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好きな物に囲まれた犬生を送らせたい

今回は仔犬をお迎えしようとする方・迎えたばかりの
方に特に役立つお話です。

また、大人のワンちゃんと暮らしている方には
どうしてうちの子は「他の人・犬が苦手なのか?」
「新しい事や環境が苦手で楽しみにくい」のは
何故なのかが分かります。

犬は嫌な事をしないで生きて行くことができます。

人間の様に苦手を克服する・努力するという
概念がありません。
辛い事を糧にして成長・・・とかも考えません。
楽しいから・やりたいからだったら
ひたすらそれをやる事はありますが。

全飼い主さんが「ワンちゃんに幸せでいて欲しい」と
思っています。という事は
「楽しい事が多い、悲しい事がない犬生」を
送って欲しいと考えているはずです。

トレーニングでは、飼い主さんは目標を持ちますが、
犬には遊びの延長だったり、与えられる
経験から学習する機会になります。
「自分の状況を変えたい」と思う事は
ありません。

「犬は与えられた事が全てです」
そして与えられるタイミングが犬生に
大きな影響
を与えます


飼い主さんがトレーニングをしよう、
受けさせようと思う時

  1. ワンちゃんが困った行動をする

  2. 仔犬をお迎えする

  3. 困ってはいないけど興味があって

だいたい3パターンに分かれます。

この中で、ワンちゃんの犬生に好影響を
1番与えるのは2番
です。
飼い主さんにとって最も簡単で
得られる効果も1番高いのが2番です。

いわゆる社会化トレーニングというものです。
早ければ早いほど良いです。

社会化をわかりやすく言うと

環境適応能力をつける
(コミュ力・物怖じしない・行動力・積極性…などなど)
という事です。

犬は体験しないとわからない

人間の様に楽しそうな情報を自分からネットやテレビ、
噂で聞くなどして得る事は出来ません。
実際にそれに触れてみた時にしか
興味を抱いたりする事が出来ません。

社会化出来ている=適応能力が高い
新しい事が目の前に現れた時に
積極的に体験しようとします。興味津々。

社会化は期間限定

生き物全般に言えますが
生まれてからある時までは
「好奇心>警戒心」の期間があります。
そして、いずれ「好奇心<警戒心」に
変わっていきます。

「好奇心>警戒心」の期間は無敵

「とにかく何でもやってみちゃう」ので、沢山の経験をする事が
できます。という事は、当然結果が付いてきます。
結果がどうでも、好奇心が勝ってしまいますので
再チャレンジも余裕です。

無敵期間の体験は「快」を得られるものにする

人間は言葉で励ましたり、説得したりする事で
体験させて恐怖を克服する事が出来ますが、
犬はそうはいきません。
「好奇心>警戒心」の期間が終わると、体験させるという
事が難しくなります。

警戒心は未知な物に抱きます。
今後、知らない物に遭遇した時の犬の反応は
ここで決まってしまいます。

この為、この無敵期間に多くの快(楽しかった~嬉しい~
好き)の体験をしておく事が大事です。

社会化は超重要

知っている方も増えてきています。
ただ、どのくらい重要かというのが
あんまり浸透していない印象です。

社会化こそプロに依頼する事を勧めます。
困ってからではなく。

無意識に上手く社会化せている飼い主さんも居ます。
ペットショップでも社会化期間に多くの人に
触れ合ったりしている場合(早期に飼い主さんが決まらない等)も
あり時々とてもフレンドリーな子も居ます。

ただ、これらは偶然の出来事です。
予期せぬ事が起こると対処できない事が
あります。

ただ、犬は何歳でも学習する事が出来る

正しい方法を使えば、今までは苦手だった
体験をさせる事が出来ます。

それが「大丈夫」だと分かりさえすれば良いのです。

その対象にどのくらい苦手意識があるかで、
要する時間と、
どの位苦手意識が改善するかの度合いにも
影響します。
時間は年単の事もあります。

言葉で意思疎通出来ないという事は
その位大変で、根気のいる事なのです。

言葉以外で教えてあげる方法と
時間をかけるという事が出来れば
犬生の体験を増やし豊かにする事が出来ます。

まとめ

社会化が出来ているという事は、挑戦するハードルが
低くなり今後の犬生で多くの体験をして、
世界は好きな物にあふれている犬生にする事が出来ます。

社会化期を過ぎてしまったとしても、
適切な方法を使う事で体験を与える事は可能です。

ワンちゃんが多くの体験をする機会を作る事は
「世の中の楽しい事を一緒に楽しめる」という
事が増えます。
今後の飼い主さんの犬ライフも更に良い物に
していく可能性が高くなります。



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