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トリミングサロンでシャンプーする事とお家でシャンプーする事の違いは、仕上がりだけではありません

「シャンプーするだけで結構時間がかかる」
「シャンプーするのは家で出来る」
「シャンプーだけでお願いする必要はない」

犬のシャンプー=簡単 みたいな感じのご意見を
頂いたことが過去に何度もあります。

「サロンでやった方がきれいに仕上がるけど、
お家でもちゃんと洗っているから、綺麗に
なっている」と思っている
からかもしれません。

犬のシャンプーブローが簡単かというと
そんな事はありません。
犬のシャンプーブローこそ基本中の基本で、
とても技術が居る事なのです。

シャンプーブローが上手であれば、
カットの仕上がりにも大きく影響します。

そして、正しくないシャンプーブローであれば、
ワンちゃんの皮膚のトラブルの原因を作ります。


シャンプーブローに掛かる時間

私の場合ですが、大体のワンちゃんの施術の時間は
1時間~1時間半で終わるようにしています。

トリミングサロンにおいて、シャンプーブローの占める
時間の割合が結構大きく、私の感覚では
「シャンプーブローが終わったら8割くらいは終わった」
様な感覚を持っています。

これは短時間な方ではないかと思っています。

私のお客様にはなるべく月に1度来ていただくか、
そうでない場合には頻度に合わせたカットを
お願いしています。

月に1度ご利用いただくか、頻度に合わせたカットを
していない場合であれば、上記の時間では終われません。

ワンちゃん達のお手入れをお家で完璧に行える
飼い主さんは、ほぼ居ません。

頑張っている方でも、時間がたって被毛が長くなれば
もつれや毛玉ができてしまう事がほとんどです。

シャンプーの前には、毛玉がない状態でないといけない

毛玉のままシャンプーする事は出来ません。
・毛玉の下の皮膚を洗う事が出来ない
・毛玉自体にシャンプー剤がしみこんでいくが
 シャンプー剤を流しきれない
・毛玉ごとゴシゴシ
 →被毛が絡みついてボリュームアップする
  新たな毛玉が誕生する

という事がありますので、もつれや毛玉がある場合、
シャンプー前に「取る」という作業が入ります。

この時に、バリカンなら一瞬で取れます。
そのかわり、被毛は犠牲になり残せません。
希望のカットが出来ない事もあります。

お店の方針によりますが、被毛を残すために
毛玉を梳いていく方法をとる事もあります。
こちらは、被毛は残せますが、時間がかかります。
何より、犬が苦痛です(毛を引っ張られて梳かされる
事になります)
そして、それをするトリマーさんもちょっと辛いです。

私は、バリカンを採用しています。
被毛はまた生えてきますので。

カットにこだわりがある場合は、カットに合わせた
頻度でトリミングを利用する事が、ワンちゃんと
飼い主さんと、トリマーさん全員がwin‐winな方法です。

シャンプーブローこそ技術が必要でカットより犬の健康に影響する

お家でシャンプーする事で、皮膚のトラブルを
発生させる事は珍しくありません。

毛玉があったり、もつれがあったり、犬の身体の構造や
汚れ具合で上手く洗いきれない事もあります。

お家でのシャンプーが原因で通院している場合も少なく
ありませんが、気が付いていない場合もあります。

犬のトリミングの目的は身体を清潔にし、
健康・衛生を保つためです。

人がお風呂に入る事と同じです。

ただ、犬の場合にはお家でシャンプーする事は
皮膚トラブルの原因になります。

人のお風呂と同じような感覚で、犬の健康の為には、
トリミングサロンを利用するのが当たり前という
感覚が浸透して欲しいなと思っています。




















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