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蓮ノ空以外の伝統曲

蓮ノ空女学院のスクールアイドルクラブには、 “伝統曲” というものがある。これはかつてスクールアイドルクラブ(あるいはその前身である芸楽部)に所属していた先輩たちが作り、今に至るまで歌い継いできた曲たちのことで、個人的にはかなり好きな設定だ。

ところでこの伝統曲だが、今までのシリーズにはなかったのだろうか?
ちょっと気になったのでシリーズを振り返ってみる。
特に言及がない限りはアニメ版をイメージしています。

μ's、A-RISE

音ノ木坂にはそもそもスクールアイドルクラブ(アイドル同好会)の歴史がないので、伝統曲も何もない。
ファンの間では、たまに「『愛してるばんざいー!』はμ'sの曲ではなく一般の曲なのでは?」と言われていたりするけれど、だとしてもまあちょっと伝統曲とは違うだろう。

2期4話ラストでにこが披露していた曲(作中ではそこでエンディングになるので僕たちが聞くことはできないけど)が、ひょっとするとにこがソロでやっていた時代の曲だったのかもしれない。

一方で、A-RISEが歌っている曲には伝統曲の可能性があるかもしれない。
サンシャインのアニメでは「ラブライブ!出場には新曲が必要」みたいな話があったけど、無印の頃にはそのルールがなかったはずだし。
とはいえそう言い切るだけの描写はないのでわからない。

Aqours、Saint Snow

Saint Snowにそれらしい曲はないが、Aqoursにはいくつか言及したい曲がある。

まずは、アニメ1期2話で披露された『ユメノトビラ/桜内梨子弾き語りver.』。
これは浦の星に受け継がれてきた曲ではないけれど、過去のスクールアイドルの曲を歌うという意味では歴史を感じさせる描写だなぁと思ったので。

次は、Aqoursの楽曲『未熟DREAMER』。これは、ダイかなまりの3人が1年生の頃に作っていた描写がある。
伝統と呼ぶにはまだ幼い曲だけど、Aqoursは「Aqours」の名前を残して活動を続けていくようだし、何年か後には静真高校スクールアイドルAqoursの伝統曲として知られるようになっているのかもしれない。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

スクスタでの話だが、エマさんの持ち曲に『哀温ノ詩』というものがある。
僕の知る限り、明確に「受け継がれてきた曲」として描写された曲はこれが初めてだったと思う。

ストーリーに難アリとして語られることの多いスクスタだし僕もそう思うけど、キズナエピソードは良かったんだよなー。
特にこの『哀温ノ詩』についてのエピソードには、エマさんがスクールアイドルを目指そうと思ったきっかけ、スクールアイドルを辞める人、それでも受け継がれていく曲や想いといろんなことが語られていた。はず。確か。(現状正規の手段で見返すことができないので、当時の記憶が頼りに書いている)
そのうち公式YouTubeチャンネルにupされるだろうから、されたら見てみてほしい。

Liella!、Sunny Passion

Liella!、サニパともに伝統曲のようなものはない。
ただし、かつて結ヶ丘(の前身となる学校)には「学校アイドル部」なる部活が存在していたようで、今後何らかの形で当時の楽曲が描かれる可能性はある。メンバーのひとりである葉月恋のお母さんも在籍していたし。

アニメ的にはそんな感じだが、キャストサイドというかリアルの方では『私のSymphony』がある意味 伝統曲みたいな扱いになっている。
2期生、3期生とメンバーが増えていくごとに新録、音源化されている。
作中ではかのんが幼いころから存在していたような描写があるので、これもあちらの世界では一般的な楽曲なのかもしれない。
虹の項で書き忘れたけど、虹でもトキランをはじめとする9人時代の全員曲は新録されてるな。

椿、滝桜

ミュージカルという特性上セリフなのか楽曲なのかの切り分けが曖昧ではあるのだけれど、メンバーを変えて同じ曲が歌われていたりする。
滝桜の芸能コースができて何年か経っているようなので、ひょっとすると『きらりひらり舞う桜』なんかは歌い継がれている曲なのかもしれない。
『伝統の系譜』というタイトルの曲もあるけれど、これは椿咲花の紹介ソングみたいな感じで理事長が歌っている。

話は逸れるが、この時点で椿咲花は120年の歴史があるようで、蓮ノ空よりもさらに長い歴史を持つ学校となっている。創立は明治になるのかな。すごい。

またさらに逸れるが、ラブライブの中でも真逆のアプローチとも言えるミュージカルとリンクラがともに「伝統」というテーマで物語を描いているのは面白いなーと思う。
ラブライブ!もシリーズ長くなってきて、そういう振り返りをしたくなるタイミングだったのかなぁ。

特にミュージカルは廃校間近の伝統校と、芸能コースで上り調子な高校という無印と同じ対比構造になっているのもあえてだろう。もちろんそこから描かれるストーリーは全く違うものだけど。

番外編:幻日のヨハネ

そもそも「スクールアイドル」という概念がない世界ではあるけれど、『ヌマヅやっさよいさ唄』というものがある。なんとこれは『サンシャインぴっかぴか音頭』の原型になった曲らしいのだ。
びっくりした。今知りました。これって『逆さまの歌』みたいな存在だったんだ。

終わりに

劇場版で穂乃果が「すごいのはμ'sやA-RISEだけじゃない!」と言っていたように、あれからたくさんのスクールアイドルが生まれ、たくさんの人に愛されながら歴史が紡がれてきた。
そんな今だからこそ、伝統曲の向こうに見える見知らぬスクールアイドルのことたちも好きだと思えるのかなぁと思った。
『素顔のピクセル』なんかすごいもんな。集団幻覚。

この記事は僕の記憶をもとに書かれているので間違っている部分があるかもしれません。読めばわかる通り全てを満遍なく追えているわけではないので不十分な部分があるかもしれませんが、そんな時はコメ欄で優しく訂正してくれると嬉しいです。(○○についての記述が抜けてんぞハゲとか)

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