によって友好的な印象を与える準備を備えた人間でなければならない、と考えるようになったのは。どれだけ哲学的に平和を志向し、マクロ・ミクロ両者における友好的な社会関係の構築を望んでいたとしても、他人から「この人は友好的な考えの持ち主だろうな」なんて悟ってはもらえません。仮にそんな胸の内を熱く語ったところで笑顔一つなければ「独りよがりなやつだな」でおしまいです。やはり、笑顔。大切なのは笑顔。100の言葉を喋れるよりも、一つの笑顔を作れるほどがよっぽどいい。そう思い、笑顔を心がけるようになりました。英語を自信をもって操れるようになった頃には、同時に笑顔で親睦の情を表すことが自然とできるようになっていた気がします。そうやって社会的微笑を身につけたからでしょうか、現在の私は初対面の方と英語で話す時の方が、笑顔でフレンドリーに、陽気で冗談まじりに振る舞おうと、自然に心が動いているように思います。日本語の時の方が、真面目。言語的なもの、社会文化的なものもあるだろうし、あるいは接して学んできた相手(インプットの積み重ね)にもよるのだろうけれど、でもやっぱり日本語でも、朗らかでいたい。笑顔で明るい、新米パパでありたい。我が子が思い浮かべるパパは、いつも笑顔のパパであって欲しい。

などという適当な話はさておき(もちろん私も赤ちゃんの頃は社会的微笑を浮かべ、周囲の大人たちの優しさをあてにして生きていたことと推測されます)、我が子の笑顔がステップアップしました。新生児微笑の時期はあっという間に過ぎ去り、寂しい気持ちも感じていたものの、新たなる微笑のフェーズが訪れて嬉しい限りです。微笑みを浮かべていなくても我が子のかわいさは相当なものですが、これが微笑を浮かべた時には喩えようもないほどの愛らしさです。口角をキュッと絞って持ち上げ、目元がキュッとしてまつ毛がぱっちりとして、かわいさのイデアが生み出した異空間に思わず吸い込まれそうになります。

聞くところによれば、新生児微笑から社会的微笑に推移したのち、相手を選んでリアクションを取れるようになるとのことです。その時には、お父さんのことも認識して微笑んでくれるといいな。そして新米パパとして、妻にもいつも笑顔で接していられるように心がけたいと思います。

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